ヘチマの味噌蒸し煮その2(沖縄料理から):悩んでしまったヘチマの種の巻
自然に触れて、五感を活性化させて気分をリフレッシュしようと、朝早くから畑にさっそうと出かけました。幸い雨にも会わず、軽く湿った土は草を引き抜くのには優しい感じがしました。収穫が終わったブロッコリーや葉物の後の畑に、鍬(くわ)を入れて、草の根を掘り起こし、土の中に新しい空気を入れ終わると見違えるような元の畑に早代わりです。土の中に芋虫を見つけて、昔の漫画で、堆肥から発酵熱の湯気が立ち上がっていて、温かいので「堆肥温泉」などと称して、タオルを頭に乗せた紳士が、中に芋虫を見つけて飛び上がったというシーンがあったのを思い出しました。小学生の頃でしたけど、お腹を抱えて笑った事を思い出して、手元の芋虫を思わず元に戻したのですが、虫達ももう冬に備えているんですよね。
さて、気になっていた糸瓜(ヘチマ)が前回よりも少し大きめの25cmくらいのが2本収穫できました。朝夕が冷え込むので、いつまで成長を続けるのかと、蔓が少し膨らんた程度の実の成長が気がかりでした。前回食べた味噌蒸し煮が美味しくて、できればまた食べたいと切に願っていましたから、畑で飛び上がって喜んだ私の姿は誰にも見られなかったかしらと、後で恥ずかしくなりました。感激の2本です。
前回は、迷いもせず赤塚不二夫さんの父ちゃんバリで「これでいいのだ」と、種を取り出したのですが、出来上がってみるといかにも小さく縮んでしまって、ヘチマの表面の1cm程の厚みの部分がしなしなでした。種とその周囲の綿のようなフワフワした部分は、アレはアレでよかったのかしらと、ちょっと気になっていたのは事実です。あまり幼稚な事を聞くのも難なので、いろいろ調べたのですが、種を取り出すというレシピがみつかりません。前回迷いもせずに取り出した自分がますます、大失敗をして、美味しい部分を食べ損なったのではないかという後悔の念に襲われました。ここで、遂にヘチマレシピのお師匠さんに質問を入れましたら、「タネが気になる前に収穫するというくらいかな。ヘチマはアジア域では普通の食材です。」ですと!「やっぱり食べるんだワー、タネ!」。回答が気に入らないわけではないのですが、いえ、ちょっと気に入らないのは、タネが気になるくらいのヘチマの大きさがわっかりませーん。それが判れば悩まないのですよ。私も馬鹿を露わにするような変な質問をして、墓穴を掘っちゃったようなものです。要するに、ああかこうかとやってみろということですね。私は、単に捨ててしまって食べ損なうのが嫌なので質問したのでした。もう少し考えるべきでした。
で、厚めの輪切りにして見てみましたら、透き通ったようなクリーム色のタネが、まるでキューリのような感じに瑞々しい姿でしたので、やっと確信が持てました。前回と同じ材料を同じ分量で用意したのですが、ヘチマから大量の水が出て、煮物はひたひたのスープのような感じに出来上がりました。味付けの味噌も少し足す必要がありました。
あのー、前回とっても絶賛しましたよね(☛参照)。確かに感激だったのですが、タネを取らないで作った今回のを素晴らしいと言うべきです。タネの周りがツルン、トロリとしたプリンのようで、ヘチマの水分が多いせいか、スープに甘味と旨味が染み出て、最高の味付けになりました。底の深い大きな器にてんこ盛りのヘチマの蒸し煮がぁぁぁ、と瞬く間になくなってしまいました。夫は、「ゴチになりましたー。」と、お茶目に美味しかった感想を漏らしていました。素晴らしいです。ヘチマ君。
来年は、本腰を入れて沢山育てて、子ども達や実家の両親にも食べさせてあげられるように育てたいです。因みに、来年用のタネを作る為には、実を熟させないといけませんが、あと3個の小さな実の生育がまたしても気になります。
レシピは、お味噌を少し増やした程度で、まったく同じ作り方です。来年は、私と一緒にヘチマを育てましょうね。
ヘチマの味噌蒸し煮☛レシピ
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