中国と韓国のコラボなエビチリ(トッポキ入り):ウー・ウェンの「台所革命」を更にアレンジ
ウーさんの「台所革命」のエビチリはフレッシュトマト仕立。ああ、私と同じじゃないの。とか思ってしばしトッポキとにらめっこ。トッポキは韓国のお餅で、辛い赤味噌などで炒め煮にしてふわふわのもちっとした食感を楽しみます。あれを、中国のエビチリと一緒に炒めてみてはと思います。
ウーさんも書いていますが、フレッシュトマトでエビチリを作るのは、辛味を調節できる上に、さっぱりとした仕上がりになるからで、日本人に向いた味付けです。私は、夏場の完熟トマトを冷凍していますので、取り出してしばらくすると表面の皮はきれいに剥けます。冷凍で無い場合は、湯剥きをするか、フォークを突き刺して直接火で炙るのも簡単に皮が剥けます。
エビチリという料理の事をちょっと調べていたら、陳 建民(本名:東 建民(あずま けんみん)さんが四川料理を日本で広めた第一人者だったということは知っていましたが、この方が、本場の辛いエビチリに使用する豆板醤をケチャップで代用した人だったとは知りませんでした(☛Wikipedia)。そして更に、長男が陳 建一(本名:東 建一(あずま けんいち)(『料理の鉄人』☛Wikipedia)ですね。しかも私と世代的には一緒です(ちと嬉しい!)。このように中国の先人が、日本人が馴染めるような味付けの工夫をして、中国料理を広めてくれた訳です。
毎回思いますが、ウーさんのレシピは、材料の数がシンプルで、ごたごたと一緒に煮炊きしません。それは私も同じ考え方で、シンプルにすることで素材そのものを味わう事ができるからです。野菜料理は必ず二品作ると書かれていますが、そのチェック方法は、青菜類、根菜、淡色野菜の3種類で、システマティックですね。これは大変言い当てているし、わかりやすいです。私は、青、黄色、赤、茶、白などの色で揃えていますが、結果的には同じです。茶色というのは、茸類です。
早速、トッポキ入りのエビチリといきます。トッポキは、冷凍ですから解凍するには、熱湯で硬めに戻すか、茹でて硬さを加減して戻すようにします。今日は、トマトのソースで、水分も多めですから、硬めに戻してスースを煮絡める時に好みの硬さにします。沸騰したお湯に入れて、再沸騰したら笊にあげておきます。海老の下処理は、いろいろな方法がありますが、今回はウーさん式で熱湯で湯通しします。背腸を取るのとソースが絡みやすくなるように、背に浅く包丁を入れます。にんにく、生姜、長葱をみじん切りと一緒に豆板醤を炒めて辛味と旨味をミックスしたら、フレッシュトマトを加えたら煮詰めて味を凝縮します。ここにトッポキを加えて軟らかく煮込んだら、塩とオイスターソースで味付けして、片栗粉でとろみを付けるだけです。トッポキを加えた分、少し多めに味付け調味料を足します。
あの、ふぅふぅしながらもちもちのトッポキを頂いて、これは体が温まって大変おいしいです。これからのシーズンにお勧めです。
- むき海老(無頭ブラックタイガー)・・300g
- トッポキ・・200g
- トマト・・200g
- 豆板醤・・小さじ1~2
- にんにく・・1片
- 生姜・・1片
- 長葱・・10cm
- 塩・・小さじ1/3
- オイスターソース・・小さじ2
- 片栗粉・・大さじ1/2(水大さじ1)
作り方
- 鍋にお湯を沸かし、トッポキを入れて再沸騰したら笊に上げる。
- 引き続き、1のお湯を笊に並べた海老に回し掛けて湯通しする。
- 海老の殻を取り除き、背に包丁を入れて背腸を出す。
- トマトの皮を剥いて、ざく切りにしておく。
- にんにく、生姜、長葱全てをみじん切りにする。
- 鍋を熱してオリーブオイル大さじ2(分量外)と5を炒めながら香りが出てきたら豆板醤を加える。
- トマトを加えて煮汁が半分くらいになるまで煮込み、1のトッポキと2の海老を加えて煮絡めてから最後に片栗粉でとろみを付けて出来上がり♪
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コメント
⊃`ノ二千ヮ...φ(´ー`*)。ウーさんのえびチリ、まるも先日作りました。うちのトマトではなかったのですが、美味しゅうございました。うちのトマトが取れ出したら、また作ります。「単純がうれしい北京のおかず」本でオイスターソースが入ってないほうでしたが、トッポギ入りも挑戦してみたいです。
投稿: まるちゃん | 2008-12-04 13:39
まるちゃん、こんにちは。
トッポキは日本のお餅のようにとろけてしまわないので扱いやすくて、しかもかなり火を通してもしっかりした食感が残るのでおいしいです。我が家としては多めの分量だったしお弁当に入れてみました。もしかしたら硬かったかもしれませんけどね。
いろいろ挑戦してみると面白い素材かもですね。
投稿: ゴッドマー | 2008-12-04 17:09