ヘチマのオニオンスープの極意と鮭のバジルマヨソースホイル焼き:寄る年波キッツィっすよ、世界恐慌
今日は、My畑の最後の糸瓜(ヘチマ)のスープのレシピと思ってタイピングをはじめています。最近いろいろ書いているので、もう今日はレシピだけにしようと、そのつもりだったのですが、世界恐慌かと思われるような勢いで世の中がざわめいている中、一介の主婦のつぶやきがどうよとも思うのですが。単純に、ちょっとだけ。
今回のアメリカの破綻はかなり長引くと思うし、円高が一気に100円代にまで来てしまった今思うのは、景気が回復するには数年かかるという事。もう、これががっくりな話なのですよ。人生の下り坂に差し掛かっている自分が、こともあろうか、この歳になって世界恐慌の嵐の中を生き抜くのかと。もう疲れちゃいましたよ。日本という国は、貿易の差益で潤うしかない国なので、円高が進むと差益が少なくなります。輸出業務が停滞してくると、国に活気が無くなります。こうなると、国民はできるだけ無駄使いをやめて、エコ生活を促進して生きながらえるしかないのです。と、かなり端折っていますが、かつて、日本に起きたバブル崩壊が、アメリカに起こったことは、大恐慌が起きた事(1920代)よりも世界全体を揺るがす事になるのだろうと言う人もいる。想像を絶するだけに、少し呆然としてしまいました。それでも今の日本は、世界を支えている大国でもあるわけで、それで、麻生さんとか小沢さんとかお二人で陣取り合戦して私権を誇示したからといって、そんな事どうでもいいんでないの?そんな事よりも、私は、今の日本がどうなっていくのかの方が心配ですけど。もう、おねがいですよ。何とかしてください。
私のように家庭菜園をして、自給自足生活をする人が増える事はいいのですが、だからと言って日本全体が良くなるわけでもないし、自給自足でやって行かれる国ではないのですね。問題が違うといいますか。
そう言いながら、やけに最後のヘチマに未練たっぷりの私なので、なんだかこれも問題が違うでしょう、自分。とは思うのですが、ここで切り替えて。
実は、最後のヘチマをどう料理してあげようか、いろいろ考えてオニオンスープ仕立てにしました。これは大正解。大変いいです。但し。ヘチマの老化は、わたしが思っていたよりも遥かに進んでいたようでした。ここは諏訪ですが、一雨降るごとに寒さが増して、この環境というのは、夏野菜が老化して終わりになる事を意味します。ヘチマは、カラカラに朽ちるまで畑で放置し、「へちま束子(たわし)」になります。現在は、そうなる途上のヘチマだという事です。外見では全くわからないのですが、微妙に感触が違うといえば、フワフワした感じが少し硬めで、幾分か表皮がごわっと硬い感じではあります。水分の量が少ないからか、持った感じが、見た目の質感を少し裏切る程度に軽いです。これは、本当に微妙なのですが、皮を剥いて輪切りにした段階で確信しました。でも、種も果肉もひどく硬いと言うほどでもないので、ぎりぎりセーフといった段階の老化でした。また来年の話になりますが、このスープは、ヘチマのつるっとした食感を得られる最盛期に収穫して、味わってみたい一品です。フランスで頂くオニオンスープにフランスパンが浮き身として使われますが、あのツルンとした食感をヘチマで頂くというのが狙いです。いえ、本日の中年ヘチマでもそこそこの満足は得られました。ともあれ、マイナーなヘチマ料理ですから、ここで思いっきり叫んだところで、来年、ヘチマファンが何人増えるかなのですけどね。 でも、今年このヘチマにどれほど私が癒されたかを知って、もしかしたら来年に備えたいと思われるかも知れませんので、参考に他の料理のページを見てみますか?どうぞ。ヘチマの味噌蒸し煮その②☛こちら 。ヘチマと鯖缶の味噌炒め☛こちら 。そして、このヘチマ料理を最初に教えてくれたfinalventさん、ありがとう。畑とヘチマから学んだ事は人生にとっても大きく、感慨深いものがありました。(というわけで、やっぱりトラックバックさせてもらいますね)
さて、玉葱のスライスをバターで狐色になるまでソテーすることが、このスープの決め手です。「焦がさないように」と言う言葉を当たり前のように料理界では使いますが、狐色というのは「狐色になるまで焦がす」と言う意味です。焦げるからあの色になるのです。ただ、混ぜないでそのままにして置くと、部分的に真っ黒になってしまうので、混ぜながらゆっくり焦がしていくわけです。で、鍋に1時間も玉葱炒めに張り付いていられませんので、他の料理をしながらというと、少し要領良くやります。バターが玉葱に回って、熱が伝わり始めると玉葱からどんどん水分が出ます。この時には、火加減も中火くらいで5分おき位に上下を返す程度に混ぜます。水分が出なくなって鍋がプチプチ言い始めたら、ここでも最低5分放置しても焦げない火加減にして、できるだけ手間を掛けないようにします。ここまでで大体40分です。かなり玉葱が減ってかたまりにのようになり、薄茶色になります。ここからグッと色づき始めますので、火を少し強くして鍋に張り付きます。10分程度であめ色に仕上げて、いよいよ鶏がらスープをここで注ぎ入れます。スープの色が玉葱色に同化したら火を弱めて保温状態にします。水にさらしたヘチマの輪切りをベーコンスライスと一緒に炒めて、ツルンとした状態になったらオニオンスープ(何処でオニオンスープと呼び名が変わったの?って鶏がらスープを加えてからよ)に加えて一煮立ちしたら出来上がりです。
なんだか繰り返しのようですが、作り方のまとめを下に書きます。
同時に鮭のホイル焼きを作りましたので、参考までに材料を書き添えます。ソースは、手製のバジルソースに同量のマヨネーズを混ぜ合わせました。作り方は☛こちらへ。バジルソース(ジェノベーゼソース)の作り方は☛こちらへ。
材料
- ヘチマ・・1本
- ベーコン・・40g
- 玉葱・・中3個(450g)
- バター30g
- 鶏がらスープ・・800cc
- 塩・・小さじ1
- 胡椒・・適宜
作り方
- 玉葱は、繊維に平行に3mm幅のスライスに切る。
- テフロンのフライパンを中火にかけ、バターを溶かして玉葱を炒め始める。
- 鮭のフォイル焼きの準備をして、ヘチマの皮を剥き、1cmの輪切りにしたら水にしばらくさらす。
- 途中玉葱を焦がさないよう、様子を見ながら混ぜて、水分が無くなり一かたまりになってきたらあめ色(狐色)になるまで炒め、鶏がらスープを注ぎ入れて10分ほど煮込む。
- 別鍋で細切りのベーコンを炒め、油を出したら水を切ったヘチマの輪切りを炒める。
- ヘチマがしんなりしたら火から下ろしてスープに加え、塩・胡椒で味を整え、10分ほど煮込んで出来上がり♪
鮭のホイル焼き(2切れ)材料
- 秋鮭・・2切れ
- 南瓜・・スライス8枚
- カラーピーマン・・黄色・赤各1/4個
- 白舞茸・・1/2パック
- 塩・胡椒・・適宜
- アルミフォイル・・30cm×30cm2枚
ソース
- バジルソース・・大さじ1
- マヨネーズ・・大さじ1
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