新南瓜と牛蒡の煮物:畑で磨いた感性と夫のダイエットとの関係
大変です。夫が遂にOn a diet。ダイエットするほど太っていないし、甘いもの好きでも、さほど食べないようにはしているみたいなので、コントロールしながら今まで充分に適度な体重を維持してきているというのに、どうしたことか。
最近のテレビ番組で「朝バナナダイエット」という(☛)のを知ったらしく、森公美子 (モリクミコ) - 歌手・アーティスト/女優が、その実験で見事に痩せたそうだ。ええ、この人です(☛)。で、よく話を聞いていると、どうも「食べて痩せられる」というのが魅力みたいです。おーおぉ、貴方も我慢するの嫌なのね。辿ってみると、半年以上前にタバコを止めて始めイライラして、キッチンをうろうろして食べるものを物色したり、やたらとコーヒーや牛乳を飲んでいたし、今は、食事の後に必ず果物を食べています。デザートは良い習慣ですが、口が寂しいのですね、きっと。
そして、この間は、体重、体脂肪、体水分など4種類の詳細を量れる体重計を購入してきて、早速、朝はバナナと水で会社に出かけるようになりました。昨日は、会社の女性達とその話題になったそうで、更にマニヤックな事をいい始めました。痩せたいだけではなく、食べて痩せたい。つまり食べたいのですね。「目が覚めたら、やせていた」(やせれば美人ー引用)と、同格の意味に聞こえます。んー、気の毒に。
思うに、「我慢」という認識でいるうちは、「ストレス」が表裏一体の関係にあると思ます。そこで、上手くバランスを取ろうとするのが人間の生きる力かと思います。この「我慢」のない世界というのがあるとすれば、全てを悟られたダライ・ラマ法王のような温かく、慈愛に満ちた人物しか浮かばない。とってもそのような境地になるには遠いのだと思うし、夫よ、頑張っておくれとしか言いようがありません。
今朝は、その名機である体重計に乗って、「2kg痩せた」と申していました。まだ、二日しか経っていないのにと思ったら、バナナのお陰で、日中二度も長くトイレに入っていたそうで、お腹がスッキリしているとっ。ふーん、そのせいね。あの、やっていることが見え見えなんすけどね。
このような様子の夫を観察眼的には、歳かなとも思えてきます。昔から兎に角カッコつけなのです。別の言い方をすると、お洒落とも言えますが、そういう部分を見せないように、さりげなくお洒落を気取りたいタイプなのですが、そのさりげなさが無くなって、その片鱗を窺い知れる程度になったというかです。これは加齢と共にそうなったのか、私を異性という対象にしなくなった結果、遠慮が無くなったからなのか?
こんな楽屋裏を、ここで暴いているようですが、彼を知る人、そっとして置いてくださいね。これは私の戯言ですからね。そうそう、前に読んだ本で、「やせれば美人」高橋 秀美(たかはし ひでみね)が、奥さんに対する繊細な男心の機微を書いています。実は、私は、高橋の書いている奥さんにある意味大変似ていると、密かに苦笑しているのです。ユーモラスなセンスもたっぷりで、面白い本です。熟年夫婦にありがちな夫婦像も見え隠れしています。因みに毎度ながら、finalventさんが、書評を書いていらっしゃいます(☛参照)。えぇ、本当に読む本が重なる方で、話も早いのですが、同時代を生きてきた者同士として、いろいろな価値観は理屈抜きに感じ取れるものなのです。
さて、南瓜に恐る恐る包丁を入れた私は、虫が住んでいないことを確認すると、種に思いっきり指を押し込んで、がっぽり種を取り出して、ここで普通は軽く蒸して冷凍しますが、引き続き食べることが分かっていたのでラップ処理だけ。今夜は、南瓜と牛蒡、いんげんを豚肉で煮た普通の煮物を作りました。兎に角美味しい。収穫したのは8月24日でしたが、甘味を乗せるために今までそのまま保存しておいたのは意図したことです。だからなのかしら、美味しくていい奴です。そして、「もう少し沢山できればなぁー」と、私の畑の作物に対して、夫が必ず言います。ここだけの話、こういう言葉を文句と聞かずに、じゃが芋や南瓜の美味しさを思って「もっと食べたい」と聞けるようになった私も、畑と共に成長したのですよ。野菜の声を聞くなどとは、恐れ多くて言えませんが、野菜から声を聴こうとして聴くと、いい野菜が採れますし、採れない事も分かります。「聴」という字は、耳に十四の心を添えて「聴」と書くのですね。人の心を聴こうとして聴くということも同じ事です。ただ、身に付いたわけではありませんが。
私の学びの場で、一緒に育った、相棒のような南瓜。その煮物だというだけで何の工夫もありませんが、鰹出汁と割り下(☛レシピ)だけで簡単に作ります。この割り下は、現時点での最高点だと思う調合比なので、これからの寒い季節に、特に鍋物、煮物、炒め物に幅広く使用できます。作り置く事をお勧めします。既に、多くの方からその使い心地のよさを聞いています。
材料
- 南瓜・・250g(15cmの南瓜の半分)
- 牛蒡・・200g (太目の牛蒡半分)
- 豚バラスライス・・150g
- モロッコインゲン・・100g
- 鰹出汁・・300cc
- 割り下・・大さじ4
作り方
- 南瓜は一口大に切り、牛蒡は泥を落としてそのまま5cmの乱切りにする。
- インゲンは、斜めに3等分し、豚肉は5cmの幅に切る。
- ウー・ウェンパンにオリーブオイルを数滴垂らして中火で肉を炒める。
- 肉の色が変わってきたら、南瓜と牛蒡を加えて、表面がうっすら透き通ってくるまで良く炒め合わせる。
- 鰹出汁を加えて蓋をし、3のメモリで蒸気を抜きながら蒸し煮する。
- 南瓜に8割方火が通ったら割り下を加えてインゲンを表面に並べ、蓋をして3のメモリで蒸気を抜きながら5分ほど煮込む。
- 鍋を呷って、全体に出汁をまわして出来上がり♪
※ここから自然に冷めながら味がしみ込みますので、蓋をしたまま余熱煮する。
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コメント
こんにちは、ゴッドマー様。
美味しそうな南瓜の煮付けですね。この色艶に魅了されますよ。
ところで、バナナダイエットですが、仮にこの方法で痩せたとして、やめたときにリバウンドってどうなのでしょうね?小生もメタボが気になるので、食べ過ぎ飲み過ぎには注意を払っていますが、究極、この方法がそれほど良い結果を出すのなら、試してみたいとも思います。
投稿: るる | 2008-10-01 16:04
るるさん、こんばんは。
うーん、私にはなんともいえませんけど、夫は、リバウンドの心配もないと言っていました。理由は、なにやらの説明をしていたとも記憶していますが、何よりもTVでそう言っていたという事をまずは実証できるのかどうかのお試し期間のようなものです。ご一緒にどうですか?私は、ダイエットをしたことがないので、単純にやってみて、自分に合う方法を探すのが一番かと思います。でも、無理にたべないとか、ダイエットドリンクなどの得体の知れないものを摂取するでもない、バナナですから。安心ですけど。
投稿: ゴッドマー | 2008-10-01 17:30