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2008年9月

2008-09-30

Impossible Quishe(まさか!のキッシュ)ミスター巨人を支えた台所から:うちの南瓜のデビューだよ!

AmazonNetShop

 長島亜希子さんことミスター巨人の、長島茂雄氏の奥様の書いた本、「私のアメリカ 家庭料理」を参考に作ったキッシュです。この本は、finalventさんから教えて頂いた本で(☛極東図書館)、最初にマッシュポテトのレシピをここからご紹介しましたね(☛参照)。本来のキッシュというのは、パイやタルト生地を丁寧に焼いて、それを器に、クリーミーな生地と一緒に様々な具を加えてオーブンで焼いた、フランスの郷土料理が本来のキッシュというものです。というか、料理に「本来」と言及するのも危なっかしく、難しい世界ですね。キッシュ以下で、オムレツ以上くらいのレベルのキッシュを我が家ではキッシュと呼んで作っていますので、偉そうな事はいえません(☛参照)。材料的に違うのは、「Bisquick」を生地に加えていることでしょうか。ビスクイックベーキングミックス(パンケーキミックス)はアメリカのプレミックス粉で(☛ネットショップへ)、日本製でもホットケーキミックスやパンケーキミックスがあります。この粉を入れるのがミソです。メーカーによっては、お菓子のようなフレーバーを効かせていますので、焼いている間の香りといったら、甘党の夫がクッキーと間違えて、ニコニコになるほどです。プレミックスでお菓子を作った記憶はありませんが、含まれているのは、小麦粉、砂糖、ベーキングパウダーなどが主です。これに卵、牛乳、油脂などを相当量加えて、パンケーキやクッキーを作ります。「Bisquick」が手に入らなくても、日本製の、他のミックス粉を使って、アレンジするのも楽しいです。

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 キッシュのタルトを作らずに、いきなり材料を全部混ぜてオーブンに放り込むだけですから超簡単。で、キッシュになるのか?ですね。タイトルに「Impossible」とありますが、私は「Incredible Quishe」と呼んでいます。本格的なキッシュを作るのは、スローライフ的な良さはあるにせよ、その伝統的な料理から少し離れた、このようなキッシュの存在は、アメリカンなのでしょうか。

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 のっけからレシピ通りでない事をお断りしなくてはならないのが、ちょっとごめんなさいです。My 畑の南瓜のデビューを長島家のキッシュで飾れるなんて、とても光栄です。実はこの南瓜、恐ろしくて包丁が入れられませんでした。種の部分に虫が住んでいたらどうしようかと、切った後のことを思うと、夫が在宅の時にやらせようかと、もとい、やってもらおうかと思っていたのです。以前、そう夫に頼んでおいたのに、自分で切る勇気を得たのは、クッキー用のプレミックス粉を使ってみたい衝動からです。南瓜から虫が出てきた経験のない人は、この恐ろしさが分かるはずないのですが、自家菜園の無農薬で育った南瓜でしたらありうる話です。夫は意地悪く、南瓜料理を作る度に「自分で切ったの」と、ニタニタして聞いてきます。今回の南瓜はセーフでした。 

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 さてと、レシピですが正直、かなり大雑把です。耐熱のお皿に火を通さなくてもよい具を並べ、ベーコンや南瓜などのように炒めると旨味が絡むセンスのものを別で炒めて、一緒に並べます。キッシュの生地の味付けは、ミックス粉にそこそこの甘味があるので、塩と胡椒を少し加えるだけで充分、満足な味付けになると思います。
 以下は、今回の私の分量です。内径22cmの耐熱皿で、厚みが3cmのキッシュになりました。P9290006 

材料

  • ベーコン・・80g
  • ラクレットチーズ・・80g

  (なければピザ用ミックスチーズ)

  • 玉葱・・80g
  • 南瓜・・160g

キッシュ生地用

  • 牛乳・・カップ1
  • クッキーミックス・・35g P9290002
  • 卵・・2個
  • 塩・胡椒・・少々
  • バター・・小さじ1
  • パプリカ・・適宜

作り方

  1. ベーコンは1cm幅の短冊に、南瓜は5mm幅のスライス、玉葱はみじん切り、チーズはスライサーでスライスかチーズ削りで削る。
  2. この辺で、オーブンを200度に余熱し始める。
  3. ベーコンを中火で炒め始め、油が出てきたら南瓜を加えて炒め、火が通ったら取り出す。
  4. ボールで卵、牛乳、ビスケットミックス、塩。胡椒の順に混ぜ合わせる。
  5. 耐熱皿にバターを塗り、3と玉葱のみじん切り、チーズの順に並べて、4のキッシュ生地を流し入れ、200度のオーブンで15~20分焼く。
  6. 15分くらいで様子を見て、狐色に色づき、中央部分に火が通ったら出来上がり♪

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2008-09-29

秋刀魚(さんま)の藤作り:3年越しの念願が遂に叶ったよ!

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 先日、テレビで秋刀魚漁について放送していたのをたまたま観ていて、船内包装までのスピーディーな手順を知りました。食品売り場などでよく見かける、あの平べったい箱の水と氷の中で光る秋刀魚の光景を思い出しました。そして、昨日はその箱をスーパーで発見!(この時点で心は決まっていました)。気のせいでしょうか、箱に入っていて、傍に袋が用意されているのを自分で選んで、勝手に袋に詰めるタイプの販売方法を取っているときは、比較的お安い単価のような気がします。これも市場の相場なのでしょうけど、きちんとトレーに入って並べてあるような扱いの時は、高級魚的なお値段で3倍くらいです。変なもので、そのような時は料理方法をすんごく悩みます。 非常にセコク、ケチな考えですね。お安いときは、そう、今日のレシピのように大船に乗ったつもりになって、失敗をものともせず、お作りの練習などしてしまうのですね。1尾100円を切るお値段って、凄く安いです。しかも、馬鹿な私は、売り場の人に「刺身でも大丈夫?」などと聞いてしまった。何処かで、安物は鮮度が落ちると思っている節があります。魚を人目見れば分かるでしょうにと、自分ではっとしました。レシピ記事へジャンプ
 ともあれ、念願の「藤作り」に挑戦してみる事にしました。その前に、何故このような切り方をするのかですが、受け売りですが、小骨の多い秋刀魚や鰯などは、できるだけ身を細かく切る事で食べやすくするためだそうです。単純に綺麗だからというだけではないらしいです。でも、綺麗にお作りになっていると、小骨は気になりませんね。そういう意味でも。ずっと前に鰯で「桜作り」なるものをオリジナルで作った時に、本職の板前さんが「藤作り」を教えてくれるというので、細かく撮った画像と解説を入れたエントリーを起こしてくれました。その後、しばらくして彼はブログを閉鎖してしまったのですが、当時の画像と、脳裏に画いたシュミレーションが鮮明に残っていますので、その記憶に任せてみました。
 一応形になっていますが、切り口があまりきれいでないのが残念です。振り返ってみることにします。
 秋刀魚は新しいし申し分なくきれいに三枚に下ろす事ができました。脂が乗っていて腹の身の薄い部分には気をつけなけなければと思っていたのですが、下ろしてから皮を引くまでの間に、脂が室温にもどってしまったのか、かなりしなやかで柔らかな身に感じました。皮を引いてみると、案の定、背側の部分の脂も一緒に引いてしまって、その部分の身が剥がれてしまったのです。実は、身を締めていなかったのです。

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三枚に下ろす前に、内臓の残りと血を塩水で洗い流しますが、この時、水でやってしまったのでした。少し強めの塩水で洗い流した後、サッと水道水で洗い、氷水で〆ると良かったのだと思います。多分これが原因です。 で、戻って、皮を引いた秋刀魚を腹側を手前に、尾と頭を交互に並べて端を少し切り揃えます。

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秋刀魚くらいの長さでしたら、6等分くらいでよいと判断して、画像のようにまずは6等分。物差しで計れとは言われていませんが、この切り幅が、そのまま出来上がりの「高さ」になるので、きっちり等分されていることは綺麗な出来栄えの次の条件です。身の厚い中央部分が藤の花の根元になると、丸く膨らんでよりリアルで綺麗ですから、移動させる切り身は、左から1~6の番号をつけると、1に2を重ね、次に3を2の次に、6に5を重ね、最後に4を5に重ねます。これで二列になりますが、これを更に半分に切って切り口が見えるように中央から外側に向けて身を立てます。そのまま倒さないように包丁に乗せて皿に一列ずつ寄せて並べると綺麗な藤の花になるという訳です。

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 もっと綺麗な切り口にするには、身をしっかり〆ておく必要があったのは言うまでもありませんが、「魚の扱いいろは」の「い」が大切だということです。
 失敗と思っても、食卓に並んだ秋刀魚を見た夫は、綺麗だと驚いていましたので救われます。あと、やってみて思ったのですが、秋刀魚が安いからかどうか分かりませんが、高級魚だと凄く慎重になりますので、身を締めるのを忘れたなどという失敗はきっとしないと思います。この現金な性格は嫌ですねー、自分。

材料

  • 生秋刀魚・・3尾
  • 紫蘇・・適宜

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2008-09-28

新里芋と手羽中の煮っ転がし:私は料理の何にinspireされてしまったのか

                               【庭の一位(いちい)の木の実

P9270001  自意識過剰と自己顕示欲の表れなのか、いえ多分そんな事ではなくて、Net上で何らかの形で自分を公開している人は、ハンドルネームやニックネームを検索にかけて調べる事があると思います。何を?って、そうですね、私なら誰かのひそひそ話をこっそり覗き見するためだったり・・・しません。そういうことに引っ掛かったためしがないし、そもそもひそひそ話は、そういうところに転がっているわけもないです。
 こっそり理由を教えてしまうと、HNで検索すると私の軌跡が出てきます。誰かにコメントした事や、対話など全てが。これが見つかるとドキッとするわけですよ。別に公開の場でのコメントだったり関わりだったりするので、それ自体に問題があるわけでもないのです。が、認知したサイトでの発言などが、いきなりその抽出部分だけ検索でヒットしてしまうことがあります。自分に覚えのあることではあっても、ヒットした内容によっては、誤解すら生む可能性もあります。サイトのクッキーで記憶されている間は、それが消えることはないので、凄く感じが悪いものです。自己責任において、場合によっては見守る必要もあります。
 というようなわけで自分探しをするのですが、先日これで懐かしい人にヒットして出会うことができました(☛参照)。もう、大昔から知っていたのよと・・・そのページを手繰っていくと、全く不思議のない、懐かしい匂いが漂ってくるのです。どうもお医者さんでいらっしゃるからか、実験のような経緯を辿って料理が見え出すようなリズムを感じる描写もあります。食に関しては、私も同病で、かなり進行してしまっているのかな、な感じの懐かしさと匂いなんですね。
だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば! こんないきさつから、早速発作的に作られたという料理のトラックバックを頂き、ついでに鍋釜の話などしていれば幸せだなと思うのです。
 思えば、私が一番最初に出会った、「料理をする男性」といえば、父です。母が盲腸で腹膜炎を起こし、長く入院をした中学1年の時でした。初めて味噌汁つきの朝食を父が作ってくれて、私と弟を学校に送り出してくれたのでした。こういうことは絶対に忘れませんね。異様なほど葱が太くて大きな塊だったこと、その葱のことを父に笑って話した会話、お弁当ではなく給食が幸いしたことなど、背景にあったことが、ついこの間の会話のように蘇ってきます。 
 次に出合った男料理は、亡き叔父です。自称料理研究家で、昔、地方局の料理番組に出演していました。港の漁師さんから釣ったばかりの魚を譲ってもらうために夜中に車を飛ばし、帰宅後胡麻油と天麩羅油を半々に入れた油で揚げるのが美味しいと教えてくれ、ご馳走してくれた叔父。何が本当の美味しさか、それに出会う事を私に身をもって教えてくれた叔父です。
 次に男料理で出合ったのは、玉村豊男さん(☛参照)エッセーイストであり、農業家?いえ、画家でもあられるんですね。大昔、一緒に仕事をさせていただいた事があって、その後、NHKの料理番組に出演していたこともある方です。大昔は(有名になる直前は)、仕事の延長で料理を作ってもらったわけですが、これが楽しい面白い美味しいの世界一色でした。この辺は、見習うべき部分で、凄く影響を受けていると思います。
 そして、最後にネット上の皆様です。女性から学ばないというと嘘になりますが、私は、自分自身が女ですから、女は自分で磨くものだと信じている上、自分らしさをほんの少し尊重したいという気持ちもあって、もっぱら異性の側からの気づきや、刺激を楽しんでいます。余談ですが、女であるがゆえ、女のいやらしさを知っていますので、そういうことに極力近づかない事をネットで学びました。
 料理の魅力は、出会いと発見の喜びでしょうか。感性を研ぎ澄ましてくれる刺激のようでもあります。
 さて、長くなりますが、文頭の料理のお医者さんの感性も何かしらワクワクするものがあって、時々エントリーされる料理の話題を楽しみにしています。先日は、発作料理で一本取られてしまったので、取り返したいのですが・・・。

