アップルクーヘン(紅玉リンゴのケーキ):パン生地で作るあっさりした美味しさ:ちょっとだけ「書く」ことについての思い
昨日は、友人からレシピのリクエストを頂きましたので、早速エントリーしようと思います。嬉しい事です。普通の近所付き合いの延長ですから、それを、公開の場でやり取りするというものです。また、全く知らない方とこの場で知り合い、さも昔からの友人のように会話が弾み、賑やかに楽しくなります。ここのレシピで作ってみたという声を沢山聞くようになって、本当に嬉しく思っています。このように周囲の方に励まされている部分が多いのですが、それにもたれかからないように強いる自分の存在があります。そのことは、より一層、一人(孤独)になろうとしている姿でもあります。そして、だからなのか、「誰からも褒められず、誰からも見られなくとも、私はやる」という自分の原点があって、それだけを支えに今までやってきました。多分これからもそう。繰り返しになるかもしれない事ですけど、少し気持ちの部分を書いておこうかと思います。今の若い方には、たぶん、私のような精神性は理解されないでしょうとは思います。これは、自分の為に書いておこうかと思います。
公開という形で、ブログを晒している限り、不特定の誰かがいつも見ているという物でありながら、それは別の言い方をすると孤独な行為とも言えると思います。書けば書くほど虚しくなったり、実は内面ではものすごく寂しい自分だったりするのです。人に支えられているというリアルな実感しか自分の人生で存在しなかったのに、ネットというシーンがこのような空間を提供するようになってから始まったブログは、最初の頃味わったものとは、今は違うし。そもそもブログへの入り方が違う世代と混在しているのだということがよくわかってきました。冒頭のように、友人との直接的な関わりが既にあって、そこにブログがどう存在するかというと、「私が書くことが私の事として伝えられる、一方的な、お暇な時にでもどうぞご自由にご覧ください」の手段です。基盤にあるものが知人のみならず、親戚、兄弟にも至ります。自分自身をどう晒すか、どのような内容を書くかというその焦点の当て方如何で、自分にかえって来るものが、まるで鏡なのだとよくわかります。それは、当たり前のことですが、あまりにも如実にその事実が目前に現れるので、認めたく無い時には孤独を感じます。受容すべきものがまだこんなにあったのかと、うんざりもします。抽象的な書き方をしていますが、これがそもそも「誰にも理解させずとも書く」の部分です。原点は、自分を見て、見えた自分を客観的に見ている自分が何処まで正直であるか。それが、微妙に揺さぶられてしまう時は、いろいろな事に反応してしまう自分なのかなと思います。その一番大きな要因になっているのが、「孤独」ですが、ぶるぶる震えるような寂しさを伴わないのは、客観的に自分を見ているもう一人の部分が、感情を冷却してくれているのだと思います。そういうバランスでこうしていられるのだと。
今は解決しないいろいろな事が、ここにこうして書いてあって、いつか将来の自分がここを覗く時、若い頃の自分ならきっと「成長」と捉えたりするようなことでしょうけど、これから先の私は、「老い」ですね。そこから今の自分はどのように見えるだろうか、などと妄想しても始まらないのですが、「書く」ということは事は、このように自分を振り返って見つめ、どのような生き方かの証となることですか。だから、そのままの自分で書くということなのです。
このことが明日の自分を良くすること、自分の為に書くということなのか。そうありたくて書くのだとしたいです。
さて、今年から焼き始めたZwetschkekuchen(ツベチッケクーヘン)プルーンケーキ(☛参照)が大変美味しかったということで、友人からリクエストを頂いたレシピですが、ビスケット生地で作ったものではなく、パン生地の方のご紹介です。ここのカテゴリーにも一部のパンをエントリーしていますが、実際にはもっと沢山の種類を焼きます。そして、結構友人に食べて頂いています。個人的なキャパの問題で、大々的には扱っていませんが、ネットに関わり出しての知り合いとも物々交換で楽しくやり取りしています。と、ここで明かしておきます。で、パン生地にすると言っても、硬くしっとりした生地で、あまり膨らませる必要はありませんから、イーストを使ったレシピを書きます。因みに私は軽く発酵させる天然酵母を使用します。理由は、生地が香ばしくなるからです。急激に膨らませようとする良さは、イーストですが、熟成させないので香りがいまいちです。それを承知しておいてください。
