フーガス・フロマージュ( Fougasse Fromage)木の葉のチーズパン:考えても始まらない事に限って人はよく考えてしまうね(あぁ自分のことだったわ)
自分の大好きなブログが、もしかしたらこれから先更新されないかもしれないという危機を知って、いろいろとまた考え込んでしまった。「書けない」という言葉が一番引っ掛かる。こういう表現は、書きたくないとか、書く気がないというのとは別格だ。「書けない」という言葉が、どれほど重たい言葉かと思う。ブログと一緒にどろどろの渦となって、そこにいる自分を表現する事もしないのは、ある意味、その人の生き方のスタイルでもあると思う。また、それがブログに対するスタンスとしてなのか。人の心はどこまでもわからないが、そのことで自分の足元が、がたがた震えて、揺すられるような感覚を感じる。
自分と同じ、この世代によくあることなのかもしれない。誰が問うわけでもないのに、自分の立ち居地や、周囲を見渡して、ある時はそこからひっそりと姿を隠したり、自分がどうあったらいいのかひたすら自問自答をしてみたり。その繰り返しは、真理から観てどうかと考える姿であると同時に、そこから生み出された答えというのは、理性的な行動として、自分の居場所をいくらかでも居心地よくするためなのかもしれない。今回、その居場所が果たして見つかるのだろうか。
こういう時って、心が奪われて、そのことが気になって仕方のない自分ですが、何かを集中してやる事で、頭の切り替えはできます。朝早くジョギングする事や、掃除、料理などを通して、心境調整をします。ジョギングでは、気になる事をひたすら考えながら走ることで、少しずつ整理されていきますし、掃除は、ひたすら作業の事だけを考えます。料理では、自分のやり方で出来る料理ではなく、本を見ながら分量や作り方をじっくり見ながら作るようにします。時には疲労感もあるにはあるのですが、それが心地よく、やり終わると同時に爽快な気分になります。これは、自分の憂鬱な気分を一旦棚上げして、全く別のことに集中させることで、気分をコントロールするテクニックの一つです。
「棚上げする」と言う事は、非常に気分が楽になります。何かが気になって眠れない時など、本当は、そのことをずっと考えていたい自分が、気持ちのどこかで「寝なくては」と言う気持ちに追いかけられてしまうと、どんどん目が冴えてしまうような時です。「寝なくては」という気持ちを棚上げすると「寝なくてもよい」という気分になり、そして、気が楽になって、安心したかのように、いつの間にか寝てしまう。というような具合です。
昨日の事は、ある意味ショックを受けた自分が動揺して、考えてもどうにもならない事を何とかしたくて考えている姿だったように思います。作り方のレシピなどはありませんが、いつか食べたフーガスと呼ばれる、平べったいフランスパンが無性にかじりたくなって、勢いで作ってしまいました。これも心境調整です。頭にイメージしたパンに近づくようにひたすらそのことだけを考えて作ります。
思い立ってから天然酵母を使用して粉を捏ね、ストーブの傍で一次発酵が終わったのが夕方でした。ここからは分割して、楕円に伸ばした生地にスケッパーで切れ目を入れ、適当に伸ばして葉脈のようにしたら焼き上げます。
作業は、こんな感じに流れる事をイメージしたのですが、これは、ピザの生地のようなパンですから、チーズを乗せてみることにしました。もともと、フーガスという成型方法は、南フランス地方のパンだと聞いたことがありますが、だとすると、ブルーチーズのロックフォールで決まりでしょうか。ただ、ブルーチーズは塩分が強いので、極、少量を乗せてみました。
ドライイーストならオーブンでも発酵できますので、多分1時間くらいでしょう。オーブンで焼きながら、次のフーガス生地を伸ばすようにして、オーブンを休ませないように流れ作業のようにします。フロマージュ(Fromage)というのは、フランス語でチーズの事です。このパンをフーガス・フロマージュという名前にして検索してみたら、
何とお店の名前でありました。そのお店の名物フーガスは、ピザのような組み合わせのトッピングでした。すみません、当方は全く違うものですので悪しからず。
あっという間に出来上がったパンですが、夕食にタイミングが合ったので、蕪と鶏肉のスープ(☛レシピ)で頂きました。
なんだかなぁ、な一日でしたが、焼いたフーガスが美味しくて、達成感と満足感ですんなり寝ました。眠れないという事は、私の人生においてあまりありませんが、いつ頃からか、心境調整の方法が身に付いているようです。いつだったかも忘れた昔、実は眠れない日が続いた事もあったのでしょうか。
材料(6枚分)
- 国産強力粉・・500g
- 星野天然酵母・・30g※ドライイーストなら4g
- 塩・・10g
- 水・・270g
- モルトパウダー・・2g
- ブルーチーズ(ロックフォール使用)・・50g(フーガス2枚分)
- ピザ用チーズ・・200g(フーガス4枚分)
作り方
- 強力粉と塩をボールに量り、分量の水と天然酵母(合計300g60%)を加えてまとまるまで混ぜ合わせ、台の上で捏ねる。
- 表面が艶々になったら30度の場所で5~6時間、一次発酵させる。
- 6個に分割して、丸めて10分寝かす。
- オーブンシートの上で、15cm×20cmの楕円に伸ばし、チーズをふり掛けて2~3回麺棒を転がして馴染ませ、スケッパーで6箇所切れ目を葉脈のように入れ、生地を広げる。
- 180度に予熱したオーブンで8分焼いて、チーズが香ばしく焼けたら取り出して冷ます。
- オーブンで焼いている間、次のフーガス生地を同じように伸ばして準備してやいたら冷まして出来上がり♪
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コメント
ブロッコリー!!!
なんという良いタイミングでしょう。コメント、トラバは承認制のようですが、私はごまちゃんに読んでもらえればそれで良いので、公開、非公開はお任せしますー
・・・トラバ、久しぶりにやるから、やり方、覚えてるかな(笑)
投稿: 有理(くるり) | 2008-11-24 14:48
くるりちゃん、こんちは。
なんと、すんごく大きなブロッコリー!見てきたよ!3週間放置でも、こうも寒くなると成長はかなりゆっくりですよね。私は、畑に行くのが半ば趣味のようなものだから、ちと通い過ぎかも。直ぐに切って食べちゃいます。ブロッコリーは、夏場だとチルドに入れて半分凍らせてしまうくらいが、長くもちますから、寒い玄関なら言う事無しに野菜置き場としてぐーです。
(コメントありがとう。かなーり、個人的内容で、言わば、手紙のやり取りレベル)だけど、嬉しいです。あまり静かなので、忘れかけていたところでしたよ。まったくもー。これからは、時々偵察に巡回しますよ。
投稿: ゴッドマー | 2008-11-24 15:59