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 と、いろいろ考えながら新里芋でも蒸して、お味噌でツルンと頂くのを楽しみに洗い始めたら、な、なんと、皮が全部剥けてしまって。こんな里芋に出会ったのも何かのご縁。メニュー変更して、手羽中と一緒に煮っ転がしにしました。岐阜の友人から頂いた自家菜園の里芋なのですが、前に「手でも剥ける」と言っていたのは、こういうことだったのかしら?です。(コメント欄に絶対に現れない人です)
 下茹でした手羽中と一緒に、鰹のお出汁で煮始め、八割方火が通ったら砂糖を最初に染み込ませ、続けて酒、醤油、味醂の順に加えて味付けしていきます。レシピ記事へ充分火が通ったら一度火を止めて、冷ましながら味をしみ込ませていきます。煮物に味がしみ込むのは、この冷める時ですから、手順としては一番早く作って、食べる直前に温めなおすのがいいです。
 里芋の煮物で、一昨年でしたかNHKの「ためしてガッテン」方式を学んで、得意になって作っていましたが、新しい里芋は、本当は手で剥けるのですね。知らんかったばってん、しょんなかさい。

里芋とこんにゃくの煮っ転がし☛レシピへ

里芋の蒸かしたの☛レシピへ

材料

  • 新里芋・・250g
  • 新人参・・200g
  • 手羽中・・7本
  • こんにゃく・・1丁
  • 鰹出汁・・400cc
  • 砂糖・・大さじ2
  • 酒・・大さじ2
  • 醤油・・大さじ4
  • 味醂・・大さじ2

作り方

  1. 鰹出汁を取って、冷ましておく。
  2. 里芋と人参は洗って、里芋は皮を剥き、人参はそのまま一口大の乱切りにする。
  3. こんにゃくは千切って下茹でする。
  4. 手羽中は、1リットルのお湯に砂糖小さじ2味醂大さじ1(分量外)を加えて沸騰させ、手羽中を加えて再沸騰するまで茹でたら、笊に上げて水気を切る。
  5. 里芋、人参、こんにゃく、手羽中を鍋に入れ、鰹出汁注いで中火で煮る。途中吹きこぼれるようなら火を加減する。
  6. 一番時間の掛かる里芋に竹串を刺して、少し芯が感じられるくらいまで火が通ったら砂糖を加え、完全に火を通す。
  7. 続けて材料の順に調味料を加え、落し蓋をして10分ほど煮込んだら火を止めて、蓋をしたまま冷ましながら味を含ませる。
  8. 食べる直前に温めなおして出来上がり♪

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2008-09-27

ご飯と混ぜてレタスで包むとぐーな豚もも肉の粒マスタード炒め:今頃の社説に思う

                       【祖母の好物だった長崎の懐かしいお菓子
P9250001 何を例にとってこのことを話したらいいのか、その例を掲げるのに探す必要もないほどの日本ではないかと思います。少し抽象的で、ぼやけた書き方になるかもしれません。しかも受け売りのような話で恐縮なのですが。

 最近の社説などで感じることですが、良し悪しに関わらず人道的な立場というのは中立に存在すべきだと思う。他所様(☛参照)で見つけたクリップで

『■毎日社説 社説:原子力空母配備 「安全」に日米政府は万全策を - 毎日jp(毎日新聞)

などは、長々と読んだ挙句に、最後に締めくくった、たった一行に執筆氏の書きたい事を見た瞬間、がーっかりです。まさしく、日本で事故が発生したら、どうしてくれるんだこの、米海軍!と言いたいだけにしか受け取れないのは私だけでしょうか。こういう文章が流れる事によって、片方からの意見が圧倒的になり、それがまるで正しく、正義のようになってしまうのだと思います。この取り決めに関して、いち早く対応しなくてはならないのは誰に対してか?という点をfinalvent氏は、

 「それはそうなんだが、そういう事態になったとき、被害者はまず乗員に出るので、その体制がどうなるのかということが議論になるはずだが、ざっと見ていると、どうも乗員の安全性に日本がどう支援するかという発想は見当たらない。」by finalvent

と、指摘している通りだと思う。
 社説での取り上げ方というのは、ともすると日本全体の風潮や、トレンドな考え方の源になるので、メディアの影響はかなり甚大だと思います。偏りのないリベラルな発想が基盤にあると、この原子力空母に対しての日本の対応は、全く違うものになると思います。というか、むしろ全体感に立って友好的な解決策を見出そうとする日本に変身できるはずです。素人考えですが、事故が起きた場合の乗組員への対応を考えたら、日本で本当に受け入れるだけの対処なりができるのでしょうか?勿論、原子力の影響を考えると、日本へのダメージにすら対応できるものかどうかも疑わしいのですけど。より現実的に物事を観る視点で捉え、語られると、社説には人の血が流れ、肌の温かさといったものが吹き込まれると思います。そのような社説が今はなくなりました。そのような感性を持つ日本人が少なくなったということなのか。これが世代の違いなのでしょうか、残念です。
 社説が面白くないと感じ始めたのはどれくらい前でしょうか、随分遠い昔だったでしょうか、何がピンと来なかったのか自分でもその焦点が定まらなかったのですが、このクリップに付いているコメントではっとしました。背中の痒い場所に手が届いた感じがしました。(何を言っているのか分からない人も多くなってしまったものだとも思いますが、それに触れると長くなるので、やめておきます。)
 お堅い話から料理に移行するのは非常に難しいので、ホント、料理の話は今日はやめようかとよく思います。あんた、どうしたいの?と、自問自答しても、料理はやめられないので書きますか。
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 今日の料理は、短時間で、簡単。誰にも作れちゃう美味しい焼肉です。
 豚ももスライスを細く切って下味を付け、弱火で炒るように火を通したら粒マスタードと醤油、ウスタースースで香ばしく味付けしてお仕舞いです。ちゃんちゃん!

 サンチュウやサニーレタスで巻いて、サラダ感覚で頂こうと思っていましたが、夫が「ご飯に混ぜてから包んだ方が美味しい」と言い出したので、試してみると「なるほどー」な感じでした。味付けがご飯にぴったりなのと、サニーレタスでご飯を包むというのが、何処かしらの国のお米の食べ方に似ているのでしょうかね。
 細く切った豚肉をパラパラに炒めるコツは、弱火で菜箸を常に動かしながら、蒸気を飛ばすように意識する事が大事です。最初は塊のようですが、次第にパラパラしてきて、重たく感じた肉が軽くなります。片栗粉は、肉に味が良く絡むようにする為ですから、少量で充分です。

因みにスライス肉の粒マスタード焼きのレシピもどうぞ☛こちらへ

(実家の父がはまっている焼き方です。)

 

材料

  • 豚ももスライス・・200g
  • 粒マスタード・・大さじ2
  • 醤油・・大さじ1
  • ウスターソース・・大さじ1
  • サニーレタス・・適宜
  • オリーブオイル・・大さじ1

肉の下味調味料

  • 塩・・小さじ1/3
  • 酒・・大さじ1
  • 片栗粉・・小さじ2


作り方

  1. 豚肉は8mmほどの幅に切り揃え、下味調味料を絡ませておく。
  2. 付け合せの野菜を洗って水を切り、皿に盛り付けておく。
  3. フライパンを中火にかけ、オリーブオイルを引いたら直ぐに豚肉をいため始める。
  4. 終始、菜箸を動かして炒り付けるように炒め、肉に火が通ったら粒マスタード、醤油、ウスターソースを加えて絡ませたら出来上がり♪

トラックバックを頂いたulalaさんのキッチンから 画像をクリックしてください。ulalaさんのブログへご案内します。

だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば! 
 

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2008-09-26

鮭とスクランブルエッグのイクラ添え:結婚披露パーティー料理のそっくりさん

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 この間の結婚式のフレンチのフルコースで、一品だけ作ってみたいと思った料理があったので、忘れないうちにぱくっておこうかと。と、言っても、ソースは使っていなかったようでしたが、ちょっと物足りない感じがあったので、お手製のバジルソースを少し使ってみました。
 今までここにお付き合い頂いている方なら、よくお分かりかと思いますが、私は、料理をコピーするのが大好きです。そっくりに出来上がると、まるで一流のシェフ気取りで、なんとなくそれに近づけたような気分になれるのが嬉しいのと、じっくり材料や料理法を考えるひと時が、たまらなく楽しいのです。
 今回のこのお料理で何が楽しめたかと言いますと、器に見立てた鮭と、中に詰めてあった半熟のスクランブルエッグの料理法でした。鮭にはしっかり火が通っていないと安定しませんし、そうかといって、スクランブルエッグを鮭と一緒に料理できるわけでもないので、鮭は最初からそのように作ったとしか思えません。直径が丁度同じくらいの筒というと、ロールペーパーの芯を思いつき、ラップを使ってぴったりと貼り付け、つなぎ目が埋まるように少し重ねました。まきすを巻いて、4分ほど蒸してそのまま冷まします。冷めるころには、まきすの圧迫でしっかりとした筒状に出来上がります。冷めてからラップの上から切り込みを入れて4個の器の完成です。
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 このお料理は、一番最初に頂いた料理で、「鮭とスクランブルエッグのイクラ添え」のような名前でした。不覚にも、メニューをテーブルに置いたまま忘れてきてしまったので、名前は適当です。鮭の薄いスライスの円筒形の器の中には、チーズで味付けされたようなフワフワで、トロットしたムースのような硬さのスクランブルエッグが詰めてありました。 その上にイクラが添えてあって、見た目も可愛く、鮭とイクラの組み合わせが卵でまろやかになっていました。
 帰宅した夫がこの料理を見るや否や、直ぐにピンと来て、まるで審査員きどりでした。殆ど同じ味付けに感じたようです。まずは成功です。ですけど、本当はどういうレシピなのかが知りたいものです。
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 HP(cuisine)を見ると、ここのお料理、全てシェフの創作で、使用している食材は相当吟味されているという感じです(☛青山迎賓館)。私の持つフレンチのイメージは、こってりとしたハイカロリーな料理なのですが、かなりふんだんに野菜を使っていて、あっさりしたソースが多かったように思いました。結婚式のお料理にあまり期待していないというのが本心ですが、ここのお料理は、高級なフレンチレストラン並みでした。うーむ、それにしても本物のレシピが知りたいでーす。

材料(4個分)

  • スモークサーモン(3mmスライス)・・10枚
  • ロールペーパーの芯・・1個
  • イクラ(醤油漬け)・・大さじ2☛レシピへ
  • バジルソース・・小さじ2(+同量のオリーブオイル)☛レシピへ
  • 付け合せの野菜・・ラディッシュ・葉・アスパラガス・ピーマン
  • バター・・小さじ1

卵のフィリング

  • 卵・・2個
  • パセリ・・少々
  • 生パルメザンチーズ・・大さじ2
  • 生クリーム・・大さじ2
  • 胡椒・・少々

作り方

  1. ロールペーパーの芯にぴったりとラップを巻いて、保護する。
  2. サーモンスライスを隙間を作らないように芯に巻きつけ、ラップでぴったり押さえて、更にまきすを巻いて固定する。
  3. 蒸し器を火にかけ、蒸気が出てきたらまきすごと4分蒸し、取り出してそのまま冷ます。
  4. 冷ましている間に、野菜を洗って皿に盛り付ける。
  5. ボールに卵を割りいれ、生パルメザンチーズと生クリーム、胡椒、パセリを加えて15秒くらい撹拌する。
  6. フライパンを中火にかけ、バターを解かしたら卵を流し入れて、4本箸でひたすらスクランブルする。
  7. 卵が固まり始めたら火から下ろし、更にスクランブルして、滑らかな硬さになったら濡れ布巾にあてて冷まし、器に取り出す。
  8. 3の鮭をラップごと1/4のところで切り込みを入れ、一つずつ切り出して皿に移し、7の卵を詰める。
  9. イクラを添えて、バジルソースをかけて出来上がり♪

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2008-09-25

隠元(モロッコインゲン)とスモークサーモン、イクラの前菜:姉弟の確執に思う

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 姉と弟という関係って、どうしても他人ごとのようになってしまうのかしら、血の繋がり云々について言うと、感じ方で言うならば、ひどく遠いです。外に嫁いでいる姉としての私は、別性になり、自分の半生を過ごしてしまっていますし、弟は、自分の巣作りをしながら、二度目の結婚です。姪っ子達は、私にとっては、我が子と同等くらいに近いものを感じています。ここで再婚した彼は、彼自身の為の結婚と言いますか、この先私の姪なり甥が生まれるのでしょうか。それこそさて置いて、ですが。
 結婚式当日が、花嫁の自己紹介というのも、弟と疎遠だった事を物語っています。結婚の馴れ初め辺りを結婚式の中で知って、「ひどくつんぼ桟敷だわ」と、ポツリと言った母の気持ちがわかる気もします。何も知らない、知らされないこの関係ってなんでしょう。そして、母の妹、つまり私の叔母が、披露宴で「貴方に対して○○は、いまだにシックリしないそうよ」と、弟から聞いた話を私に言ってきた時には、弟の思いを三者を通して知ったという事実の方が、私にはきつかった。進歩のない話をまたこともあろうか、このような席でなんとしたことかと嘆きました。ですが、姉弟間の確執については、「私の責任じゃーないでしょ。」と、言いたい気持ちもあります。P9240017_2
 私と弟との関係がこのようですから、せめて自分の子ども達にはこのような思いをさせたくないという私の親心も、当然、反面教師のように生涯つきまとってきています。自分の、弟に対する気持ちを伝える場があったらどんなにいいだろうかと、あらためて思いました。また、今更年老いた両親に訴えるでもないですし、聞いてもらって慰めてもらうものでもないと、変に抵抗する部分もあるのでしょうか、心苦しい事でもあります。ただね、やり場のない、どうしようもないこの気持ちは、どうしたものでしょうか。言っても解決しませんしね。でも、多分、これはきっと私が心を開いて、素直な気持ちで弟にいつか話をして、弟の持っている誤解や鬱憤(うっぷん)を聞いてあげて、私が「ごめんね」と言ってあげなくては納まらないのかもしれません。何故?どうして?の理屈ではないところなんのですね。かたくなになった人の気持ちをかち割って解かすのではなく、自分が解けていくしかないのだなと。時間をかけているのは、私なのですね。
 その弟がくれた、結婚式前夜に泊まったホテルからの絶景と、ティファニーのワイングラスは、むしろ弟からの私に対するいい意味でのメッセージだと受け取るべきでしょうか。

