2008-12-30

鶏の丸焼き(ローストチキン):子どもの育ちが見える親とは:ずっこけた時がチャンス

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 子どもの育ちを見誤るということは良くあることで、ずっこけた話です。
 高校三年になる息子が、急遽帰省してきました。新宿で乗り継ぐ辺りで一度連絡が入ったので、家路が楽しみになるように、晩御飯メニューの選択肢をメールしました。遅まきながら、注文した鶏の丸焼き用をどういう料理法で食べたいか、そのままローストチキンにするか、最近我が家で人気の(彼にとっては新メニュー)、GoldFriedChicken(☛レシピへ)のどちらがいいか希望を聞くに、これがなんともデレーッとしちゃうんですね(息子)。食べ物の話には魔力があるのです。理性を失わせてしまうという感じ。3回ほど、決めがたい気持ちや、迷う気持ちをメールしてきて、最後に出した結論は、「弟の好きそうなFriedChickenでよい。」と。ここ、ここからが親が陥り易い部分です。「なんてまー、弟思いのお兄ちゃんなの!あんたは。なんて、優しい子なんでしょう!(ほろリ)」と、こんな感じ。が、しかし、どちらの料理を希望するのか、こっちが聞いていることなので、ここで良しとしちゃダメなんです。更に、どちらか選ぶように伝えたら「だって、どっちも食べたいから迷って選べないんだもん」と。ね、理由は優しくもなんでもないのです。親というのは、どれ程我が子を勝手に自分の都合で「良い子」にしてしまうのか・・・。あー危なかった。彼は、やっとFriedChickenを選んだのですが、私は、丸焼きにします。この揺さぶりに耐えてこそ、これからの社会では、打たれ強くなるのだよ。と。
 帰宅した息子との話で出てきたことですが、「どっちでもいい」とか「別にいいよ」といった、曖昧な返事になる時は、決めるのが面倒になる時で、何を避けているかという点については、一つに決めることによって生まれる、選ばれなかった他への未練たらしい気持ちのやり場に困る事。鶏で言えば、「ローストチキンに決めた後、フライドチキンが食べたかったという後悔」のような感じですか。これ以上詳しく話しませんでしたが、私は「あなた、それじゃあ女の子がついて来ないよ」と。でも、そもそも女はついて行くものなのかどうかも疑問ですが、それを考えたら、益々振り回される人生になるのではないかと思うのです。「男」である前に、「自分」がどうしたいかの意思決定は、負荷のないリベラルな位置での自由意志として尊重され、次に「あり方」を問うことができるのが大人ではないかと思います。こういう思考が正常にできると、おのずと行動に社会性が伴うものです。高校三年ともなると、大人の思慮の領域で思考できる部分と、未開発な部分が共存している年齢です。親としては、そこに刺激になるように、二三歩先から会話できると良いと思います。
 私は、この年明けは、息子にとって大学という場に進む為の準備を整える段階だと思っています。春にその門出にふさわしい気持ちを持てるようにと願うと、先に話した「決断力」は、息子の場合大事な一歩だと思います。失敗を怖れずに決定する意思と、どのような結果であろうと、それを自分が担うという腹を持つことでしょうか。これは息子の課題として、私からのプレゼントなのですが。果たして、息子の心に届いたか。

