2009-01-08

豚肉のトマト煮込み:材料を重ねてことこと10分料理:派遣社員も正規社員も皆食べて生きるのは平等

 派遣労働の禁止を盛り込んだ労働法案の再検討をする、とニュースで聞いて、非常に飛躍した案件として世論も黙っていないのではないかと思いました。私もちょっと驚きました。というか、呆れたと言いますか。
 うちは、零細ながらも会社を経営するオーナーですが、少し変わっていて一般的な考え方とは違います。ですから口を開くとトレンディーな流れとは思えない、とんでも発言に聞こえちゃうかと思うのですが、少し思うことがあります。
 正規雇用を出来るだけ最小限にして、出来れば外注展開、もしくはパート雇用というのが企業存続の為の順当な考え方で、それが実情だと思います。派遣労働に対する企業の持つ雇用責務は、期間を設けた上での「ゆるいお約束上の雇用関係」で、(正直にぶっちゃけ言ってしまうと、)「いつでも首を切れる従事者」、というのがその利害に対する表現で良いかと思います。ここ数年、この雇用関係が良好だったということでもなく、派遣で仕事をしている方々は、会社都合で真っ先に首切りになってきたと思います。が、次の働き口があって、需要と供給のバランスが取れていたので、問題が表面化しなかっただけだと思います。ところが、景気が悪化して次の働き場所や、またその予備の、そのまた順予備の企業が今は無いわけです。企業存続第一義を考える時に、真っ先に何らかの措置を講じ、その影響を受けているのが今の騒ぎの状態で、今までここまで悲惨な状態は、無かったかに思います。
 昔(昭和40年代:1965年頃で東京オリンピック以後)、「派遣労働」がなかった頃は、「パート雇用」が同じような性質を持っていたはずです。ところが、パート従事者にも権利が与えられ、正規雇用のように社会保険の加入や労働条件の適用がきびしくなった為、というかパート雇用の労働条件を実質格上げした為、企業の身勝手が出来なくなったのです。そのしわ寄せが派遣労働に移行したようなものです。ただ、ここで派遣社員の方々の不満が噴出す元にあるのは、正規の就職が困難で、致し方ない選択の末の就職だったからではないかと思います。既に景気はよろしくなかったですね。
 うちの会社にも現在、中国人の研修生(と呼ばれる、実質は中国からの出稼ぎ)が、3名います(☛参照)。以前にはブラジル人の派遣の社員も大勢いたことがあります。規模は小さいですが、派遣だかといって給料が安いわけではなく、派遣会社が受け取る手数料が含まれていますので、非常に高い賃金となります。この仕組みは、トヨタ自工が最初に率先して始めたそうですが(この話は置いといて)、それも承知の雇用関係ですから、その約束を無下に破る事は、逆に派遣社員にまんまとやられてしまうことが仮にあったとしても、目には目を歯には歯をのような事を、わが社はしません。これは、会社という仮面ではなく個人のモラルとしてしません。できません。では、今起こっているような事態をうちならどうするかですが、正規もパートも派遣もみな同じように、例えば就業時間を繰り上げるとか、仕事が無い時は休んでもらうなどの措置をとります。全員が同じように働けなくなり、同じように給料も目減りしますが、仕事があるうちは、それでも全員が食い繋ぐ事は出来ます。労働契約は違っても、仕事をして食べて生きるということは、会社という社会では人は平等だと思うからです。この当たり前が、どうして大きな企業では出来ないのかが不思議です。いずれ社員も、胡坐をかいてはいられなくなるとも思いますが、これくらいのことを社員が納得できるように、どうして話し合わないかなぁ、と思います。「仕事をして支えてきたじゃないか」という訴えの元は、人を人として尊重してこなかった企業のあり方が、水面下にあったということだと思います。
 ここへ来て政府が、派遣制度を禁止するというのは、問題が違うと思いますが、これは、今後議論されるという話ですから見守るとします。

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 さて、今日のお料理は、豚肉で短時間で出来る煮込み料理です。煮込みといっても10分ほど弱火でくつくつして、玉葱がしんなり柔らかくなったら出来上がりです。

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 短時間で玉葱の甘味を出すために、かなり薄いスライスにします。豚肉は、少し脂身のある肩ロースのかたまり肉を厚めに一口大に切ります。フライパンにオリーブオイルを引いて肉を並べ、にんにく、塩、胡椒、玉葱、トマト、塩、胡椒と順に乗せて火が通ったら、最後にチーズとパセリを乗せるだけの簡単な作り方です。

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野菜から染み出した水分とわずかなワインだけの、甘くてコクのあるスープで体がポカポカ温まります。強火で煮込むと肉が直ぐに縮まって硬くなるので、火加減に注意するといいです。温かいままテーブルで取り分けられるように、耐熱で直火でも使用できるガラス製のフライパンを使用しました。ない場合は、土鍋で代用できると思います。また、透明のフライパンの底が赤く写っているのは、熱源がハロゲンの為です。

材料

  • 豚肩ロース5mmスライス・・360g
  • 玉葱・・1個
  • にんにく・・1片
  • トマト缶(カット状)・・400g
  • 白ワイン・・50cc
  • セミハードタイプチーズ・・60g
  • パセリ・・適宜
  • オリーブオイル、塩、胡椒

作り方

  1. 肩ロースかたまり肉を5mmの厚さでスライスし、一口大に切る。
  2. 玉葱は、薄くスライスする。
  3. フライパンにオリーブオイル大さじ1を引き、肉を平らに並べ、塩、胡椒を振る。
  4. 玉葱のスライスを全体に広げてトマトを汁ごと平らに乗せ、もう一度塩、胡椒を振って蓋をして中火にかける。
  5. 煮立ってきたらワインを加え、火を弱めてくつくつした状態で10分煮込む。
  6. 厚めに切ったチーズとパセリを乗せて2~3分、チーズが溶けるまで煮込んだら出来上がり♪

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コメント

んにゃー美味しそうっ。
白ワインないから買ってこようかな。
ガリガリ君私も好きです!
夏は甘いのとかこってりしたアイス食べたくないですよね@@;

投稿: とさいぬ | 2009-01-09 13:50

とさいぬさん、こんちは。

そう、気に入ってくれたのですね。

白ワインは50ccを料理に、残りは呑むと。もし料理用専門になら、料理ワインよりも安くてまずい(辛口)白ワインの方が合います。まずくても料理用ワインよりはコクがあるのでお勧めです。

ガリガリ君には沢山シリーズがあって、楽しいですよね(*゚▽゚)ノ

投稿: ゴッドマー | 2009-01-09 16:27

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