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 茹でたインゲン、スモークサーモンと醤油漬けのいくらを、ほんの少しのバルサミコ酢で頂きながらのワインは、こんな事を思う起爆剤になってしまったようです。

いくらの醤油漬け☛レシピ

手製のガリの即席漬け☛レシピ
 

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2008-09-23

2日ほど更新をお休みします。

 毎度お越しいただきありがとうございます。

 外出でもしないと、ブログをお休みにできないなんて、何て不自由な生き方をしているのでしょうね。私は。
 4歳下の弟の結婚式が東京で催される為、都下で宿泊ということになります。都内のホテルに泊まるような機会に恵まれるとは思いがけない事です。よほどの田舎からできたのかという騒ぎです。(因みに、弟は二度目で、お嫁ちゃんは初です。)
 ホテルのプールで泳いで、マッサージでもしてもらって、うっししな時間を満喫したいものです。
 今日は、お彼岸ということでもあります。多くの方が、お墓参りなどでお出かけでしょうか。お気をつけて、お過ごしくださいませ。

では、行って参る。

P.S 
ココログでは、更新の予約設定ができます。これまで、その機会にも恵まれませんでしたので、この機会に、その試運転も兼ねて、ちょっとこのようなエントリーを掲げてみました。

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2008-09-22

グリルパンで野菜を丸ごと味わう:「書く」ということの答え

 何を書くか、何のために書くかということは、永遠のテーマでしょうか。このことは、ずっと頭にあって、固定した答えも持たないままずっと書き続けています。
 先日の澤地久枝(作家)と細谷亮太医師のビッグ対談(☛参照)で触れていた、「書くこと」に対する姿勢の話で興味深かったのは、澤地は、「遺す為に書く」と言い切っているのに対して、細谷は、「書きながら考えをまとめる」というように話していたことです。つい年齢から考察してしまうのですが、澤地は昭和5年生まれ(1930年)で、細谷は昭和23年生まれ(1948年)ですから、一回りと半分の年齢差です。書くという姿勢が人生のどのあたりで生きているかということによっても違うのだろうか。
 「遺す為に書く」という言葉はなかなか重みのある言葉です。はっきりと言及できませんが、少し腹に落ちるものがあります。というか、ストレートに響くものを感じます。それは、私がここにほぼ毎日書いていることは、他愛のないことばかりですが、それは、生きている生の私の証として、書いて遺そうと思っているということです。何の為に残すかというのは、言わずもがな、それは、「遺す」という意味だけです。遺したからといって、それが如何に人に有益、叉は読ませるものかという事までは考えていません。これが生涯のお仕事でもないですし、ここが物書きと違うのでしょうね。なのに、「書く」という事にこだわり、それを考え続ける私なのです。
 ここに引っ越してくる時に、それまでの文章やブログスタイルに一区切りをつけて、新たなスタートを切るという気持ちになったのも大きいです。人の評価を期待するものでは全くないというのは変わりないのですが、タイピングに乗せられた文字は、正に自分自身そのもので、同時に自分自身を問うことなのですね。「考えをまとめる」という作業には違いありません。澤地は、この作業の先の見えた部分を文章に残しているのだろうか。と、すると、かなり自分自身に向き合った結果としてなのか、人生に対してそこまで悟りを開いているからなのか。私の母よりも2歳年下の澤地ですが、こう言ってはなんですが、お年のわりにパッショネートな文章だと思います。そして、話し言葉に無駄がなく端的で分かり易い話し方だとも思います。言葉に無駄がないというのも、生き方に無駄がないという事に等しいかと思います。今まであまり関心がなかった澤地でしたが、「書く」ということに関しては、私の興味、魅力とする部分があります。
 模範解答のようなものは一切ないことですが、自分が出した結論が答えであり、それに責任を持つということが大人なのです。年齢的なものではなく、大人として生きるということ。P9220002
ここに引っ越してきてから、4ヶ月目になります。NHKのビッグ対談は、「書く」「お母さん力」「」について考えるいいきっかけになったと思います。もっと考えを深めて、自分というものを見つめて行きたいです。
 さて、今日はお料理というほどのものではないのですが、野菜の栄養を丸ごと閉じ込めて美味しく頂く方法です。もうそれは、蒸すか焼くしかないと思います。焼肉というと鉄板か網焼きですが、野菜は焦がしてしまう事も多く、かといって肉のように早く焼けるというものでもなく、何度も裏返したり突いたりして様子を見るものです。これが無駄だというのではなく、これが焼肉です。我が家は、夫婦二人なので、めったに焼肉はしません。肉と野菜のローテーションが早過ぎて、直ぐに満腹です。ですから一度に焼いて、皿に盛り付けて頂くという方法です。ワンプレートディッシュにしてしまうわけです。

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 溝のあるグリルパンを直火にかけて、ウー・ウェンパンの蓋を使って蒸し焼きにします。これが上下ぴったりのサイズでラッキーでした。溝に余分な油や水分が落ちるので、全部一緒に焼いても味が混ざったり、水浸しになったりしません。このグリルパンは、電気式の土鍋にセットで付属しているものです。この土鍋は、今となっては無用の長物で、家族が増えないと出番がきません。その代わりグリルパンが重宝しています。

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 今回は変わったところでは、生の大根の蒸し焼きですかしら。両面に切り込みを亀の甲羅のように入れて焼きます。蓋をして焼くので10分くらいで焼けます。これを一番最初にグリルで焼き始め、次々に時間の掛かる順に、他の具を時間差で焼きます。最後に一度に焼き終わるとバッチリです。

※ 小さい画像は全て縮小していますので、クリックして拡大して下さい。

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2008-09-21

梅の炊込みご飯で大根菜飯:日本の政治からほど遠い主婦の野望

                       【季節の果物:ニュー黄金桃
P9200001_2 八ヶ岳中央農業実践大学校という、農業、酪農、それらの経営を学ぶ為の学校が近くにありますが(☛参照)、冷やかしではなくて、マジでこの学校で学ぼうかと思っていました。私を知る人なら、「ああ、言いかねない」とか「ああ、やりかねない」などと思われるでしょう。これって好奇心旺盛な私という意味でだと思いますが、うーん。ここのチーズや野菜が美味しいから、作り方を教えてほしいというくらいの単純な気持ちって、理屈ではなく、本来の願いですから大切にしたい部分です。で、ちょっと調べたのですが、できない事も無いとは思います。なんですか、寮生活ですと(☛参照)。寮の生活はできても、入寮する事はちょっと無理です。もう、ここで断念なんですね。確かに、以前ここを卒業したという青年が市内にいて、朝が早くて2年間参ったと話していましたが、家畜の世話って朝から晩までですし、寮生活でないと実習が成り立ちませんね。この齢になって、寮生活なんてwktk(ワクワクテカテカ)しちゃったんですが、諦めきれずにまだ可能性を思っていたりします。Netでざっと調べただけなので、近いうちに学校を訪ねてみようかと思います。
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 実は、市内で「八ヶ岳農場」ブランドの野菜や、牛乳を売っていて、遭遇するたびにこの大学の事が気になるんですね。そして、野菜は大変美味しくて、新鮮です。ま、細々とですが、永田農法で畑を作っている私なので、野菜の味に関してはうるさいです(☛参照)。ただ、我が家の食卓だけ良くなっても仕方ない、という変な社会観が出てきて、自給自足者が増えると日本が良くなるわけでも無いですし。そういうことは政治家にやってもらう以外、道は無いのでしょうけど、なんだか自分の無力さに、歯痒くて仕方が無いのですね。こんな私にでもできることは無いのでしょうか?そう言えば、以前、社会派のブログを運営する人にそう話しましたら、「料理を作り過ぎるな」と言う事でした。いや、そうなんですけどね。反発ではないのですが、それっぽっち?と思います。無力ですよね。
 農林水産省のトップ2人がそろって辞任してしまったのですよ(☛参照)。福田さんは、辞任前に「事故米」を知って辞めたんじゃないのかしらと思いました。なんですか下衆の勘繰りってヤツですが。最近の政治家は、やると公約して、やらないで辞めちゃうんですから、政治家を批判する材料が無いわけです。だからでしょうか、私の闘志がむくっと起き上がるのは。ストレスといいますか。八ヶ岳の山奥で、農業のお勉強をしたところで何になると言うのでしょうね。ちょっとズレている自分です。
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 その、気になる大学産の大根で鰤の兜煮、葉っぱで菜飯でも作ろうかと。どうでしょう。大根の葉を洗いながら「葉っぱを食べられるって幸せだぁ」と、思っている自分から、ひどく遠いところに「日本の政治」があります。
 菜飯は、その家庭の作り方というものがあって然るべきだと思います。私は、信州の米麹の香りのが大好きなので味噌味にします。大根の葉を洗って細かく刻んでからたっぷりのお湯でサッと茹でて、しっかり水を絞ってから炒ります。葉っぱの香りが立ってきたら味噌と味醂で味付けすると、これが菜飯の基本になります。ここに小女子(こうなご)や雑魚(じゃこ)を混ぜたかったら、大根の葉を炒る時に一緒に炒りつけると香ばしくなります。鰹節でしたら、味噌と味醂を加える時に一緒に煮込むと、鰹の風味と旨味が良く混ざります。
 今日のレシピは、味噌と鰹節にしました。が、ちょっとご飯の方に細工をします。炊く前に梅干を丸ごと入れて炊き込みます。炊き上がったら、直ぐに梅干しを崩すようにして混ぜ込みます。梅の風味とほんのりとした薄い塩味と、(殆どが酸味)が、下味をつけたような感じになって、大根葉の味噌の風味と非常にマッチします。いえ、梅で炊き込んだだけでも相当に美味しい味付けご飯になるのですよ。余談ですが、夏のご飯は梅で炊き込むと、お弁当やおにぎりには、傷み難く、美味しくてほっぺが落ちます。梅を入れたご飯の話と、菜飯の話は、別にすべきだったかも知れませんが、梅の炊き込みご飯を作ってみたら、これに何を混ぜて食べようかなと、想像性豊かになりますよ。P9200006
 炊き込む梅は、普通の塩辛い紫蘇漬けの梅です、が、先日送ってもらった杏梅干しを入れましたら、これも大変美味しかったです。身が黄色で炊き込むと酸味が引き出されて、切れのいい下味になりました。拝。

材料

  • ご飯・・2合
  • 杏梅干し・・2個
  • 大根葉・・1本分
  • 信州味噌・・大さじ1.5
  • 参照記事へ

  • 味醂・・大さじ1.5
  • 鰹節・・一掴み
  • 白煎り胡麻・・適宜

作り方

  1. 食べる時間に合わせて米をセットし、梅干を丸ごと2個入れて炊き込む。
  2. 鍋に2リットルほどのお湯を沸かし始める。
  3. 大根葉を洗って、8mmほどの幅で小口に切る。
  4. 沸騰した2で3の大根葉をゆで、再沸騰したら笊にあげる。
  5. 粗熱が取れたら両手で掴んで水気を絞る。
  6. テフロンのフライパンを中火にかけて、5の大根葉を炒る。
  7. 水分が抜けてパラパラしてきたら味噌と味醂を加えて更に水分を飛ばしたら、鰹節を加えて火を止め、混ぜ合わせる。
  8. 炊き上がったご飯は直ぐに混ぜ合わせ、梅干の種を取り出し、7の大根葉を加えてご飯を潰さないように混ぜ合わせる。
  9. お櫃に移して、15分ほど蒸らし、味を馴染ませたらつぎ分けて、白煎り胡麻をふって出来上がり♪

