味噌焼き油揚げの混ぜご飯:一人の為の節約夕ご飯:飽くまでも生きる
最近、私が住むこの町の事を考えたりしています。ここに20年以上も住んでしまったんです。気持ちはまだよそ者で、いつどんな場面でも「他所から来た」という感覚が拭えません。一頃は、ここに馴染んでここの人にならなければと自分にかなりプレッシャーをかけていたような気もしますが、あの苦しさは、今になって思うと不可能な事への無理強いでした。子どもが学校に通っていると、親同士の横の繋がりができてきますし、そこに繋がっていないと自分も子どもも置いていかれてしまうよな焦りのような気持ちもあったと思います。
でもね、所詮、私は私でしかないのだと飲み込めたときから、往時を彷彿とさせることも嫌でなくなり、むしろ押さえていた蓋を外して、気持ちが楽になりました。ここの自然は大好きだけど、土地に馴染めないのってあるんですよね。ただ、最近の変化として、身近な友人は皆他所の土地の人で、屈託のないお付き合いから次第に個人的な話をするようになって、始めてお互いがこの土地の者ではないと知り、かえって気が軽くなったものです。で、よそ者同士で話もしやすいのですよね。生きていると、一つの桶の一枚板であるとは限らないのだということが分かってきました。そうである必要もないということが最近わかってきました。これは、よいこと。昔の人の美徳のようなお話しは、もう自分にも他の人にも当てはめる事ができなくなってきていて、そこから少し飛び出して、解放されるというのも悪くはないじゃないの、と。
昨日のエントリーの風景画像の色を抜いてモノクローム(monochrome)にしてみましたら自分の中にある昔の風景になってしまった。昔の記憶には色がついていないのです。私は、何を見てきたのかしら、何を閉じ込めて記憶と言っているのかしらと不思議になりました。どこに行っても自然の色を目に焼き付けてきたはずなのに、どうしたことかと思います。
こうしているうちに、過ぎた日々は、モノクロの世界と化して、だんだん薄茶けたセピア調のワンシーンになって、紙切れのような平面になって行くのでしょうか。
昨日は、一人で夕食を食べるのに、なんとなくたまには友人と一緒に外食でもしようかなどと考えていましたが、夕方になって、だんだん億劫になってきて、結局冷蔵庫と相談。一人で、一人分のご飯を作って食べる実践です。こうしてみるとなかなかメニューが浮かんできませんね。少量だと作りにくいと感じるのが煮物のような、具を沢山入れていろいろな味を一緒にするようなものですね。ここはグッと和食という事で、南瓜の煮物と味噌汁、味噌焼き油揚げの混ぜご飯、鰆の照り焼き、キューリの辛子漬けというメニューにしました。
私がここに我が家のフルメニューを書くのも珍しいですよね。今日は一人ご飯なので、なんとなくサービスです。レシピを掲げていないのは、味噌焼き油揚げの混ぜご飯ですね。このご飯は、油揚げを開いて内側に味噌をたっぷり塗って七味唐辛子を振り、170度のオーブントースターで10~15分ほど焼いて、炊きたてのご飯に混ぜ込みます。しばらく蒸らして、香ばしい味噌の香りを充満させたら出来上がりです。これと同じ発想で、桃屋のキムチの素を塗る特性の混ぜご飯(☛レシピ)も我が家では大人気です。両方ともお弁当のご飯としてはダントツ一位です。
混ぜご飯を蒸らしている間に、南瓜の煮物と魚を焼いて、お味噌汁を作ったら、定食屋さんの850円が400円以下で、しかも量も多く、ご飯や煮物は二食分できてしまいます。金額で言うとそうなのですが、自分用にご飯を作って一人で食べるとういことを長く続けて暮らすということは、この時間を楽しめる感覚が必要ですね。お金があったら、外食で間に合わせた方が絶対に楽で楽しいに決まっていますよね。ああ、これは娘の話ですけど。ぎりぎりの生活維持のために限られた食費でやりくりするということは、かなり頭を使うことです。他の事はどうにでもなるとしても、食べ物に関しては、満足に食べているのかどうかと気がかりです。娘がここの料理を参考に作っていますが、一人用の食事って大変だと思うので、もう少しそれなりのことを意識してみようかと感じました。えと、それは、美味しくて簡単で、一人でも億劫にならない楽しい料理ですよ。ママ、頑張っちゃいますよー。
でと、簡単過ぎてレシピを書くほどでもないのですが、書かないのも不親切なので一応こんな感じ。
材料
- ご飯・・1合分
- 油揚げ・・1枚
- 信州麹味噌・・大さじ1弱
- 薬味用の葱・・適宜
- 白要り胡麻・・大さじ1
作り方
- 油揚げを開いて、内側に味噌を塗り、オーブントースターを170度にセットして、10~15分香ばしく焼く。
- 葱をみじん切りか、細葱なら細かい小口に切る。
- 1の油揚げが焼けたら1cm角に切り、熱いご飯に2の葱と一緒に混ぜ込んで、布巾をかけて蒸らしておく。
- 手順として、ここで南瓜の煮物を始め、鰆に塩を振って臭みをとる。
- 味噌汁の準備をしながら、南瓜に煮物に目を配り、少し世話をする。
- 鰆に醤油を塗ってフライパンで焼きながら、南瓜の煮物と味噌汁を完成させる。
- 味噌汁に味噌を入れる頃、鰆が焼きあがり、全て完成♪
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