作業の流れは、パンを焼くよりも簡単です。材料を混ぜ合わせて捏ねてパン生地を作ったらしばらく寝かします。その間に、挟む果物を切るのと、トッピングのクッキー生地を混ぜ合わせます。この準備ができるまで生地は多少発酵します。ガスを抜いて、オーブンシートに天板と同じ広さに生地を延ばして、フォークで沢山の穴を空けるように突きます。この生地に、砂糖とシナモンの粉を軽く撒き散らして果物を敷き詰めます。後は、粉とバターの粒が混在するクッキー生地を全体に振り掛けてオーブンで焼きます。天板の大きさはオーブンによってまちまちですね。うちのオーブンはbigオーブンですから、天板が大きめの30cm×40cmで、小麦粉は300g使います。30cm角の天板でしたら250gくらいで丁度いいと思います。このサイズが一般的です。
材料:パン生地
- 国産強力粉・・300g
- ドライイースト・・4g
- 砂糖・・50g(玉砂糖使用☛こんな砂糖です)
- 塩・・5g
- 牛乳と卵1個で・・180g(60%)
- バター・・40g
果物
- 紅玉・・大2(又は、プルーン・・600g、巨峰・・500gなど)
- シナモン・・小さじ1~2
- グラニュー糖・・大さじ1
などの内、一種類を選択
クッキー生地用
- 砂糖・・80g
- 無塩バター・・90g
- 薄力粉・・130g
作り方
- バター以外のパン生地の材料を全て量ってボールで混ぜ、箸でひとかたまりにまとめたら台の上で10分ほど捏ねる。
- 滑らかになったら、バターを加えて更に5~10分捏ねてツルンとした生地にする。
- 捏ねた生地をボールに移し、乾燥しないように布巾をかけてビニールの袋で、最低30分は寝かす。
- 果物は、プルーンなら種を取って1/4に、リンゴは芯を取って1/8に切り分けたあと、3~5mmの厚みでいちょう切りにする。
- ボールで室温に置いたバターに砂糖を加えてよく練り合わせ、氷水に当てながら小麦粉を練らないようにヘラで切るように合わせながら、小麦粉が残ってだまを作るように混ぜる。
- 天板にオーブンシートを敷き、周囲の形を折って印をつけ、取り出して台の上で折り目の形になるように生地を延ばす。
- 生地が延びにくいときは、10分ほど休ませて再開する。
- 生地全体に分量のシナモンとグラニュー糖をまぶし、果物を全体に満遍なく敷きつめる。
- 5のクッキー生地を全体に行き渡るように振り掛け、180度に予熱したオーブンで30~35分焼く。
- 途中様子をみて、むら焼けができないように天板を入れ替えて位置を変えたりする。
- 出来上がったら取り出して、充分冷ましてから切り分ける♪
finalventさんに紹介して頂いた、「父と息子の往復書簡―東京‐ニューヨーク: 山本 七平, 山本 良樹」を早速Amazonで注文した。(だって、抜粋がとってもいいですもの)
■ブログを書いていてときおり思い出す山本七平の言葉
人間はカネにならんことを一生懸命やっている限り堕落しないと私は信じているのだ。
しかし、このカネにならない仕事を長期間継続することは、相当の決心と持続力がいる。問題は「餓え」より安易につきたがる心情だろう。
私は常に楽観的なのだ。いずれ人びとはそれに気づき、自らを少しでも貧しくするため、「金にならないことは何でも」一心に行い、それで心の空白を見なすようになるだろうと思う。それは根拠なきことではない。江戸時代にはそういう人はいくらでもいたのだ。
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コメント
時々、のぞかせてもらっています。
会社員主婦です。
そのまま作るには、働いていて、時間がないのですが、ヒントいただいてます。
ブログ、私は見るだけですが。
知人からも、「孤独」についてはよく聞きます。
ものすごく カウンターは上がるのに、誰からもコメントがなくて、自分は誰に向かって何をしているんだろうと、思うそうです。
私も、時間は拘束されているけれど、仕事自体はゆるいので、ブログでも。と思うのですが、これはきっと、ヒマだからするという類のものではないんでしょうね。
自分の中にどれだけのネタを持ってるか?
