2008-10-04

四川風鰤(ブリ)の煮絡め:文章を読み込む難しさに思う

Pa020008
 鰤(ぶり)を焼いて、四川風に味付けしたら、ほっぺが落ちそうなくらいおいしいお料理の紹介ですよ。
 事もあろうか、出世魚の鰤だなんて、今の私にはちょっと皮肉なくらい。料理の話は、未熟な自分のお話しをしてからにしましょうか。そうなると自分の話で持ちきりになりそうでもあるのですけど。
 と、いうのもブログを書いていると(書きながらと言うのが正しいのか)、自分に向き合わざるを得なくなるのですね。問題がある時、それを解決するには、自分がどうしたらいいかを見つける作業になっていくといいますか。
 昨日は、友人と一緒に私のブログや、私が今気になっているブログの扉を開けて、話が盛り上がってしまったのでした。このようなことも今まであまり無かったのですが、ブログを始めて、それを読んでくれる友人が近所に住むので、会えばおのずとそのような話に結びつくのです。と、言うのは、友人にしてみれば、私と何が話せるか、既にもう知っていて、毎日更新を読みながら対話をしてきたのだと言います。私のページを目前で開いて、コメントを一緒に読みながら、あたかもそれが私以外の誰かの書いたものでもあるかのように、私自身を客観視する、ちょっと不思議な空間になるのです。そして、それでいてこの時空は、心地のよいものなのです。リアルで共通の話題で話をするということが如何に癒され、心の隙間を充足させるものであるのかが、後になってじんわりと自分に染みこんできます。話が通じるという満足感なのでしょうか。
 筆者の意図することが読み取れない時のもどかしさというのは、自分がどうしようもなく孤独になる時です。文脈や行間が読めないということは、そこで全てが止まってしまう事なのです。後ろに戻ったところで、今の場所が見えてくるものではないという結論を既に自分が持っているにもかかわらず、他に手立てがあるわけではない。分かりたい、理解しようと、自分がもがき苦しんでいるというような意識の中に入ってしまうのですね。
 私は、今まで特定の人に向けてここに書いて来なかった。どのような読み手を想定して書いているかという問題については、大まかに、子どもを相手には書いていないし、ブログを始めたそもそもの動機が、家族に残すための遺産です。自分の生きた証という意味合いと、死ぬ時に伝え残しを惜しんで死に切れないと思うよりは、潔くすっきり覚悟ができたらいいと思ったからです。言い換えれば、今の私は、いつ死んでも悔いはないです。それくらい自分を見つめてここに語ってきたと思えるし、その時々を精一杯投じてきた一つの形です。そのような角度で書いてきた私だからか、自分の見方もこの尺度が先に立ちます。これがそもそも間違った接し方です。どのようなスタンスを持つブロガーであるかどうかを自分の尺度で見分けるというよりも、もっと真っ白な自分で対面し、そのブログは、誰を対象に、何を伝えたがっているかや、叉はないのかを読み込むことが大事なのだと気づきました。

 特定の事を特定の人にだけ分かるような内容を持つブログというのは、当然分からないことだらけ。ええ、それらは、私に向けて書かれているわけではないので、きっと分からなくてもいい事なのです。それでも、分かりたいともがき苦しむのは、私自身の興味がどこにあるかという問題なのだと思いました。
 何も解決していませんし、納得する答えが見つかったわけではありませんが、苦しむ自分が何故こうなってしまうのかが分かったことは大きな事です。ああ、苦しむのが当然なのね。と、思えた瞬間に気持ちが軽くなったのも事実です。
 書くというスタンスは皆違うし、何を思って書いてるかというのはその人にしかわからないことでもあるので、自分の物差しでは計れない事だらけなのだと心底思えました。
 なんだか今日のは鰤でなくて良かったな。まだ育つ先が私にもあるということが、「めじろ」と一緒でちょっとホッとします。(「鰤」で売っていましたが、どうみても小振りなので「メジロ(ワラサ・中鰤)」だと思います)
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 半身の半分で四川風に味を絡めて一品、残りのアラと一部の身は大根と一緒に煮ました。煮物は翌日が美味しいので、一緒には食べませんが、魚の鮮度のいいうちに一緒に作ってしまいます。鰤大根のレシピはこちらを参考にどうぞ☛こっち
 で、四川風に味付けをするといったら、生姜と長葱を薬味に、甜麺醤(テンメンジャン)と豆板醤で充分それらしくなります。魚に紹興酒と塩で下味をつけて、仕上げの味付けが良く絡むように少し片栗を加えます。紹興酒が無かったら日本酒でもいいと思いますが、紹興酒は独特のあの香りと味が、鰤のような癖のある魚には合います。癖者同士で相乗効果を発揮するのでしょうか?葱や生姜は、炒め油に香りをつけるのとは違って、薬味として最後に加え、強い風味をそのまま残すようにします。これも、鰤のような癖には合います。市販の甜麺醤もありますが、本物に限りなく近い甜麺醤というのは、我が家にもありまして、八丁味噌で作ります(☛レシピへ)。作る量はどのようにでも調節できますし、パックで簡単に手に入るサイズとしては500gからでしょうか、手ごろな分量だと思います。甘さも、硬さも加減できるので、私は自分でいつも作っています。
 10分ほど、魚と豆腐に下味を付けたらフライパン(できればテフロンで油を少量にした方があっさりできます)で、少量の油で全体を焼き、火を通します。一度引き上げて、フライパンの油と汚れをふき取り、魚を戻して薬味と合わせ調味料で一気に炒め合せます。調理時間は全部で20分くらいです。