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2008-09-20

新蓮根(れんこん)と手羽中の南蛮漬け:手羽中のジューシーで香ばしい揚げ方の特集:作家の澤地久枝と細谷亮太医師の対談から「お母さん力」について

 昨日、ラジオでNHKのテレビ番組を聴いていたら、「お母さん力」と言う言葉に感動を覚えてしまいました。この言葉を発していたのは、作家の澤地久枝さんでした。「何のために書くか」というのが、確かテーマだったように思いましたが、作家さんなどの足元にも及ばない私如きでも、こうして毎日書いているといろいろな事に突きあたるので、それはそれなりに、興味深く聴いていました。Hsawachi05
 彼女の話は、小児科医の細谷亮太との対談から始まっていました。途中をかなり略してしまうのですが、医者の待合室で、薬を飲めない子どもを叱責する母親の姿にいたたまれず、心臓をバクバクさせながら「子どもにそんな言い方をしてはいけない」と母親に忠告した時の話は、耳も痛かったのですが、共感もした話でした。昔はそうだったといいますか、新米ママは、ベテランママに叱ってもらって子育てを学んだものでした。そりゃ確かに、言われた時はカチンどころではない心境になることも良く分かります。だからこそ、心に残るのですね、そういった手痛い言葉というのは。で、どんなに腹が立っても、親として子どもが良い子に育ってくれるのならという思いで、心を入れ替えたものです。子どもの為にと思っていたことでしたが、実は、年月が経つにつれ、それは、自分の為だったのだとじんわり染みこんで、ありがたさに涙するほどです。
 厳しい言葉を受け止めようと努力することは、自分の受容力、つまり器を大きくしてくれる事なのですね。子どもの成長と共に母親というものは、いろいろな試練を子どもから渡され、超えていかなくてはなりません。そして、子どもを丸ごと受け止め、子どもの一番の見方になってあげないといけません。そうでないと、16_hosoya子どもを孤独な子にしてしまいます。家族がいても、姉妹がいても「天涯孤独」だと思い込んで、自らの命を絶ってしまう若い人が後を絶ちません。この澤地さんは、「子どもの一番の見方だということを子どもに伝えなくてはだめ。」と、放送の最後に言っていますが、薬を飲めない子のお母さんに「警察に行きましょう」と言われたそうです。理由は、人の事情に土足で踏み込んできたので、不法侵入だからだそうです。その薬が、子どもにとって必要な薬であるならこそ、お母さんは、それを愛情で子どもに伝えなくてはいけません。予防注射もそうですね。あれは、「痛くない」と子どもに嘘を言ったり、「ご褒美」で釣る問題ではないです。
 一方、この話を小児科医の細谷さんは、医者という立場は、お母さん達がもっとも言う事を聞いてくれる職業だとも言っていて、現場でも気になるお母さんというのは、それなりにいるそうです。作家は、街ではただのおばさんでしかない、と嘆く澤地さんをまるで労うかのように「もっとも言う事を聞いてくれる立場の僕が、その役目を引き受けます」と、話したことで、澤地さんはバトンを渡した安堵感を味わったかのようでした。
 良い大人になりたいものです。子育てが終わっても、それぞれの立場で、できることはあるのです。冒頭に話した「お母さん力」とは、母親はもっと心豊かになることでしょうか。この言葉は、もっと咀嚼していく必要のある、重みがある言葉だと感じました。

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 で、で、今日のレシピはですね。新蓮根と手羽中の南蛮漬けです。とにかくさっぱりします。特に蓮根のシャキシャキした歯ごたえと、下茹でした手羽中の裏技的テクで、短時間にジューシーで香ばしい色に揚げてしまいます。スーパー・ハイテクニックです。実は、前にご紹介した方法ですが(☛参照)、きっとこんな事は忘れているでしょうから、引き出しから出してきました。時々ローテーションしないといけませんね。(このような料理を作ることだって、実は、お母さん力に磨きをかけることだと思いますが。)
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 つまり、揚げる前に砂糖と味醂の入ったお湯でサッと茹でます。余分な油と水分が抜けて、表面に砂糖の味が残ります。茹で上げた後は、ゆっくり中に火が通って行きますので、大変ジューシーな状態になります。いいですか、これが大事なポイントなんです。皮に砂糖の糖分が残っていますから、直ぐに香ばしい色がつくのです。加えて、芯の方には幾分か火が通っていますから、短時間で揚げることが可能になり、ヘタに鶏肉の旨味を抜いてしまわないうちに揚がります。片栗粉をまぶす理由は、南蛮漬けのタレが染み込む様にするためですから、ほんのり軽く付いているだけで充分です。付けすぎると油がしつこくなります。ね、お分かりですか。
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 蓮根も手羽中も、揚げてよし酸味によしの食材であることは、言うまでもなく、南蛮漬けをここで思いついたのが運のつきと言いますか。とにかくつい、次への手が伸びてしまいます。手羽中の皮が香ばしく、そこに甘酢が染みこんで、あとでピリッと来る。ここでちょっとビールなどで喉を潤して、蓮根をシャキシャキいわせて摘んだら、やっぱり次は手羽中へ。この繰り返しですよ。お酒に関して私はあまり書かないのですが、って、そこまでお節介しなくてもいいと思っているのですが、今回はちょっと黙っていられなくなりました。日本酒でも、冷酒がいいかななどと思っています。我が家での次の宴会には、このお料理を登場させますよ。

因みに本家の「鯵の南蛮漬け」はこちらです☛

材料

  • 手羽中・・10本
  • 蓮根・・250g
  • 片栗粉・・大さじ2
  • 揚げ油

手羽先の茹で汁

  • 水・・500cc
  • 砂糖・・大さじ1
  • みりん・・大さじ1

南蛮漬け漬け汁

  • 米酢・・100cc
  • 鰹出汁・・30cc
  • 砂糖・・大さじ4(60g)
  • 塩・・小さじ1/2(2.5g)
  • 醤油・・大さじ1
  • 赤唐辛子・・2本


作り方

  1. 蓮根は皮を剥いて8mmの幅にスライスし、水にさらして直ぐに笊に上げ、キッチンペパーで水分を吸い取っておく。
  2. 小さなボールに熱湯を注ぎ、鷹の爪を軟らかくなるまで戻す。
  3. 鍋に手羽中の茹で汁を強火で沸騰させ、一気に手羽中を入れて再沸騰したら笊に上げ、キッチンペパーで水分を吸い取る。
  4. 南蛮漬けのタレをボールで作って、種を取り出して細く切った鷹の爪を漬け込む。
  5. 蓮根と、手羽中に片栗粉をまぶし、余分な粉は刷毛で落としておく。
  6. 鍋に揚げ油を注いで、170度に温度を上げ、蓮根は表面に色がつく程度に軽く揚げ、軽く油を切ってからタレに移し、両面に味付けしたら皿に盛り付ける。(あまり長く漬け込まない)
  7. 続けて、手羽先の表面の皮目を下にして揚げ、色づいたら裏返して両面を狐色に揚げ、蓮根と同じようにタレに通して皿に移す♪

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2008-09-19

何処かで見かけた梅しそうどんのそっくりさん:寒い日にはかけうどんが待っています

 台風が近づいて来ていて、雨が降ったり止んだりの不安定な天気です。勿論、ここは山の天候そのものですから、かなり冷え込みます。信じられない事に、うちと、すぐ近くの山の向こう側とでも微妙に温度と天候が違います。おそらく遠くからこちらを見たら、尾根と峰の部分で、雲の掛かり具合が違うはずです。
 一昨日、寝る前にちょっとNetを覗いたら、きみしよさんの「きみしよUst*)チャンネル」がONでした。以前一度だけ訪問して、今回が二度目ですが、おばちゃん楽しかった!です。PCにビデオカメラをセッテイングしてそのままNetでon-airという仕組みだと思いますが。ここに誰でも参加できるわかけです。何が参加なのかと言いますと、こちらはチャットのように書き込むと、リアルタイムでホストが自分のPC画面を読んで、反応してくれる訳です。こちらは相手の仕草を見ながら・・・笑いこけながら返信したり、他の人のレスを追ったりということですか。ビールを片手に乾杯しながら時間が過ぎていくので、なんだかNetもここまできたのかという、感覚的な楽しさがあります。このUstも、福祉やビジネスシーンで有用な使い方ができそうな気がします。
 このような事をきっかけにリアルに友達作りの場になったり、もしかしたら独身同士の出会いの場だったりするのかも知れませんね。
 こう言っては失礼かもしれませんが、このようなことで遊んでいる方は、Net漬けで、すっかりおたっく君なのかと思いましたら、とんでもありません。富士山登山したり、お店で食べたお料理をブログで紹介してみたり、なかなか多感な青年だと思います(☛参照)。その彼のブログで発見した「梅しそうどん」なるものが、大変美味しそうだった(☛お店へ)。加えて、今日は秋田の友人から杏梅(あんずうめ)のお手製梅干が届いて、なんだか寒さも加勢して「これ作れ!」と例の声が耳元で囁きます。ありがとう、みんな。他の事でちょっと凹んでいた私もこれで元気がでました。お亡くなりになったと思っていたベランダの紫蘇もこのところの雨で元気に復活した事ですし。あの画像のような、美味しそうなうどんを作らない理由がありませんね。
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 と、言っても見た目だけのパクリ料理ですから、味付けは我流で、作り方は以下の通り。自分でいつも褒めますが、大変香りの豊かな美味しいおうどんでした。
 そうそう、うどんは手打ちで無い限り、冷凍に限ります。コシが強く、歯ごたえがあって外れた感じがありませんよ。それか、一社だけ「都一」(☛Netショップへ)というところのロングライフうどんは、添加物もなく美味しいのでお勧めです。また、お勧めしていますね、すみません。
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 それと、この杏梅の梅干しは、塩辛くなく、少し甘い味が遠くで感じられ、酸味も、甘い味のそのまた遠くで感じられる、繊細な味がする梅干です。多分秋田の湯沢地方独特のものだと思います。直径が5cmにもなるような大きな梅を黄色く熟させて作る梅干で、一粒が大きいのですが、塩辛くないので2粒でも一度に食べられるくらいで、しっかりおかずに成ります。たいへん美味しく漬かっていましたよ。ありがとう。

材料

  • 冷凍うどん・・2玉
  • 梅干・・2個
  • 紫蘇の葉・・2枚
  • 塩路煎り胡麻・・適宜
  • 細葱・・適宜
  • 茹でた筍・・適宜

かけ汁

  • 鰹出汁・・800cc
  • 鰹節・・適宜
  • 味醂・・大さじ2
  • 薄口醤油・・大さじ2
  • 塩・・小さじ1

作り方

  1. 鍋にお湯を沸かし、鰹の厚削りを加えて2分間沸騰させ、そのまま冷まして出汁を取る。
  2. 沈んだ鰹節をそのまま静かに上澄みだけ取って、分量の調味料を加えて一煮立ちする。
  3. 鍋にお湯を沸かし、うどんをゆでる。
  4. その間に薬味を準備しておく。
  5. うどんが茹で上がったら、丼に取り、かけ汁と薬味を乗せて出来上がり♪

*)Ustとは

Ustreamは生のインタラクティブビデオを提供するプラットフォームです。インターネット接続カメラがあれば誰でもUstreamを使って世界中に放送を行うことが出来ます。

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2008-09-18

虹鱒のムニエルに松の実の香りの甘いピリ辛ソース:海の魚が品薄の時は山の魚でね

 年老いて半身不随になるということは、他人事ではないし、鏡を見て年老いたなどと戯言を言っていても、現実には来る時は来るものです。

 実は、ご近所のお婆ちゃんが、数年前に脳梗塞で倒れて、大きな邸宅は長い間留守でしたが、今年の春、娘さんご夫婦と一緒にお帰りになったというご挨拶を頂きました。一時は車椅子で、かつて道端でよく話した元気な頃のお婆ちゃんとは別人のような、その変貌ぶりを受け止めるのがやっとの私でした。今まで触れていませんでしたが、私が結婚した時に、義母は既に半身不随で、言語障害を伴った重度の心身障害を患っていました。私の結婚は、この家庭環境を全て含めて、受け入れるということから始まったのでした。いえ、それが大変だったという話をしたいのではなくて、高齢化が進んで、少子化を伴っている今時では、私が経験してきたような事は益々起こりうると、そう思います。
 夕方、このお婆ちゃんが娘さんと外出から戻ったのと丁度鉢合わせになって、お婆ちゃんとご挨拶したのは、これが戻られてから初めてでした。車から降りてみたら、娘さんの苦労話が始まりました。ここで言っている娘さんとは、65歳の方です。夫が幼い頃、よく遊んでもらった近所のお姉ちゃんだったと言います。不随だった足腰を在宅で7年かけて、今では歩くまでに介護し、訓練したと、そのようなお話しでした。太っていたおばさんを、食事療法で痩せさせる苦労があったとか。偉いなぁ。普通に偉いです。

 このお話しを聞いて、自宅に戻った私はしばらく泣けました。なんだか、夫の両親に対して親身でなかったような自分を凄く後悔するというか。自分が忙しい事を言い訳にして、単に苦痛から逃げただけじゃないのかとか。自責の念をこのように感じるとは思ってもいませんでした。人間愛の軽薄さを嫌悪する自分が、実は、自分がそうだと思いたくなかっただけなのか。自分の本当の姿に、やはり触れずにはいられないのですね。このように振り返ってみると、見て見ない振りはできない事のようです。多分、自分に誠実に、真面目に生きていられたら恐れる事もなく、過去を懐古できたでしょうに。不誠実な自分を責めてしまうのですよね。後悔先に立たずといいますが、心底、後悔してみて自分の事がよく分かるのだと思います。
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 さて、話のつながりも全くありませんが、今日は、虹鱒のムニエルです。
 最近魚屋さんに入る魚が少なく、鮮度も落ちているような気がして買い控えていましたが、虹鱒はこの辺で養殖されているそうで、かなり鮮度がよく、これから産卵を迎えるのか、そのせいでしょうか、まるまると太っていかにもでした。
 虹鱒はもともとあっさりしていますので、塩焼きや甘露煮がこの辺のポピュラーな食べ方のようです。今夜は、内臓を取り除いただけで、丸ごとそのままで小麦粉をまぶしてムニエルにしました。ソースはちょっと変わったところで、スイートチリソースに、炒った松の実と昆布酢醤油を混ぜたソースはぴったりでした。香ばしくカリッと焼いた皮目に、そこにソースが絡むと、食欲がもりもり湧いてきます。酢醤油と松の実の組み合わせは、チヂミの時に使いますが(☛参照)、これにタイ産のスイートチリソースが混ざるとグッと深みと甘味が加わり、あっさりした白身にとても合います。最後に骨が一筋お皿に残るのが、満足印です。
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 余談ですが、魚の料理をすると夫が良く話すのは、昔は、長野県には海の魚なんて入って来なかった。あったのは塩鮭や味噌漬けの切り身で、それもしょっぱいのだったそうです。それもそうですよね。山に囲まれた長野で、山梨から高速道路がこちらまで抜けたのは、30年以上前の話でしたか。長野の人にとっては、海の魚は憧れだったようです。
 魚があまり入らない昨今の燃料問題なども相まって、魚屋さん大変です。比較的入手し易い虹鱒など、如何でしょうか。

