2008-12-14

揚げないエビフライ:簡単に美味しく早く少ない油で片付けいらず:手料理で育つ子どもはある意味不幸

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 一昨日、あっさりしたフライの方法を友人と話したばかりです。極力油を摂り過ぎないようにポワレにしたり、フライパンで少量の油で焼くなどの話の中で、彼女は、「油が多くなっても、フライにしてこそ美味しいというものもあるから」と言います。分かります。そこは譲れないよと言いたいのは、エビフライであったり、豚の脂だったり。こんなに美味しいものを世の中に存在させちゃいけないとまで思うほど、美味しくてやめられません。エビフライと言えば、我が家では誰もが大好きかしら、周囲のパン粉がサクサクして香ばしくないと意味がないですし、衣が占める割合が多く、それが信条です。

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 これを簡単に、美味しく、早く、最低限の油でフライと同等に作ることに成功しました。何故こんな実験ばかりするかといいますと、成人病予防のため、太り過ぎない努力と、低コレステロールの食事に配慮しているからです。今回は、衣は普通につけますが、油はオリーブオイルを表面に垂らしてオーブントースターで焼くだけです。他に、秋刀魚の香草パン粉焼きで既に、似たような方法でグリルしています(☛参照)。面積があって、平らな形状のものはこれで充分美味しく焼けます。また、骨付き鶏肉でこんな方法も試しています☛GoldFriedChicken。海老は細長くて、内側にかなり縮みますので隠し包丁を入れて、パン粉も全体にまぶします。海老を天麩羅の衣のようなつなぎ液に通して、ボールでパン粉をまぶします。この方法は、周囲や手を汚しません。道具は最少限に抑え、手も周囲も汚さない、それでいて、同等の仕上がりになる料理方法です。

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 料理が出来上がるいい香りが漂ったら、家族が自然に食事に集ってくるような食卓にしたいと願っています。それが当たり前で育ったうちの子ども達は、孤食(☛Wikipedia)が言われるようになった今の世の中では、ある意味不幸なのかもしれません。親の価値観が多様化してしまって、「当たり前」や「普通」と言う言葉の捉え方もまちまちです。1980年代のバブル期以前に通用した事は、今では忘れ去られてしまっています。そう、私達の世代が、引き継ぐどころか、簡単、便利を「手抜き志向」にしてしまったのだと思います。暮らしが豊かになって、家族一人一人が、個々の嗜好で食事がしたくなり、それを許してきた結果、夕食では自分の食べたい献立が銘々に行き渡るという異常な光景もあるそうです。が、今はそういう家があってもいいんじゃない、という世の中です。子ども達はそのように育っていますから、結婚して家庭を持っても、生活観や価値観が違うので、大変大きな摩擦からのスタートです。世の中が、これからは節約ムードになってくるので、また、昔の人の知恵が活かされる事を期待します。そういう世の中に戻ると嬉しいです。

材料

  • 無頭海老(特大)・・7尾
  • パン粉・・適宜
  • 塩・胡椒・・適宜
  • 付け合せの野菜
  • オーブントースター
  • 網とトレー

卵つなぎ液

  • 溶き卵・・半個分
  • 水・・卵(半個分)と同量
  • 小麦粉・・溶き卵と水の半量
  • オリーブオイル・・小さじ7

作り方

  1. 海老は背中の殻のつなぎ目に楊枝を刺して背腸を引き抜き、その部分を指に引っ掛けて両方に引き千切るようにして殻を取り除く。
  2. 海老の腹側に3~4本隠し包丁を入れる。
  3. ボールにパン粉を多めに移し、卵のつなぎ液を作る。
  4. 海老に軽く塩・胡椒したら卵つなぎ液にくぐらせ、ボールを揺すってパン粉をまぶしたら軽く押さえて網に並べる。
  5. 網をトレーに置いて、オリーブオイル小さ1ずつ3の海老に回しかけ、210度に予熱したオーブントースターで約7分焼く。
  6. パン粉の下から透けて見える海老全体が赤く、香ばしい香りが立ってきたら取り出し、付け合せの野菜と一緒に盛り付けて出来上がり♪

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コメント

フライ系の揚げ物ならば、
テフロン加工の卵焼きフライパンで、簡単にできますよ。(テフロン加工ならなんでもいいのですが、次のステップのとき、便利です。)
裏技として、電子レンジの加熱でなく解凍で軽く中に熱をいれます。
まったく油を使わないので、もの足りないなら、
そのまま、昆布だしと砂糖と醤油と水で煮ます。
いわゆるカツ丼系ですね。
で、やっぱり、茶色の焦げ目の方がいいわというならば、
表面が硬くなったところで、オーブントースターを仕上げに使います。(煮る前)
テンプラ系にしても、フライ系にしても、
中と外に火を通すのを分けて工夫してあればできます。

油で揚げるのは、月に一度くらいなら、大丈夫でしょう。
あと、昔の油は腐ったとのこと。だから高かった。ごちそうだった。
腐らない油が問題なんだと思います。
なので、どうせ月に一度の揚げ物ならば、
ラードでこってり揚げるといいでしょう。
で、ラードは捨てましょう。
(ラードならそのまま土に埋めても大丈夫です。)

投稿: noneco | 2008-12-14 14:12

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