材料

  • メジロの切り身・・3枚(350g)
  • 木綿豆腐・・150g
  • 長葱・・10cm
  • 生姜・・みじん切り大さじ2
  • 春菊・・適宜

下味付け調味料

  • 紹興酒・・大さじ2
  • 塩・・小さじ1
  • 片栗粉・・大さじ1

合わせ調味料

  • 甜麺醤・・大さじ1
  • 豆板醤・・小さじ2
  • お湯・・50cc

作り方

  1. 切り身は一口大に切り(3等分くらい)、豆腐は奴に切って下味付け調味料に漬け込む。
  2. 薬味の葱と生姜をみじん切りにする。
  3. 春菊は、良く洗って水気をきり、10cmくらいの長さに揃えて盛り付け皿に敷き詰める。
  4. 小さなボールに合わせ調味料を溶かしておく。
  5. テフロンの鍋に薄く油を引いて、1のメジロと豆腐を並べて中火で焼く。鍋から自然に剥がれるまでそのままそっと動かさない。
  6. 裏返して、全体を焼いて火が通ったら魚を一度引き上げ、フライパンをふき取る。
  7. 再度強火にかけ、魚を戻して2の薬味を加え、合わせ調味料を回し掛け、鍋を回しながら味を絡ませたら、春菊の上に盛り合わせて食卓へ直行♪

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コメント

うぉー、こりゃビールが進みそう。
これだけで、僕いいです。
お代わり用意してください。My箸を持って、参上します!lovely

投稿: るる | 2008-10-04 16:50

こんばんは。
いつも感心してしまうのは、他を責めることなく、自分についてだけをひたすら書いていらっしゃいますよね。それが変に押し付けがましくなく、ゴッドマーさんはそう感じているんだーって、自然に伝わってきますよ。
だからここが好きです。そして、ゴッドマーさんも言われているように、読んだ後で効いてきます。頭のどこかに残っていて、あとからはっとすることがあります。
なんだか、すごく自然でいいな。

投稿: ありがとう | 2008-10-04 19:04

るるさん、おはようございます。
いつか本当にお箸を持って駆けつける日が訪れるといいですね。
確かにビールにも最高です。その場合は、豆板醤を倍量でサービスしましょうね。お楽しみに。

投稿: ゴッドマー | 2008-10-05 04:07

ありがとうさん、おはようございます。はじめましてでしょうか。そうですか、自分では意識していませんけど、ここにも書いている通り、解決するためには、自分に何ができるかの一点しかないと思うのです。若い頃はそうでもなく、脊髄反射で人のせいにして、衝突することも良くありましたよ。やっと少し、この歳になって、人は自分の思い通りにはならないという事が、はっきりしたのかもです。ほんの少しね。

投稿: ゴッドマー | 2008-10-05 04:16

すみません。
便乗して書きますが、若い子みたいに脊髄反射的に即座にresすることはできません。
かといって、時候の句から始まって、さみしさのつれづれに手紙をしたためることもできません。オー、陽水。
だから、godmotherさんの書くくらいのどうしても分量と助走距離というのは必要なんです。と思います。
で、それでenoughかといわれれば全然そうじゃないんですよね。
だからこうやって今日も明日も明後日も書くことができるんだと思います(これは自分ことですが)。
だから、僕もここが好きです。

投稿: ulala | 2008-10-05 06:39

ulalaさん、おはようございます。
なんだか安心しました。ありがとう。

(こんなこと言って、コケッとならないでくださいね。)気になり出したら思い悩むタイプではなくて、引き出しから少し出してはここに書いたりして取捨してバランスしています。幸運?にも、小学生の通知表からずっと皆勤的に「明朗活発」という評価です。当たっていると思います。

コメント欄にコメントすることもTPOでいいのですが、私達はブログというツールで三次元の空間でやり取りできますね。って、私はしているつもりです。ただ、相手が必ずそれを自分に宛てられた物と察知するかどうかが疑問で、それがまた、世代的には単刀直入な入り方ではなく、いい距離なのだと思います。少なくとも私は。です。

で、で、自分のダメダメダメ度もあって、自分の庭先ならいいのですけど、外はチト怖かったりするんですよ。

ああ、白い一日。http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/shiroiichinichi.html

投稿: ゴッドマー | 2008-10-05 07:39

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