ヘチマと鯖缶の味噌炒め:挨拶の空気を読むのは難しい
夜明け前の薄明かりの中で開始するジョギングでは、すごく不思議な空気を感じます。聞こえるのは虫の声だけで、ほとんとそれは闇夜なのです。山間の道を走りながら、遠くで聞こえるバイクの音がだんだん近づいてくるのは、新聞を配る人の道順からで、最近は私も覚えてしました。そして、5時を過ぎるといつもの道にはウォーキングをする年配の方々数名とすれ違います。毎朝の事ですが、この時間に同じ場所で同じに人に出会うというのは、昼間、人と道ですれ違うのとはわけが違います。道の向こうの、遠くの方の、その影が小さい時にその存在に気づいていますし、お互いがスポーツをしているということでも、同類の仲間という意識が私にはあります。そう思う相手なので、親近感を持って挨拶をします。その時に、どのタイミングで挨拶をするのか、そのタイミングを見計らいながら、一瞬のうちに判断するのか難しいのです。自分の呼吸に合わせて「おはようございます」と声を発する時、ある意味で相手にとって、そのタイミングがいいタイミングなのかどうか、空気を読もうとする緊張が走ります。一瞬ですれ違うので、そのタイミングが悪いと、気持ちの良い挨拶のすれ違いにならない場合があるからです。絶妙のタイミングの時は、相手とチラッと目が合います。この時は、とても気持ちよく、走る呼吸が乱れるとこともないので後が爽やかです。「おお、朝一番の挨拶が決まったワ」という嬉しさがこみ上げてきます。なんだか大げさなようですけど、その日一番の、静けさの朝の出来事だからこそ、厳粛なものを感じます。
この挨拶が何故今こんなにも嬉しいかと言いますと、最初の頃は、一瞥(いちべつ)すらしてもらえませんでした。なんて事でしょうか。毎朝、一方的に私から挨拶して、相手は無視に近いのです。これには驚きましたが、「挨拶されたら挨拶するもの」のような、それだけ私が超常識人間というだけの事なのでしょうか。とにかく、同じスポーツをする者同士じゃないですか、朝のこの空気で私と貴方は既に友達ですよ。と、いいたくなったほど、寂しさを感じました。ま、挨拶なんて相手の為にすることでも無いですから、めげずに毎朝同じ人に向けて、同じ調子で挨拶を続けました。どんなにひどい人でも、一週間もするとちゃんと挨拶が返ってくるようになりますが、年配の方に先に挨拶をされるようじゃいけませんから、と、それも礼儀としてわきまえるべきだと思うのが、ある意味、お堅い私なのです。それにしても、70歳前後の年恰好の方々には、このような独特の雰囲気があるのが驚きです。そう言えば、プールで会うのも同年輩の方々ですが、一種独特の雰囲気を感じます。あのかたくなな感じは何なのでしょう。照れ臭かったり、恥ずかしがる人は、警戒心が強く「怖さ」のオーラを発しているものです。ですからお互いが、「怖い」という空気になります。それとも、この地域独特のものでしょうか。人なつっこくないのですね。挨拶するにも緊張が走るのですよ。
もう、ヘチマが美味しいなんて教えてあげないからね。と、言いたくなるのですが、夫がある飲み会で「ヘチマの味噌蒸し煮が、すごく美味しい。」と、話したそうです。私は、よくぞ言ったぞっ!と一瞬思ったのですが、話の先を聞いてがっかりしました。新しいものに興味を示さない土地柄といいますか。「へー」と、言って話が終わるだけなのです。挨拶もろくに交わせない、美味しい物の話に耳も傾けない、こんなにつまらない事ってないですよ。
ブログで不満を言っても始まりませんね。
今日は、同じ味噌煮でも、味噌と相性のよい、鯖の水煮缶と筍を一緒に煮込んでアレンジしました。生まれて初めて食べるヘチマの3回目のお料理として、ちょっと目先を変えてみたわけです。あの、とってもお勧めです。味噌に合う食材としては外れていませんから、ごもっともな事なのですけどね。美味しくできました。缶詰の鯖って、臭みもないので食べやすく、よく使う食材です。ヘチマの甘味で煮汁を軟らかい甘味にしますので、他の調味料は必要ないです。作り方は至って簡単で、レシピなんか要らないくらいですが、一応レシピのブログなので書いてはおきます。
因みにfinalventさん直伝のヘチマの味噌蒸し煮(沖縄料理)のレシピは☛こちら
材料
- ヘチマ・・25cm1本
- 鯖の缶詰・・200g
- 茹で筍・・80g
- 木綿豆腐・・150g
- 信州味噌・・大さじ2
- 生姜の千切り・・大さじ1
- 炒め油大さじ1
作り方
- ヘチマは皮をむいて1.5cm幅に切って、2~3分水にさらして灰汁を流す。
- 筍は5cmの長さで5mmの厚みに短冊に切る。
- フライパンに油を熱し、ヘチマを炒める。
- ヘチマから水が出てきたら筍、鯖の水煮缶をスープも一緒に加えて煮込む。
- 千切りの生姜と豆腐を千切って加え、煮立ってきたら味噌を溶かし入れて出来上がり♪
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