材料

  • 虹鱒・・2尾
  • 塩・・適宜
  • 小麦粉・・大さじ2
  • 揚げ油・・適宜

ソース

  • スイートチリソース・・大さじ1
  • 酢昆布醤油・・大さじ2☛レシピへ
  • 松の実・・大さじ1

作り方

  1. 虹鱒の腹びれから切込みを入れて内臓を取り出す。
  2. 両面に軽く塩をして5分ほど置く。
  3. 塩気をふき取って、両面と腹の内側にも小麦粉をまぶし、余分な粉を落とす。
  4. フライパンの底が隠れるくらいの油を注いで、180度に温度を上げる。
  5. 頭を左に背側を手前にして並べ、色よく焼いたら裏返して火を通す。最初に焼いた側を盛り付ける時に表側にする。
  6. フライパンの油を切って、ふき取ったら、粗く刻んだ松の実を炒る。
  7. 香ばしい香りが立ってきたら火を止めて酢昆布醤油を加え、蒸気を飛ばしてからスイートチリソースにう移して混ぜ合わせる。
  8. 虹鱒にソースをかけて出来上がり♪

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2008-09-17

豚肉の野菜巻きとプルーンとラクレットチーズのソース:異色同士で世界平和なの

P9130002  この秋は、とにかく果物料理にはまってしまって、今は、プルーンな秋を満喫中です。実は、ある人のスペイン料理でプルーンと鶏肉の煮込み料理のレシピを足掛け2年待っていますが、あれからその辺の便りがこっちまで届きません。どうしている事やら、本家のレシピを待つよりもさっさと自己流で始めてしまっています。
 昨日、岐阜の友人から電話がありました。彼女は先週の連休を利用して、ご主人と娘さんと、その友達と4人で小淵沢辺りに泊まって遊んで帰ったのですが、彼女は、ここのレシピでかなりの料理をこなしていて、紹介している信州の農産物は、できる限り買って帰るそうです。そりゃそうだろ!っと、自信たっぷりに相槌を打っても、それが決して背負っているような意味にもならないような会話が出来るほど、私達は、遠慮もへったくれも無い仲良しです。Po 果物料理の話をするのに、どうして彼女の話を持ち出すのかと言いますと、要するに取り掛かりの悪い子なんです。自分の料理の腕に自信が無いのと、その上頑固で、新しい事に対して激しく躊躇するタイプです。あ、決して悪口ではなくて、言い換えると失敗をしないように慎重で、めったな事では羽目を外さない、賢い主婦(お母さん)といった感じの堅実派です。ここは私とは正反対の性格なので、面白い部分です。が、このブログを見て実際の料理に取り掛かったのが、昨年くらいからか、私の思う彼女が、目先の変わった料理に取り組み始めた事が驚きであり、喜びでもあるという説明のために、ここに引っ張り出したのです。
 電話の内容は、ラクレットチーズを紹介したエントリーを見て(☛参照)、同じ場所へ行って、チーズを買って帰り、じゃが芋を世界一美味しく味わって幸せだという内容でした。一瞬、コメントにでも書いてくれたらそれで済んだのに、と思ったのですが、彼女のその話が止まることなく、6人家族全員の感動を事細かに話してくれました。ご主人の信州好きが講じて、年に何度も遊びに来て、今までもこのチーズは買っていたそうです。
 紹介記事を書く時は、それなりに気を使います。味覚には個人差があり、「美味しい」という表現は、単に観念を表す言葉ですから、個人差のあることです。難しいのはこのような言葉の扱いです。紹介をする内容は、あくまでも私の感じたことというのが基本で、だから勧めるというのとは違います。(なのに、結構勧めてしまっているという実態がここにありますが)たまたま彼女は、私の友人で、味覚が似ているので一致点で話が出来る上、意気投合して仲良し結束が強くなったような感覚に陥ります。

P9160010 

 ちょっと話が逸れましたが、一見、変り種の料理と思うような料理に取り掛かってみたら、何のことはない、美味しいじゃないのっ!と言って、幸せな人が増えると、私も嬉しいというお話がしたいのです。彼女は、世界平和についての話が出来るとは思っていなかったようですが、料理の話は、基本的には世界平和そのもので、実態なのですね。「皆で、美味しいを連発しながら食べるって、幸せだね」と話していたそのものです。
 その喜びや楽しさは、普通には起こりにくくて、彼女のように、躊躇する部分などがそれなりに取り組み場所としてあって、超えるハードルが高いほど効果はあります。プルーン料理の話をしましたら、早速やってみるということでした。是非、また感動を味わってもらいたいです。私は、せっせとここにレシピを紹介しますので、戯言などもついでに聞いてくださいね。

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 てはわけで、豚のももスライスに茹でたじゃが芋とインゲンをくるくる巻いてソテーし、白ワインで軽く煮たプルーンとラクレットチーズをソースに頂くという設定。これは美味しかったです。生のプルーンは、完熟ではなく、どちらかと言うと酸っぱい感じが強いのですが、皮付きのままバターで炒めると熱で甘味が回ります。加えて酸味が旨味のような役目を担って、豚肉に程よいアクセントになります。これは、鶏肉でも一層美味しいのではないかと思いました。ブルーベリーやプルーンなどのような紫色の皮には独特の共通した味わいがあって、これが肉によく合います。きっと巨峰などもいいのではないかと思います。
 肉を焼いたフライパンの余分な油をふき取って、バターでプルーンを軽く炒め、白ワインを加えて2~3分蒸し煮してからラクレットチーズを加え、チーズが溶けてプルーンの煮汁と混ざったらソースの出来上がりです。チーズが熱いうちに肉を頂くのが食べごろです。お試しあれ。

材料

  • 豚ももスライス・・4枚(180g)
  • インゲン・・60g
  • じゃが芋・・中1個
  • バター・・10g
  • ラクレットチーズ・・40g
  • プルーン・・4個(100g)
  • 白ワイン・・大さじ3
  • 塩・胡椒・・適宜

作り方

  1. インゲンを軽く塩茹でし、じゃが芋は皮ごと芯まで柔らかく茹でる。
  2. プルーンに包丁を入れて一周ぐるりと切り込みを入れたら、実をひねって二つ割にし、種を取り出してから半分に切る。
  3. 縦にじゃが芋を4等分し、インゲンは半分に切ってそれぞれの1/4を、軽く塩・胡椒したスライス肉で巻く。
  4. フライパンに油を引いて、最初は肉の綴じ目を下にして焼き目をつけ、時々転がして全体に火を通したら皿に盛り付ける。
  5. フライパンの汚れをふき取って、バターを溶かし、プルーンを2~3分ソテーする。
  6. 白ワインを加えてアルコールを飛ばして、汁気が半分ほどに煮詰まったらラクレットチーズを加え、チーズが溶けて全体が一つにまとまったら4の豚肉にたっぷりかけて出来上がり♪

トラックバックを頂いたulalaさんの豪快なトンカツ用スライスの野菜巻きです。 画像をクリックしてください。ulalaさんのブログへご案内します。 だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!

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2008-09-16

芋茎(リュウキュウずいき=土佐産)と豚肉の味噌蒸し煮:料理方法を色分けで手繰る(ヘチマに似ちゃたけどね)

20070925040854_2  昨年、土佐のリュウキュウと呼ばれる芋茎(ずいき)を送ってもらって初めて食べました。それまでも、この辺で入手できる芋茎は、時々食べていましたが、リュウキュウほど立派な芋茎は見たことがありませんでした。そのことに私がいたく感動した様子を昨年ここに書いていますが(☛参照)、そのことを覚えていてくれて、今年も届きました。 
 断面はナイロン製のスポンジそっくりで、この小さな繊維の部屋は、水分と一緒に養分を運ぶパイプなのですが、この繊維がなんとも繊細な作りで、この緻密な神秘があの食感を作り出しているのですね。土佐の自然を丸ごとゴチになります。Umai04a
 今年は、どのような料理にしたらよいものかとNetで調べていましたら、なかなかアイデアが豊かで、興味をそそられましたが、真似て作るよりもいつか現地に行ったときのお楽しみに取って置きたいと思いました(☛参照)。やはり、地元で大切にされている野菜だけに、見よう見真似ではもったいない気がしました。
 私なりにこの芋茎をどう捕らえるかという点から、自分の料理として手なずけてみます。
P9150002 P9150008 
 茹でるとフワッとした柔らかさがある割りに、しっかりした食感で、シャキシャキしていますから、細かいスポンジ状の繊維に味を含ませるのが一番合うと思います。炒め物でもスープが多めで味噌味かしら。と、ここまでくると、豚肉と味噌味の、あのヘチマの蒸し煮が頭に浮かんで、あのイメージから抜けられなくなります(☛参照)。(しかも、つい先日食べたばかり)ふーむ、困った。なんだか新たな発想へのツキが遠のいた感じです。別に料理の研究家でもあるまいし、気楽にしたらいいじゃないの!って、耳元で囁きが聞こえます。私って、このブログを始めてからか、自分の感性が鈍い時、鋭い時、瞬間的にひらめくような時というのが分かると、駄目な時は駄目だと、棚上げして頭から離すということも身についてきた気がします。今は、特にヘチマのあの美味しさのインパクトがこびり付いていますね。確かに、芋茎には味噌味が合いますし、それも信州味噌の甘さと香りが一番です。芋茎料理の開発は、地元にお任せして、味噌蒸し煮が我が家では定番でしょうか。結局のところ。
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 薄い皮を剥いて、3cmの幅に切ったら、2~3分水に沈めて灰汁を抜いてから沸騰したお湯に入れて、再沸騰した頃笊に引き上げます。この状態で冷蔵庫に保存するのが、後の料理に使いやすいと思います。たまたま沢山頂いて、一度には食べきれないというところから茹でて保存をお勧めするのであって、食べきる分量を買って使い切った方がいいと思います。煮物の組み合わせは、赤、白、茶、緑で言うと、肉(魚)、豆腐、茸、芋茎です。肉は豚や牛のどの部位か、それはフライスか固まりか、豆腐は木綿、厚揚げ、うす揚げ、飛竜頭(がんもどき)から、茸は、秋口の今ならいろいろな茸がああるので、選択肢は沢山ありますね。と、このように頭に広げてみた時、はたして買い物の必要があるのか無いのかなどが整理されてきます。いつかも話しましたけど、色分けした食材の組み合わせも、バランスを取るとことと、献立を考え易くする一つの手段です。
 と、言うわけで豆腐と、木耳(きくらげ)を一緒に蒸し煮することにしました。

材料

  • 芋茎(下茹でしたもの)・・300g
  • 豚ももスライス・・150g
  • 乾燥木耳・・5g
  • 木綿豆腐・・250g
  • 信州味噌・・大さじ2
  • 鰹出汁・・カップ1/2
  • 水溶き片栗粉・・大さじ1(+水大さじ1)

作り方

  1. 茹でるお湯をたっぷりと沸かし始める。
  2. 芋茎の薄い皮を包丁で摘んで繊維に沿って剥き、3cmの幅に切り揃える。
  3. 2を2~3分水に沈めて灰汁を抜き、笊に上げて水切りしたら沸騰したお湯で茹でる。
  4. 再沸騰したら、笊に上げて、含んだ水をよく切る。
  5. フライパンに油を引き、豚肉の色が変わるまで炒めたら、続けて木耳、千切った豆腐、4の芋茎、出汁を加えて蒸し煮する。
  6. 全体に煮立ったら、味噌を煮汁で溶かして味付けし、水溶き片栗粉を回し掛けて2~3分煮込んで出来上がり♪