別に人が見る見ない、というコトではなくても。
枯れない何かがある人にだけ出来るコトなんだと思います。
ゴハンを作る事をサボりたいなぁと思もあるし、これがなければ、もっとやりがいのある仕事につけるのかな、って思ったりもするけど。
これ以上に大切な仕事はないと、言い聞かせて日々、職場で(暇であることを嘆かずに)頑張れています。
そんな、キッカケのブログです。
投稿: あん | 2008-10-29 16:57
あんさん、こんばんは。
人間は、暇だとすごく孤独っていう感じ方もあると思います。昔からよく言われていることで、「何かを人に頼む時は、忙しくしている人に頼め」と。この解釈はいろいろあると思いますけど、忙しがっている人って、人から物を頼まれると断れない性格だったり、人の役に立ったりする事を嬉しく思ったりするタイプの人と言うのがあります。貧乏暇無しとかもいいますね。
角度は違いますが、あんさんは、もっと自分を活かして、人の役に立ちたいと思われているのでしょうか。それは、すごく生き生きとした生き方だと思います。そのような人材を会社でもてあましているとしたら、何てもったいない!と思いますよ。ねーっ!(ま、ここで愚痴ってもですけど)
自分にできることで役立ちたいと思ったら、トイレの掃除から、洗面所の磨き、窓だって・・・。あるある!
一緒にやろうね!
投稿: ゴッドマー | 2008-10-29 18:33
おはようございます。
元気になる言葉、ありがとうございます。
専業主婦を経て、今の職場に来てから3年余り。
自分がいる場所は、自分に合ってないのだろう、というコトはわかっているので、普段はあまり口にはしません。
結婚するまでの仕事の条件は、自宅通勤という事もあり、
①やりがい②時間③給与でした。
今は①時間②給与③やりがい
と優先順位が変わってしまいました。
残業も出来ないのに、やりがいなど求めても、仕方のない事だと。
自分が持っているものが、役に立たない、重要視されない というアセリ。
今さらそんな感情を持ってしまうという、往生際の悪さが自分で嫌で、黙り込んでしまってた気がします。
でも。難しい仕事がやりがいのある仕事でもないですものね。
くさらずに、しゃんとしようと思いました。
この年になると(30代後半)誰も、お尻はたたいてくれないですものね。
春菊、一番好きな葉物野菜なので、今日、早速作ります。
投稿: あん | 2008-10-30 10:49
あんさん、こんにちは。
仕事にやりがいを見出すと言う事は、なにかキャリヤのようなものを思うというのは・・・日本はとかく資格、学歴が物を言いますから、これもその弊害?かもです。
遠い昔、私は会社の代表取締役の秘書をしていたことがあります。英語はネイティブ程しゃべれて、翻訳は任せなさい的にバリバリでしたが、昔の事ゆえ、あまり仕事がなくてね。で、社長の車を毎朝、手洗車でぴかぴかにして、気づく場所は綺麗に掃除をする毎日を退社するまで続けていました。
変化したのは、私でなく周囲の人でした。秘書なんて誰からも気軽に話しかけてもらえない存在だったのですが、お茶を頼まれたり。買い物を頼まれたり・・。それは沢山仕事をもらいましたよ。仕事って何?と聞かれたら、「分担作業」としか言えません。
毎朝車を磨く姿を見て、たとえそれがどのような仕事でも、頼まれて、人からあてにされる存在になる事は、やりがいだと思います。
自分しかできない事で活躍できている人は、世の中では少ないと思います。でも、いつかそれをやらせてもらえるように、今の自分を磨くことかな。だから、お掃除でもして磨いているうちに、心もぴかぴかに輝いてきますって。今はちょっと曇っているだけ、ね。
春菊が好きでよかった!美味しくできるといいですね。また、私も、レシピで応援できると嬉しいです。
投稿: ゴッドマー | 2008-10-30 12:03
やっぱり、自分しだいですよね。
今朝、godmotherさんにコメントをお返ししてから、
気持ち入れ替えて、やってみようと思ったら。
いつもより、仕事が増えました。
気張りすぎずに、楽しくやろうと思います。
ホント、ありがとうございます!
投稿: あん | 2008-10-30 15:50
あんさん、こんばんは。
んー、そっか!それは良かったですね。
はっきりした事は言えませんが、胸に痞えているものが払拭されると、誰でもちゃんと道が見えてくるものかなと思います。(たまにそうでない人もいるようですけどね)良かったね!
海老の卵とじは、ところで、できた?
