2008-09-17

豚肉の野菜巻きとプルーンとラクレットチーズのソース:異色同士で世界平和なの

P9130002  この秋は、とにかく果物料理にはまってしまって、今は、プルーンな秋を満喫中です。実は、ある人のスペイン料理でプルーンと鶏肉の煮込み料理のレシピを足掛け2年待っていますが、あれからその辺の便りがこっちまで届きません。どうしている事やら、本家のレシピを待つよりもさっさと自己流で始めてしまっています。
 昨日、岐阜の友人から電話がありました。彼女は先週の連休を利用して、ご主人と娘さんと、その友達と4人で小淵沢辺りに泊まって遊んで帰ったのですが、彼女は、ここのレシピでかなりの料理をこなしていて、紹介している信州の農産物は、できる限り買って帰るそうです。そりゃそうだろ!っと、自信たっぷりに相槌を打っても、それが決して背負っているような意味にもならないような会話が出来るほど、私達は、遠慮もへったくれも無い仲良しです。Po 果物料理の話をするのに、どうして彼女の話を持ち出すのかと言いますと、要するに取り掛かりの悪い子なんです。自分の料理の腕に自信が無いのと、その上頑固で、新しい事に対して激しく躊躇するタイプです。あ、決して悪口ではなくて、言い換えると失敗をしないように慎重で、めったな事では羽目を外さない、賢い主婦(お母さん)といった感じの堅実派です。ここは私とは正反対の性格なので、面白い部分です。が、このブログを見て実際の料理に取り掛かったのが、昨年くらいからか、私の思う彼女が、目先の変わった料理に取り組み始めた事が驚きであり、喜びでもあるという説明のために、ここに引っ張り出したのです。
 電話の内容は、ラクレットチーズを紹介したエントリーを見て(☛参照)、同じ場所へ行って、チーズを買って帰り、じゃが芋を世界一美味しく味わって幸せだという内容でした。一瞬、コメントにでも書いてくれたらそれで済んだのに、と思ったのですが、彼女のその話が止まることなく、6人家族全員の感動を事細かに話してくれました。ご主人の信州好きが講じて、年に何度も遊びに来て、今までもこのチーズは買っていたそうです。
 紹介記事を書く時は、それなりに気を使います。味覚には個人差があり、「美味しい」という表現は、単に観念を表す言葉ですから、個人差のあることです。難しいのはこのような言葉の扱いです。紹介をする内容は、あくまでも私の感じたことというのが基本で、だから勧めるというのとは違います。(なのに、結構勧めてしまっているという実態がここにありますが)たまたま彼女は、私の友人で、味覚が似ているので一致点で話が出来る上、意気投合して仲良し結束が強くなったような感覚に陥ります。

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 ちょっと話が逸れましたが、一見、変り種の料理と思うような料理に取り掛かってみたら、何のことはない、美味しいじゃないのっ!と言って、幸せな人が増えると、私も嬉しいというお話がしたいのです。彼女は、世界平和についての話が出来るとは思っていなかったようですが、料理の話は、基本的には世界平和そのもので、実態なのですね。「皆で、美味しいを連発しながら食べるって、幸せだね」と話していたそのものです。
 その喜びや楽しさは、普通には起こりにくくて、彼女のように、躊躇する部分などがそれなりに取り組み場所としてあって、超えるハードルが高いほど効果はあります。プルーン料理の話をしましたら、早速やってみるということでした。是非、また感動を味わってもらいたいです。私は、せっせとここにレシピを紹介しますので、戯言などもついでに聞いてくださいね。

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 てはわけで、豚のももスライスに茹でたじゃが芋とインゲンをくるくる巻いてソテーし、白ワインで軽く煮たプルーンとラクレットチーズをソースに頂くという設定。これは美味しかったです。生のプルーンは、完熟ではなく、どちらかと言うと酸っぱい感じが強いのですが、皮付きのままバターで炒めると熱で甘味が回ります。加えて酸味が旨味のような役目を担って、豚肉に程よいアクセントになります。これは、鶏肉でも一層美味しいのではないかと思いました。ブルーベリーやプルーンなどのような紫色の皮には独特の共通した味わいがあって、これが肉によく合います。きっと巨峰などもいいのではないかと思います。
 肉を焼いたフライパンの余分な油をふき取って、バターでプルーンを軽く炒め、白ワインを加えて2~3分蒸し煮してからラクレットチーズを加え、チーズが溶けてプルーンの煮汁と混ざったらソースの出来上がりです。チーズが熱いうちに肉を頂くのが食べごろです。お試しあれ。