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2008-09-15

Zwetschkekuchen(ツベチッケクーヘン)プルーンケーキ:季節の果物ケーキ

P9130002  懐かしいプルーンケーキを作ってしまいました。実に、十数年ぶりです。長野県でも暖かい地域だと果物栽培が盛んな飯田方面で出合ったプルーンには少し思い入れがありますが、最近小振りの実で諏訪で栽培している方が増えたのか、いたるところで売っています。最盛期を迎えているということだからでしょう、昨日、うちで取っている地方紙にその紹介記事を見つけて、懐かしさのあまりドーンと作ってしまいました。ちょっとややこしい名前ですが、ドイツやオーストリアの焼き菓子で、シュパーゲル(白アスパラ)の話で出てくる昔の友人のお里(ドイツ)でも作ります(☛参照)。始めてこのケーキを食べたのは、この友人が作ってくれた時でした。プルーンの最盛期にはどのご家庭でも焼いて、楽しいデザートタイムを満喫していました。
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 この新聞記事は、オーストリアのウイーンのお菓子だと説明していますが、フランス、スイス、ドイツ、オーストリア、イタリアなどは国境線を境に隣接している国ですから、料理やお菓子なども似通った物を多く見かけます。そこが陸続きの感覚なのですね。日本は海を越えて「海外」を実感しますが、国境という感覚は、全く違います。うっかりパスポートを忘れてしまうくらいですから、隣の県に電車で遊びにでも行く感覚です。言葉でうまく言えませんが、食文化などはすごく似通っていても不思議は無いです。P9150002
 で、このプルーンから種を取り除いて、あっさり目のバターケーキにぎっしり埋め込みます。勿論、生のままです。スポンジケーキと違って、泡立てをしないで卵は全卵を使用し、砂糖とバターを練り混ぜる時にたっぷり空気を含ませるようにして、少し根気よく混ぜます。黄色のバターが白っぽいクリーム色になった頃、お砂糖を加えて更に軽く白みを帯びたクリーム状になるまで混ぜます。次に、卵を少しずつ加えて更に空気を含ませていきます。ひたすら根気よく混ぜるのが生地を軽くするコツです。最後に、笊を通したして、空気をたっぷり含ませた小麦粉をさっくり混ぜ込んで型に平らに広げます。ここまでが、ざっと20分です。ここでプルーンに包丁を当てながらぐるりと一周して二つに割り、種を取り出したら、P9140002大きな実は更に半分に切って1/4の大きさにするなどして、生地に埋め込み易くします。これは、小さな子どもさんでも遊びながら一緒にできる楽しい作業です。
 そして、この焼き菓子をもっともお菓子らしくする役目を持っているのが、トッピングにするクッキー生地で、シュトロイゼルという生地です。そぼろ状のこの生地をパラパラまき散らしてから焼き上げます。分量が全部同じなので覚え易い生地で、しかも、クッキーのように固めずにそぼろ状にポロポロさせて冷蔵庫で冷やしておきます。混ぜる時は、バターが冷たく、指先も氷水で冷やしたらいいのではないかと思います。いや、冗談抜きマジで。P9140004
 焼きかがると、プルーンから染み出した果汁がバターケーキに染み込んで、しっとりもっちりした食感になり、焼き上がる前からとっても幸せな香りに包まれます。プルーンの皮と実の間のあの綺麗な紫色が、ケーキに滲み出て、ピンク色の幸せをきっと感じますよ。それに、トッピングのシュトロイゼルがサクサクしていて、違った食感が一度に口に広がる時は、至福の喜びとでも言っておきますね。
 余談ですが、このケーキ生地でリンゴ、葡萄、パイナップル、スモモなどの旬の果物に変えるのも違った楽しさが味わえます。お試しください。

バターケーキの材料(内法25cm×16cmのグラタン皿)

  • バター・・120g
  • ブラウンシュガー・・100g
  • 卵・・2個
  • 薄力粉・・80g
  • アーモンドプードル・・30g
  • プルーン・・300g(小12~15個)

シュトロイゼルの材料

  • バター・・15g
  • ブラウンシュガー・・15g
  • 薄力粉・・15g
  • アーモンドプードル・・15g

作り方

  1. ボールに大まかにきったバターを入れて室温に戻しておく。
  2. シュトロイゼルの材料をボールで計ったら一度冷蔵に戻して冷たく冷やす。
  3. 小麦粉とアーモンドプードルを笊で振るって、空気を含ませ軽くしておく。
  4. 冷たくなった2を取り出し、指先でバターと他の材料をつまみながら擂り合わせてそぼろ状にし、冷蔵庫で冷やしておく。
  5. プルーンを包丁で一周して二つに割ったら種を出し、大きいものはもう半分にする。
  6. 1のバターを泡だて器で白っぽいクリーム状にし、砂糖を加えて更にふんわりするまでよく空気を含ませながら混ぜる。
  7. 卵を溶いて、6のバタークリームに少しずつ加えながら、白っぽくなるまで混ぜ、3の小麦粉をさっくり切るように混ぜ込む。
  8. 7をグラタン皿に平らに広げて延ばし、5のプルーンを生地に差し込むようにして全体に埋め尽くす。
  9. オーブンを180度に上げ、4のシュトロイゼルを全体に散らして40分焼く。
  10. 途中30ほどで様子を見て焦げないように気をつける。
  11. 焼きあがったらそのまま冷まして、食べる前に粉砂糖を降りかけて頂く♪

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2008-09-14

ヘチマと鯖缶の味噌炒め:挨拶の空気を読むのは難しい

Sm20458  夜明け前の薄明かりの中で開始するジョギングでは、すごく不思議な空気を感じます。聞こえるのは虫の声だけで、ほとんとそれは闇夜なのです。山間の道を走りながら、遠くで聞こえるバイクの音がだんだん近づいてくるのは、新聞を配る人の道順からで、最近は私も覚えてしました。そして、5時を過ぎるといつもの道にはウォーキングをする年配の方々数名とすれ違います。毎朝の事ですが、この時間に同じ場所で同じに人に出会うというのは、昼間、人と道ですれ違うのとはわけが違います。道の向こうの、遠くの方の、その影が小さい時にその存在に気づいていますし、お互いがスポーツをしているということでも、同類の仲間という意識が私にはあります。そう思う相手なので、親近感を持って挨拶をします。その時に、どのタイミングで挨拶をするのか、そのタイミングを見計らいながら、一瞬のうちに判断するのか難しいのです。自分の呼吸に合わせて「おはようございます」と声を発する時、ある意味で相手にとって、そのタイミングがいいタイミングなのかどうか、空気を読もうとする緊張が走ります。一瞬ですれ違うので、そのタイミングが悪いと、気持ちの良い挨拶のすれ違いにならない場合があるからです。絶妙のタイミングの時は、相手とチラッと目が合います。この時は、とても気持ちよく、走る呼吸が乱れるとこともないので後が爽やかです。「おお、朝一番の挨拶が決まったワ」という嬉しさがこみ上げてきます。なんだか大げさなようですけど、その日一番の、静けさの朝の出来事だからこそ、厳粛なものを感じます。
 この挨拶が何故今こんなにも嬉しいかと言いますと、最初の頃は、一瞥(いちべつ)すらしてもらえませんでした。なんて事でしょうか。毎朝、一方的に私から挨拶して、相手は無視に近いのです。これには驚きましたが、「挨拶されたら挨拶するもの」のような、それだけ私が超常識人間というだけの事なのでしょうか。とにかく、同じスポーツをする者同士じゃないですか、朝のこの空気で私と貴方は既に友達ですよ。と、いいたくなったほど、寂しさを感じました。ま、挨拶なんて相手の為にすることでも無いですから、めげずに毎朝同じ人に向けて、同じ調子で挨拶を続けました。Huどんなにひどい人でも、一週間もするとちゃんと挨拶が返ってくるようになりますが、年配の方に先に挨拶をされるようじゃいけませんから、と、それも礼儀としてわきまえるべきだと思うのが、ある意味、お堅い私なのです。それにしても、70歳前後の年恰好の方々には、このような独特の雰囲気があるのが驚きです。そう言えば、プールで会うのも同年輩の方々ですが、一種独特の雰囲気を感じます。あのかたくなな感じは何なのでしょう。照れ臭かったり、恥ずかしがる人は、警戒心が強く「怖さ」のオーラを発しているものです。ですからお互いが、「怖い」という空気になります。それとも、この地域独特のものでしょうか。人なつっこくないのですね。挨拶するにも緊張が走るのですよ。
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 もう、ヘチマが美味しいなんて教えてあげないからね。と、言いたくなるのですが、夫がある飲み会で「ヘチマの味噌蒸し煮が、すごく美味しい。」と、話したそうです。私は、よくぞ言ったぞっ!と一瞬思ったのですが、話の先を聞いてがっかりしました。新しいものに興味を示さない土地柄といいますか。「へー」と、言って話が終わるだけなのです。挨拶もろくに交わせない、美味しい物の話に耳も傾けない、こんなにつまらない事ってないですよ。
 ブログで不満を言っても始まりませんね。
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 今日は、同じ味噌煮でも、味噌と相性のよい、鯖の水煮缶と筍を一緒に煮込んでアレンジしました。生まれて初めて食べるヘチマの3回目のお料理として、ちょっと目先を変えてみたわけです。あの、とってもお勧めです。味噌に合う食材としては外れていませんから、ごもっともな事なのですけどね。美味しくできました。缶詰の鯖って、臭みもないので食べやすく、よく使う食材です。ヘチマの甘味で煮汁を軟らかい甘味にしますので、他の調味料は必要ないです。作り方は至って簡単で、レシピなんか要らないくらいですが、一応レシピのブログなので書いてはおきます。

因みにfinalventさん直伝のヘチマの味噌蒸し煮(沖縄料理)のレシピは☛こちら

材料

  • ヘチマ・・25cm1本
  • 鯖の缶詰・・200g
  • 茹で筍・・80g
  • 木綿豆腐・・150g
  • 信州味噌・・大さじ2
  • 生姜の千切り・・大さじ1
  • 炒め油大さじ1

作り方

  1. ヘチマは皮をむいて1.5cm幅に切って、2~3分水にさらして灰汁を流す。
  2. 筍は5cmの長さで5mmの厚みに短冊に切る。
  3. フライパンに油を熱し、ヘチマを炒める。
  4. ヘチマから水が出てきたら筍、鯖の水煮缶をスープも一緒に加えて煮込む。
  5. 千切りの生姜と豆腐を千切って加え、煮立ってきたら味噌を溶かし入れて出来上がり♪

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2008-09-13

コールスローサラダ:紫キャベツ(全く関係ないけど私のWishList)NIKE + SportsBand

 ジョギングのお供としてか、これがパートナーになるのでしょうか。チラッと見つけたこのNIKE + SportsBand(ナイキ + スポーツバンド)ですが、これ、今一番欲しい物です(☛参照)。

 ランニング開始時にレコードボタンを押せば記録がスタートし、一時停止、再開、終了も同ボタンで操作可能。またランニング中にトグルボタンを押すと、ディスプレイ上に走った距離やペース、タイム、消費カロリーが表示される。さらにランニング終了後には、現在の時刻のほか、最終ランニングデータや週間・総走行距離を確認することもできる。同製品ではディスプレイ部分が取り外し可能なUSBリンクになっているのも特長。USBリンクをパソコンに直接つなぐことで、自動的に蓄積されたワークアウトデータを「nikeplus.com」上にアップデートして管理できるほか、「Challenge」機能で友人やNike+メンバーとバーチャルレースで競い合うことも可能となっている。

001  私のように毎朝ジョギングしているというだけでも充分楽しめるのですが、データーが残るというのはそのデーターを読む楽しさがあります。自分のコンディションや体力的な変化などを知るということは、走りながらどこに意識を向けるかということが見えてきます。ですから欲しいのですよ。今、すごく。あまりの欲しさに、遂に書かずにはいられなくなってしまいました。
 ところが、売り出したのが4月なのに、店頭にはもう残っていないそうです。何故なのか?バスケットシューズでは、非常にNike製にお世話になっていますが、やはりシューズもそうなんですね。例の田臥選手がNikeの専属でコマーシャルを始めてから、爆発的な人気を得て、今や揺るぎなき業界トップの位置にいるわけです。売り切れのお陰で随分苦労してNetのオークションで買ったこともあるほどです。このバンドもシューズと同じなんですね。売り切れ状態のものすごい人気ですね。しばらく待つことになりそうです。ここで、スポーツグッズの紹介をすることになるとは思ってもいませんでしたが、これも後にはいい記録となるのだと思います。
 さて、コールスローのレシピを単品で紹介していなかった事に気づきました。キャベツの千切りサラダの事ですが、どうしてキャベツの千切りサラダの事をコールスローと呼ぶのでしょうか。調べてみたら沢山ヒットしてしまって、どれが本当の説だかわかりません。ただ、かなり古い歴史のある食べ物だという事と、語源はオランダ語のキャベツのサラダという意味からだそうです。やはり調べるとWikipediaさんが一番情報が多いですね(☛参照)。因みに私は良く引用しますが、正しいのかどうかはいつも疑問です。辞書とは違いますが、物知りな方のご好意で成り立っているというのですから素晴らしいツールですね。
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 紫キャベツは今年は大変葉が硬く、今年に限っては、多分水不足も原因しているかと思います。葉がきっちりと巻いていて、締まった感じです。千切りとはいえ、とても生では硬すぎて食べられないので、千切りにする前に軽く茹でます。粗熱が取れてから千切りにしてまず軽く塩を振ります。水分が滲み出して少ししんなりしたら軽く水気を絞って、ワインビネガーを振り掛けます。P8100006 これで下味が付いた状態になるので、最初にオリーブオイルで和えた後、胡椒と少量の塩、隠し味の砂糖で和えます。紫キャベツの色が全体に鮮やかに染まるのは、酢の作用です。時間が経つにつれて、どんどん綺麗な色合いに変化しますので、作っていてなかなか楽しいです。
 肉や魚料理に添えたり、お弁当のおかずや、サンドイッチにはさむ等、少し多めに作って置くといろいろに使い回しが効く優れもののサラダです。ちょっとあると嬉しいアクセントです。