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 鶏の丸焼きのレシピの公開が、今頃お役に立つとは思いませんが、いわゆるクリスマスの定番メニューですね。本当は七面鳥を希望していたのですが、今回焼いたのは地鶏です。実はベビーターキーより大きく、ブロイラーの倍以上の大きさの2.2kgです。味付けは、濃い目の食塩水に好みのハーブを加えて、空気を抜いたビニール袋で半日から丸一日浸け込みます。かなり濃い食塩水ですが、鶏の水分が出て、味がしみ込んで交換されるような感じになるので薄まります。水分をふき取って、詰め物をしてからオーブンで焼きます。
 焼き時間の目安ですが、1kgに対して約1時間です。お腹に詰め物をするかしないかの違いや、オーブンの機種や大きさにもよりますが、低温で時間をかければ失敗なくできることは言うまでもありません。焦がすことなく中まで充分火を通して、シューシーに焼き上げる秘訣は、二重にしたアルミフォイルをすっぽりかぶせて、最初は強めの180度で全体の焼き時間の半分焼きます。香ばしい香りが漂って、天板には油が落ちます。こうなったら温度を20度程下げて、後半を焼きます。最後の30分で、アルミフォイルを取り除いて焼き色だけつけます。この時には、表面の皮はカリカリになって脂はすっかり落ち、透き通るような感じになっています。天板の下に落ちている脂を刷毛で塗って、オーブンに戻し、きれいな焼き色がついたら出来上がりです。
 お腹の中に詰め物をする目的は、内部に湿気を与える為ですが、同時に鶏の旨味を吸い込んで美味しく頂く為です。そうなると香りの良いセロリや、蒸し焼くと甘い玉葱などです。嵩を多くするために、私はご飯を使います。お腹の空洞を見て、ご飯と野菜をの混ぜる量を決めます。温かいご飯とバターを混ぜ、みじん切りの香味野菜を混ぜて腹部に詰め込み、楊枝で口を閉じます。ももと手羽が広がらないように、足の先はタコ糸で結び、手羽は竹串を貫通させて両方を抑えます。
 準備としてはこれだけですから、至って簡単です。それでいてご馳走というのにふさわしい風格を思わせますね。それだけに、焦がさない為のちょっとした気遣いとして、アルミフォイルを使って、蒸し焼き状態にするのが勘所だと思います。初めてでも失敗なく焼けると思います。

▪ 丸焼きタンドリーチキンも参考にどうぞ☛こっち

材料

  • 地鶏・・1羽(2.2.kg)
  • ご飯・・茶碗に2杯
  • セロリの先端の葉と茎・・60g
  • 玉葱・・1/4
  • 塩・・小さじ1/2
  • 胡椒・・適宜
  • バター・・大さじ1
  • アルミフォイル・・70cm
  • 丈夫なビニール袋・・30×401枚

味付け調味料

  • 水・・1ℓ
  • 塩・・大さじ2強
  • セージ(ホール)・・大さじ1
  • ローズマリー(ホール)・・1枝 

作り方

  1. 鶏肉を流水で洗って、キッチンペーパーで水気をふき取る。
  2. ビニールの袋に味付け調味料を作って、鶏肉を半日以上漬け込む。
  3. セロリと玉葱をみじん切りにし、ご飯とバターを混ぜてから混ぜ合わせる。
  4. 下味付けが終わった鶏肉の水気を吸い取って、詰め物を入れて楊枝で止める。
  5. ももと手羽を成型してアルミフォイルで覆ったら180度に予熱したオーブンで1時間焼く。
  6. 天板に油が落ちて香ばしい香りがしてきたら(1時間後)、温度を160度に落として更に30分焼き、残りの30分はアルミフォイルを取り除いて焼き上げる。アルミフォイルを取り除く時に、天板の油を刷毛で満遍なく塗る。

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コメント

はじめてのローストチキンにレシピを使わせて頂きました。塩水に漬けるのがいいですね!しっとりで皮はパリパリで大好評でした。中は普通の固めのご飯にセロリとたまねぎでしたが、思ったよりも水分が多く出るようでおかゆギリギリ手前な仕上がりでした(美味しかったですが)これをちょうど良い具合にするにはやっぱりもち米?でしょうか。生米は危険ですよね?生米を炒めて入れてみるとか…中央までは火が通らないかな…。

投稿: miw | 2012-12-24 13:42

miw さん、ご飯がゆる過ぎないためにできることは、セロリと玉ねぎを軽く塩で炒めて水分を飛ばしてから詰めるのはどうでしょうか?ナマのお米は、烏賊のファルシくらいならオッケーですが、鶏の丸焼きはちょっと火が仲間で通るか心配ですよね。まあ、試す価値はあります。美味しさは倍増するような・・・。

投稿: godmother | 2012-12-25 10:13

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