材料

  • 豚ももスライス・・4枚(180g)
  • インゲン・・60g
  • じゃが芋・・中1個
  • バター・・10g
  • ラクレットチーズ・・40g
  • プルーン・・4個(100g)
  • 白ワイン・・大さじ3
  • 塩・胡椒・・適宜

作り方

  1. インゲンを軽く塩茹でし、じゃが芋は皮ごと芯まで柔らかく茹でる。
  2. プルーンに包丁を入れて一周ぐるりと切り込みを入れたら、実をひねって二つ割にし、種を取り出してから半分に切る。
  3. 縦にじゃが芋を4等分し、インゲンは半分に切ってそれぞれの1/4を、軽く塩・胡椒したスライス肉で巻く。
  4. フライパンに油を引いて、最初は肉の綴じ目を下にして焼き目をつけ、時々転がして全体に火を通したら皿に盛り付ける。
  5. フライパンの汚れをふき取って、バターを溶かし、プルーンを2~3分ソテーする。
  6. 白ワインを加えてアルコールを飛ばして、汁気が半分ほどに煮詰まったらラクレットチーズを加え、チーズが溶けて全体が一つにまとまったら4の豚肉にたっぷりかけて出来上がり♪

トラックバックを頂いたulalaさんの豪快なトンカツ用スライスの野菜巻きです。 画像をクリックしてください。ulalaさんのブログへご案内します。 だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!

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コメント

発作的に作った料理の記事、TBさせていただくようにしてみましたので、検討ください。

投稿: ulala | 2008-09-19 19:11

ulalaさん、こんばんは。
早々にお知らせ頂いてありがとうございます。
トラックバック先のエントリーは、何回も読ませて頂きました。共通項は「料理」でしょうか・・・ふーむ、somethig has been inspiredと言いますか、懐かしさとの出会いなのでしょうか、説明できない行動や、衝動ってありますね。(上手く言えません)

発作的にお作りになったにしては、非常に美味しそうです。といいますか、美味しかったという感想を頂いて、レシピを公開している者としては大変嬉しいです。きっと、ご謙遜されているだけで本当は、地元では有名な料理上手なおちんちんのお医者様だったりしませんか?

ともあれ、軽快な文章と、その行間を大いに楽しませて下さるのでこれからも楽しみです。
よろしくお願いいたします。(って、何が?ですね)

投稿: ゴッドマー | 2008-09-19 20:53

ulalaさん、言い忘れました。
恋するっていいですね。
では、おやすみなさい。

P.S.(プロフィールに言及していますように)リンクつきの画像で紹介させて頂きました。大変嬉しく、私にとっても励みになります。

投稿: ゴッドマー | 2008-09-19 21:11

ありがとうございます。
こちらこそ励みになります(何の?)。
写真付でえっへん自慢。

投稿: ulala | 2008-09-20 16:45

ulalaさん、こんにちは。
ネネネッ!かけーでしょ?もとい、かっこよいでしょう!

今は、マイナーなブログですが、いつか、そのうちもしかして、メジャーブログになるような事でもあったら、このページがきっといい昔話として、二人でお酒でも呷っているかもしれませんね。その前に、Niftyがつぶれない事を祈ります。

そう言えば、今日のエントリーの手羽中と蓮根の南蛮漬けで、ついお酒も美味しくて、その話を始めてしまうところでした。(危なくてしようがないです)

投稿: ゴッドマー | 2008-09-20 17:10

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JUGEMテーマ:男の料理 とってもヘビーですが、これだけは今日中に書いておきたいので。 ネットとは実に不思議な空間だ。 ホントは誰かもわからないその人ともう長いことずっと隣で付き合ってきたような錯覚に襲われる。 好きな娘の引き出しかなんか開けて秘密の日記を覗いたような気になることもあれば、 見たくもないものをこれでもかと押し付けられそうになるときもある。 まあ後者の場合はすたこらさと逃げてしまえばいいんだけど。 そういかないのが人間存在の矮小で微妙なところで。 犯罪者は現場に戻... [続きを読む]

受信: 2008-09-19 19:14