材料

  • 紫キャベツ・・150g(小玉の半分)
  • 塩・・小さじ1
  • ワインビネガー・・大さじ2
  • オリーブオイル・・大さじ1

合わせ調味料

  • 塩・・小さじ1/3
  • 酢・・小さじ2
  • 胡椒・・適宜
  • 砂糖・・小さじ1

作り方

  1. 鍋にお湯を沸かし、塩を少々加えて(分量外)ばらばらにした葉を入れて、再沸騰後2分で笊に上げる。※キャベツの硬さによって様子を見ながら茹で時間を加減する。
  2. 粗熱が取れたら千切りして塩をまぶし、水が出てきたら軽く絞ってワインビネガーを加えて全体に行き渡らせる。
  3. もう一度軽く絞って、ボールに移し、オリーブオイルをまぶす。
  4. 合わせ調味料を小さなボールで合わせて、キャベツの千切りをよく和える。
  5. キャベツから鮮やかな色を充分出して出来上がり♪

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2008-09-12

豚ヒレ肉の香草グリル焼き:男は鬼嫁に命を預けてこそ。

 さて、お約束の本日二本目のエントリーです。正真正銘のレシピです。
 このところ、野菜の料理がなんとなく続いていますよね。お肉や魚を食べないと言うわけではなくて、一日に一品を紹介してきていますので、なんとなくバランスが悪い時もあります。
 我が家は、息子達が県外の高校に通うようになって、住まいもずっと離れています。そのような生活になってから2年半になり、年子の息子がたまたま同じ高校に一学年違いで在籍していますので、末の息子が卒業するまでを思うと、4年間は最低限このレベルの食生活とい事になります。また、高校卒業後、どのような方向に進むかによっては実家に戻ると言う事は、確立が低いです。そう考えると、食生活にもある意味の腹決めのようなものが、かつてあったような気がします。
 夫は、結婚当初はともかく、食事では随分私の思い通りの枠の中にいて、何一つ文句もなく、極、当たり前に出されたものを疑いもなく食べています。自分で食事管理するなどという回路はきっと全く無いでしょう。逆に言えば、そのような事を大の男に考えさせないようにするのが、私の役目とも思います。この様な考え方は、私のような年齢で言うので、古い考え方だと思われるのでしょうか。多分、もっと古い世代の日本の女性の考え方です。ですけど、女性には女性の適正という性があって、男性にも母性というものがあるのですが、人によってその現れ方が違うだけのようです。また、母性というのは磨けば磨くほど、輝くものだという事も、経験から付け加えておきます。(また、料理と関係ない話に行きガチ)
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 さて、肥り易い夫の体質と、悪玉コレステロールが溜まり易く代謝障害をもっていると診断された訳で、お薬の世話になるべくならないように、食生活で可能な限りの低レベルを維持していくように私が努力するわけです。(ここで、何で私なの?のような事を疑問に思わずに、素直にそうだと飲み込む事が何よりも大切です。)豚肉でしたら、分量にもよりますが、比較的沢山食べたい塊肉のお料理には、脂の少ないロースやヒレを使います。昔、何かの本で豚肉はフライにすると一番カロリーが低いなどと見たことがあります。これが納得いくまで調べられなかったので、いまだにはっきりと言えませんが、内心は「そんな事はありえない」と疑っています。どう考えても衣についた油が、余分な訳ですから。P9110002 と、素人の判断ですが、そう思っています。ですから、私は、肉を焼いて油を落とします。その落ちた油を元にソースにするのがフレンチなソテーで、しかも、バターなどを足すと、風味も最高なんですよね。ですけど、これは一切しません。あっけなく捨てます。あ、鶏や魚のポワレの時は別です。カロリーが低目ですから、その辺は許せます。焼く前に軽く表面に塩・胡椒などして焼きあがりにソースやマスタード、醤油などで味付けするか、下味をしっかりつけて軟らかく焼くかの何れかです。
 今日は、下味をしっかりつけて、しかも軟らかく焼き上げる豚ヒレのグリル焼きのレシピです。
 グリルは、余分な油が溝に沿って出ますから、焼きながら気を使いません。焼き上がりが綺麗な網目になると、ちょっと嬉しいですね。
 下味は、好みのハーブとレモン汁、ピーナッツオイルで、焼く直前に塩・胡椒をします。軟らかく焼くコツは、肉を室温に戻しておく事です。と、いいますか、香り付けの段階で香りの良いピーナッツオイルが肉の繊維に染みこんで、肉に膜を作るので肉汁が出ずに、非常にジューシーで柔らかに仕上がるという訳です。これは、いろいろな肉に応用できます。特に鶏の胸肉などは、思いがけず柔らかです(☛参照)。
 私の好きな香辛料として、ローズマリーとセージ、サボりを良く擂り込み、更にレモン汁とピーナッツオイルを加えます。これで短くても30分、長くて半日でも良いくらいですが、冷蔵庫で寝かします。室温に戻す時間を考慮して取り出し、塩・胡椒をしてグリルパンで焼きます。
P9050008 
 そうそう、グリル焼きということにも定義が必要でした。本来は炙り焼くということが語源です。と、本当かいな?☛wikipedia どうもあっています。変化した形として、網焼きグリルやグリルパンと呼ばれて、溝になっているものなどです。家庭で使うのは網か、溝が使いやすいですが、油が沢山出る肉や魚などは、溝式が扱いやすいと思います。ガスレンジについている魚焼きグリルは日本が生み出した最高の熱源ですね。因みにシャワレットもその一つです。
 日中は、やはりこの様な原稿書きには向きませんね。取り掛かったのは早かったのですが、いろいろあって集中できません。遅くなってしまいましたね。夕食の買出しにはもう遅いですか。そうですか、すみません。

材料

  • 豚ヒレ・・小1本の2/3(200g)
  • ローズマリー・・小さじ1/4
  • サボり・・少々
  • セージ・・少々
  • レモン汁・・大さじ2
  • ピーナッツオイル・・大さじ2
  • 塩・・小さじ1/2
  • 胡椒・・適宜
  • 付け合せの野菜・・適宜

作り方

  1. 肉を1.5cmの厚みに切り揃える。
  2. 塩・胡椒以外の調味料を順番に肉に擂り込み、最後にレモン汁とピーナッツオイルを加えても見込む。
  3. 肉に下味をつけている間に付け合せの野菜を準備する。
  4. 肉は焼く前に室温に戻しておく。
  5. グリルパンを熱して、油を塗り、塩・胡椒をした肉を並べて焼く。
  6. 焼き模様をつけるため、中から肉汁が浮いてくるまで肉は動かさずに焼く。
  7. 表面が白っぽくなり、肉の繊維から肉汁がにじみ出てきたら90度場所を変えて焼き色がついたら裏返して完全に火を通す。
  8. 付け合せの野菜と一緒に添えて召し上がれ♪

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ふーん、はてなダイアリーでコメント承認制の導入ですか。

 ついこの6月にはてなダイアリーからココログへ引っ越してきたばかりの私ですが、はてなダイアリーでは、昨日からコメント承認機能を追加されたそうです(☛参照)。すっかり引っ越してきたものの、ココログに定着したら、いずれはサブアカウントとして使うつもりもあって、そのまま放置状態です。セカンドハウスはあるけど、住んではいません状態です。
 さて、コメント承認制についてですが、今となるとこれはもう当たり前のことではないかという気がします。ところが、設定機能で承認にしなくてもよいという選択肢もあるのですね。はてなダイアリーが、追加機能を搭載したことを受けて、もう一度、この機能について初心に戻って考えてみたくなりました。
 ココログに引っ越してきてからこの方、例の嫌がらせ的なストーカー的なコメントが一切無くなりました。コメント承認制だとわかると、無駄足を踏むのが馬鹿馬鹿しくなったのでしょうか。ですから、一つの予防線になっていると思います。そういう意味では、コメント承認制は然りだと思うのですが、そうであるにもかかわらず、今後はてなダイアリーにおいては、新機能を有効化するかどうかを決めかねると言うのは、別の問題もあるのではないかと思うのです。なかなか言える事ではないのですけど、エントリーに関係の無い内容のコメントを受け取った場合などです。一切合財を認めないという線を引くと、これもまた味気ないと言いますか、人情味もありありませんね。関係ない話でも、相手との対話という目的が大きいですから、杓子定規な態度って取れないものです。それが私だからという理由でもありますし、もともと悪意の無いものです。私は、ここではそのように悩むようなコメントを頂いた事が無いので、判断を入れていません。言ってみれば、月並みな言い方ですけど「公序良俗に反しない内容」でしたら殆どOKです。でも、いつか「このコメントどうしよう?」と悩むような内容のものを受け取る可能性もあるわけです。人としての公正さや公平さを自分がジャッジすると言う事を毎回判断するというのは、大変な作業なわけです。近いうちに、日本の裁判も裁判員制度を取り入れるそうですが、正に裁判員にでもなるかのような立場をとる必要性が、あろう事か自分のブログに出てくるわけです。はっきり言って、面倒臭いことです。性格的に几帳面だったりすると、気が休まりません。と言いますか、几帳面であるかどうかよりも、「天は人の上に人を作らず人の下に人を作らず」の精神性に対して、真摯でありたいのが人としての自分ですから。
 うーん、確かにここで結論を出そうとすると、何も起こらないことを願って、現状維持の体制がよいのでしょうか。私のはてなダイアリー。この様に悩んだりするのは、かつて一度でもNet上で嫌な思いをした事のある人だと思います。私が感じたり、考えたりする事をここにそのまま書いているだけですが、これからブログを始めようとされる方もいらっしゃると思います。何か参考にされたりする事があればと思います。個人的には、ブログの仲間が増えて交流できると嬉しいのです。
 さて、お料理の事からひどくかけ離れた内容で、切り替えが非常に難しいです。当初、「お料理DJになったつもりで、テンポを変える。」などのアドバイスを頂いていました。うーん、なんてつまらない私なのでしょうか。ユーモラスなセンス全くなしです。PCの向こうにいらっしゃる方々は一体どのようなお気持ちを抱かれて、ここにご訪問いただいているのでしょうか?と、なんだか答えを求めたくなります。いえ、答えというようなものは無いのでしょうし、これはあくまでも書き手の持つべき方向性の問題です。ただ、はてなダイアリー当時、受けた痛手がやはりひどく残っているという事だと思いますが、このことを書かずして前に進めない気持ちです。お料理のエントリーを期待されてお越しの方、すみません。後ほど二つ目のエントリーを公開致します。
 という事で、一旦タイピングを休めます。

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2008-09-11

空芯菜と海老のタイ風炒め:炒め物の勘所

画像の葡萄は、今が旬のロザリオ・ビアンコ

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 すっかり夜は秋めいてきました。こちらの気温は、朝方は14度ほど、日中は26度くらいです。この気温だと、寝るときは窓を閉めるのが普通ですが、私は夜風を入れながら毛布にすっかり包まって寝るのが好きなんですよ。そして、虫の声を聞きながら心地よくスーと寝てしまっています。この感じが大好きで、この季節がずっと長く続かないものかと思います。
 早朝の畑にほうれん草と小松菜の種を蒔いてきました。上手くいくと、冬の訪れまで食べられそうですが、さてどうなるものか。特にほうれん草は甘味を増しますし、小松菜は茎にとろっと粘りが出て美味しくなるはずです。うーん、だんだん無欲ではなくなって、貪欲に食い意地が張ってきたようです。そして、嬉しい事に3度目のヘチマが収穫できました。
 こうしてみると、平々凡々な生活とは、動きがあって、それと共に喜びや感激が程々にあることかなと思います。昔はこの感じを嫌って、新しい事に挑戦したりする事で刺激を得て、それに一喜一憂しながらドキドキするような活気を持っていました。文字に乗せている表現よりも、もっと激しかったように思います。今は、できることをできる範囲で着実にこなしていく事に満足で、やり切れた事が嬉しいのですね。これも寄る年波、相応な暮らし方というのでしょうか。友人は、私にいつも健康的でエネルギッシュだと言いますが、昔の私はこんなじゃなかったので、やっと標準的に見られる範囲に入ったのでしょうか。これを読んで苦笑している友人の顔が浮かびます。
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 昨日は買い物と水泳の順番を間違えて、先にいつもの野菜屋さんで買い物を済ませてしまいました。水泳の帰り道だと、野菜が少なくなってしまって、欲しい野菜が手に入りません。それだけ人気のあるお店なのですが、涼しくなった事も手伝って、水泳の間くらい、車に置きっ放しでも大丈夫だろうと思ったのでした。ですが、空芯菜などは一気にバテ気味で家に帰るや否や、水に浸すのですが、あれも考え物です。茎は空洞ですから水を吸うといっても何処から吸うのでしょうか。たっぷりの水に丸ごとしばらく浸けて置きました。なんですかしら、このもたもたした動きと、このトロさは前代未聞の私という感じの一日でした。
 空芯菜の元気が戻ったところで炒め物にします。そうそう、今まで言い続けてきたことですが、野菜は料理する前に水に浸してシャキッとさせると出来上がりの食感に違いが出ます。大概は、洗うのでそれでいいのですが、葉物は少し長く水に浸しておきます。無頭のブラックタイガーの殻を取り除いて背腸を取ります。もし臭みが気になるようでしたら、塩を振ってしばらく置いてから洗い流します。酒と片栗粉をまぶして油で軽く炒めて海老の旨味を閉じ込めてから空芯菜と一緒に強火で手早く炒めます。手順は簡単ですが、空芯菜がシャキッとしていて、海老に旨味が閉じ込めてあったら言う事無しです。味付けは、和風なら醤油、中華なら胡麻油を加える、タイ風ならナンプラーで炒める。洋風なら塩・胡椒でソテーする。と、こんな感じに変化を楽しめます。 
 余談ですが、今日は、この炒め物にセンレック(タイの麺)と一緒に炒めてパッタイ(焼きそば)にしようとしたのですが、