投稿: ゴッドマー | 2008-10-30 19:16
紅玉レシピを検索中ここにたどり着きました。
朝食ブログを始めて2ヶ月ちょっと、最近考え始めていた事が書かれていてびっくりしました。
レシピもとても美味しそう、参考にさせていただきたいのでこれからも訪問させていただきます。
投稿: ASTROmadam | 2008-12-02 20:17
ASTROmadamさん、おはようございます。
ご丁寧にありがとう。立ち寄ってコメントを頂くと嬉しいです。考える事が似ていましたでしょうか?こちらこそどうぞよろしく。
紅玉を焼き菓子やパンにあしらうと、酸味と香りがたまらなく美味しいですよね。こちらではもうそろそろ終わりで次は、長持ちする「フジ」です。シーズンの最後に出会ったアップルクーヘンが美味しくできることを祈っていますよ。
投稿: ゴッドマー | 2008-12-03 08:48
こんにちは。
さっそく書き込ませていただきます。
mixiからトラックバックやってみましたが、
うまくいかないようなので、アドレス記載のままと
させていただきました。
引用記事はこちら
↓
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1087970077&owner_id=270106
12月頭で長野では紅玉シーズンが終わりということは、
わたくしが先週買った紅玉は一体どこから来たのだろう?
投稿: ばきこ | 2009-02-22 14:29
ばきこさん、おはよう。
ご連絡ありがとう。リンク先の記事拝見しました。綺麗に焼けましたね。オーブンの焼きむらとかもなくとても綺麗です。そして、朝食に食べたといのはヘルシーで良いと思います。クッキー生地は、クッキーで連想するほど濃厚でもないですし。
レシピがお役に立って嬉しいです。
紅玉が年明けまで残るというのは、こちらでは聞かないので、どうやって保存するかですよね。収穫した時点で、ジャストの温度管理しているのかもしれませんね。
ラッキーなことです。「アップル 食えへん」みたいなオヤジギャグも、一つだと光ってますね( ´_ゝ`)
※ レシピで作られた記事をこちらでも紹介できるように、画像にばきこさんのサイトのURLを貼っています。確認してもらえますか。
投稿: ゴッドマー | 2009-02-23 05:41
ゴッドマーさん、おばんです(笑)。
ひゃあ!
お返事に気がつきませんでした。遅すぎますね。
重ね重ね無礼を働き申し訳ございません(汗)。
リンクされていますよ。どうもありがとうございます!
先日遊びに来た友人にふるまったところ、
おおよろこびしてもらえました。
あれから何度作ったかわかりません。
そして今日もまた作っております。
何故か青森産の紅玉がまだ売られているのです。謎です。
投稿: ばきこ | 2009-04-10 21:26
ばきこさん、おはよう。
へへへ、気づきましたね☆
という訳です。
ところで、生地の方はどっちで作られています?私は、カロリーを落とす為に、パン生地専門ですが、おやつとしても、朝食用としても手ごろなので、つくり置くと助けになります。
我が家では、娘がこういうのをとても好むので、冷凍して送りますが、どうも紅玉意外で作りたくないので、今年の秋までお預けです。
凄い紅玉ですね。今時あるなんて信じられません。羨ましいです。
何度も作り込むと、自分の料理になりますね。よかったです。
投稿: ゴッドマー | 2009-04-11 07:48
ゴッドマーさんこんばんは!
生地はパン生地です。
ホームベーカリーでできてしまうので(エヘヘ。
これは冷凍もできるのですね。
冷凍したいのはやまやまなのですが、
出来上がるとすぐに食べてしまうので
2日も残っていた事がありません。
おとといの紅玉は、さすがに今ひとつでした(笑)。
一度フジでも作ってみましたよ。
アップルコンポートのレシピでも書いていらっしゃいましたが、
リンゴを切った後レモン汁を少々ふりかけて酸味を加えました。
夫がパイナップルで作ってみてほしいと言っているので、
今度挑戦してみます。
その場合、シナモンのかわりにココナツパウダーでしょうかね?
(実験室状態)
投稿: ばきこ | 2009-04-13 21:01
はきこさん、おはよう。
何となくですけど、パン生地の方が人気がある感じがします。スポンジ生地に対して飽和感があるというか。新たにまた挑戦して行きたいので、ご意見を伺いました。
パイナップルは、このタイプの焼き菓子に合いそうですね。私だったらクッキー生地にパルメザンチーズを混ぜて、チーズの風味とパイナップルをたのしむかなぁ。昔、クリームチーズにパイナップルのみじん切りが混ざった、一口チーズがあって(今でもあるかも)、パイナップルの甘さと酸味が、チーズにとても合っていましたけど。そんな感じで。
投稿: ゴッドマー | 2009-04-14 08:30