タイのビーフンに高濃度のアンモニウムミョウバン☛NewsClip 

あと、大きいのはこの不祥事ですか

【事故米不正転売】当初から食用に転売目的か 三笠フーズ、採算割れ価格で汚染米を集中購入 ☛MSN産経ニュース 

の記事を読んで、しばらく使用を控えます。最近食品関係の不祥事が続いてとても嫌ですね。ここでも大事な事は、わかる範囲でお知らせしていこうかと思います。

材料

  • 無頭ブラックガイガー・・中6尾
  • 空芯菜・・100g
  • にんにく・・1片
  • 塩・胡椒・・少々
  • ナンプラー・・大さじ1

海老の下味調味料

  • 酒・・小さじ2
  • 塩・・小さじ1/4
  • 片栗粉・・小さじ2

作り方

  1. 空芯菜は水に浸してシャキッとさせ、5cm幅にざっくり切る。
  2. 海老は殻を剥いて、背腸を取り除き、下味付けの調味料にしばらく浸ける。
  3. フライパンで炒め油を熱し、潰したにんにくから香りを出し、海老を炒めて8割方火を通し一度引き上げる。
  4. 続けて空芯菜を強火で炒め、油が回ったら海老を戻して塩・胡椒を軽く振って炒め合せる。
  5. 全体が混ざり合ったらナンプラーを加えて、炒め合せて出来上がり♪

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2008-09-10

しし唐の麺つゆ香り仕立て:嬉しい食卓は人との繋がりから

 一昨日頂いたコメントで、「しし唐」を毎日でも飽きずに食べられる簡単なレシピを頂いたのは大変嬉しかったです。ご本人は、初めてのコメントで、聊かご遠慮気味でしたが、皆さんにもお知らせしたかったのでここで公開させて頂きました(☛参照)。
 えと、早速コメントの通りに作ってみました。
Ert
 ズバリ、麺つゆを使うというのが味噌でしょうか。少し味醂の甘味と鰹のお出汁が効いた醤油が最後に鍋肌で香ばしくなるのが、しし唐と大変合いますね。しし唐を切って種を出してから炒めるのですが、このしし唐を切って使うということが今までなかったのですよ、私。種を出しながら思ったのですが、かなり香りのキツイ野菜だということがわかりました。それに、唐辛子のように辛いのも混ざっていますから、辛い香りにむせますね。あれには驚きでした。目を擦ると涙が出てきます。それでも、ご飯が進む美味しいおかずで、確かに毎日でも飽きないと思います。何よりも、種を取り出すので沢山あっても炒めるとほんの少しの量になってしまうのですよね。ああ、仰るとおり、しし唐の最盛期でしたら毎日楽しめたのに残念です。もう、しし唐はお終いで、しかも夫があるときの草刈で、誤まって切ってしまったのです。例の草刈マシーンです。ちょっと触っただけで何でも切ってしまうのでご本人も驚いていました。
 ブログを運営していて嬉しいのは、ここに掲げたテーマに関連していろいろな情報交換ができて、ネット上ではありますが、共通の話題性で仲間が生まれるということでしょうか。料理が得意不得意ということではなく、誰でも参加できる事だと思います。他所様のブログで私自身がそう感じます。私は、ここでは料理と日々の戯言を扱っていますが、私の他の関心事は、他所様が提供して下さるので、そちらのお話しに乗せて頂いています。回りまわって何処かで繋がることもあるものですが、そのように広がる楽しさばかりでない事は、二度も引越しをした私の経験からも言えます。極一部のそういったことを覚悟の上で、差し引いても楽しさ嬉しさを味わえて、こうして続けられるのですから、まだまだ未開拓の魅力があるような気がします。
 頂いたコメントで作ったしし唐の炒め物からいろいろ思いましたが、今後ともよろしくお願いいたします。
 ※出典が明確なようでしたら、早速、明記させて頂きます。

追記

ご連絡ありがとうございます。早速リンクを貼らせてただきます☛このお料理の紹介元

 

材料

  • しし唐・・200g
  • 鰹節・・一掴み
  • 麺つゆ・・大さじ1.5
  • 炒め油・・大さじ1

作り方

  1. しし唐は縦に半分に切ってタネを取り出し、大きいものは更に斜めに半分ぐらいに切る。
  2. フライパンを中火にかけて油を回し、しし唐に油が回るまでよく炒め、しんなりしたら鍋肌から麺つゆを回し入れる。
  3. この時点で焦げ付きやすいので火から下ろす。
  4. 麺つゆの香りが回ったら鰹節をかけて出来上がり♪

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だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば! 
 

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2008-09-09

自家製の鰯(いわし)のみりん干し:これで地球規模の省エネが担えるのか

 午前中の早めの時間に魚屋さんに行くと、ご商売されている方の仕入れとかち合い、会話を聞いているだけでいろいろな情報を耳にする事ができます。最近の魚は高くて仕入れできないと嘆けば、これでも最近にしては安価な方だとか。やっと魚らしい魚が入ったとか。ふーん、そうなのね。と密かに相槌など打ってよくよく見るに、然り。本当に魚の価格が大きな魚になるほど上乗せ分が200円~400円単位で高騰している感じです。上乗せというと聞こえもよくないし、第一不当な価格と言う感じがするかもしれませんね。すみません、つい正直な気持ちが出てしまって。結局、燃料費が高騰したあおりで、新潟の漁協でもその価格の見直しを余儀なくされての結果だそうです。いくら立ち話でも最後まで聞かないといけませんね。ガソリンならなるべく消耗しないように、できるときは公共の交通機関を利用したり、自転車に切り替えたりと、少し方法を変えることもできますが、食べ物となるとどうなんでしょう?明日安価になる見込みはないですし、食べないわけにも行かないしと、なんだか何処に線を引いて、「今日は食べてもいいよ」の判断をしたらいいのでしょうか。買える買えないの世界ではなく、周囲が買い控えている時は、やはり買えても買い控える自分と言うのが、周囲と歩調を合わせて生きるということでしょうか。最近、このようなことを「社会運動」としてではなく身近な「当たり前」の行動と、感じるようになりました。

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 エネルギーには限界があるという事や、世界レベルで自然破壊現象を食い止め、自分達の住む地球を守るのだと言う事が、少し他人事じゃなくなったくらいの私なのですね。正直な話、今でも何処かで他人事になっています。いつかここでも言いましたけど。主婦の立場でできることは、作り過ぎないことと、余すことなく程よく食べられる量を作ることくらいですか。そこに、贅沢はしないと言う事も付け足すのがいいのでしょうか。何を基準に贅沢とするかも判りませんけどね、最近は。
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 ずらりと並んだ魚のどれをとっても手が出せないのですよ、実際。で、15cmの小さな鰯(いわし)が12尾で150円。これならいいんじゃない?と。こんなに小さな鰯を買ってどうするのよ!と。一瞬迷いましたが、つみれにするか、みりん干しにするかなどと思いながら2山購入しました。300円で2kは有にあるこのいわしは、ロングランで食べられるように、甘醤油に漬けて干す事にしました。なんですかしら、これで少しは省エネを担っていると言えるのでしょうか。
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 みりん干しというのは、味醂だけではなくて、用は甘い味付けの醤油ダレに手開きした鰯を漬け込んで、胡麻を振って干したものです。静岡や千葉に行くとお土産屋さんには必ず置いてあるアレです。市販のものはかなり小さな鰯で、焼いて食べるのには、丁度良い大きさだと思いますが、それよりもちょっとだけ大き目の鰯です。私は、あまり甘い味付けを好まないので、味醂と醤油を半々にしています。
 いわしの胸びれの付け根に親指の先を引っ掛けて千切り取るように一気に内臓も一緒に引っ張りだします。塩水で腹の中を洗って、中骨の上に親指を当てながら尻尾の方に向かって身を剥がしてから開きます。このままですと骨が残ったままになりますから、尻尾の近くで中骨を折って、頭の方向に剥がし取ります。これだけです。もし、小さい鰯を見つけたらやってみてください。手開きの良い練習になります。そして、時間の経つのも忘れるくらい面白くなりますよ。

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 開いた鰯を醤油ダレに5~6時間浸け込んで笊に上げながら胡麻を振っていきます。さーて、干し方です。昔は専用に三角の木の枠に釘を刺したものを自分で作っていましたが、釘がさびてしまうので却下しました。今は洗濯物を干すピンチで尻尾の部分を挟んで、ベランダの物干しに吊るします。カラスの襲撃に合わないような工夫が必要になります。あと猫の被害です。宙吊りだと猫の害には合いませんが、カラスは危ないので傘を開いて引っ掛けておくとこれで効果があります。そうそう、大事な事ですが、干す時は、くれぐれも湿気の少ない日を選ぶ事です。仮に湿気が合ったら扇風機で風を当てると良いのですが、更なる無駄遣いと言われそうですね。多分、涼しい秋口のひんやりした日などは絶好の干物日和です。

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 たかがみりん干し、されどみりん干し、嗚呼みりん干しです。痛み入りますでしょう?美味しいみりん干しを食べられるなら、苦労も厭い(いとい)はしません。
 今回は24尾ですから、取り込んだら一部は冷凍で保存します。そのうち娘のところにでも送ってあげようと思います。
今、丁度宙吊り状態ですから、夜が明けたら画像を撮ろうと思います。

材料

  • 鰯・・24尾(2kg)
  • 醤油・・120cc
  • 味醂・・120cc
  • 白胡麻・・適宜
  • 塩水(水400ccに塩大さじ2)

作り方

  1. 鰯の頭を親指で挟んで内臓と一緒に引っ張り取り、塩水で洗った後手開きして骨を取り除く。
  2. 醤油ダレに5~6時間浸け込む。
  3. 笊にあげながら胡麻を振ってしばらく置いてタレの水気を切る。
  4. 夕方陽が落ちる頃洗濯物干し用のピンチに挟んで吊るして夜風に一晩当てる。

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2008-09-08

アメリカのマッシュポテトサラダ:ミスター巨人を支えた台所から

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 アメリカ料理ってあるの?と、疑問に思う人が少なからずいます。国の歴史も浅く、先住民と移民が混ざり合った国ですから、料理に絞って考えるだけでもそれは沢山の思惑が走ります。

 私は幼い頃、アメリカの空軍基地のそばで育っています。当時わずかですがアメリカ人の知人もいて、英語も知らないうちから「ハウス」と、そのまま耳にした言葉としてアメリカ人が暮らす家の事をそう呼んでいました。一緒に遊んだ事もありました。彼らの家で必ずと言っていいほど備えているのが、丸型のバーベキュー釜ですか、テラスでよく見かけました。そして、沢山の種類の缶詰です。いつだったか、何かの折に食事に呼ばれて頂いたのはSour pork(酢豚)や日本製のスロークッカーを使ったビーフシチューだったりでした。考えてみると、今の日本に定着している料理そのものじゃないかしらと思います。昭和60年時代を小学生や中学生として育ってくると、洋食産業が盛んになって、アメリカから伝わった料理が流行り、いつの間にか日本人好みの味付けとなって今に至っているという事が、体験した中から裏付けできます。
 この本は、極東図書館(私が勝手につけてこう呼んでいる「極東ブログ」のあだ名です)で、紹介されていた料理のレシピ本です(☛参照)。野球のミスター巨人、長島茂雄の奥様が1960年代のアメリカの家庭料理を、自らの体験を含めて書かれた本で、後世に残すことを意図されたようです。実は、私もこのブログを書いている理由が同じような理由なので、ちょっと嬉しくなりました。ざっと目を通すだけでも、おなじみの料理が多く、私自身の懐かしい記憶が蘇ってきたわけです。この本を参考に作るお料理をここで紹介して行きたいと思います。
 まずは、マッシュポテトのサラダです。このサラダは、日本の何処の家庭でも、スーパーのお惣菜のコーナーでも定番のおかずですよね(☛参照)。これをデコレーションケーキのように何段かに具材を重ねて、切り口が楽しいサラダとして紹介されています。と、これが想像していたようなマッシュポテトサラダの普通版じゃありませんでした。材料やレシピが凝りに凝っているという訳ではなくて、マッシュポテトと具材が混ざり合わずに分離している事で、味わいが全く違うのです。口の中で別々に味わえるのです。何層かに分けて積み重ねていくだけの手間が、生み出す料理の味わいをこうも変えてしまうのかと驚きでした。実際に作ってみるのが一番ですね。

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 材料は、実際のレシピを変えて私なりに変化を持たせました。本ではキューリやトマト、茹で卵、鮭缶で、キューリは薄くスライスしたままですが、時間が経つとキューリから水が出てきて、マッシュルームに染み出すのであらかじめ軽く塩をして、酢で水止めしてあります。少し下味の効果も狙っています。また、トマトの変わりに紫玉葱のマリネを作って、ほぐした鮭と混ぜ合わせています。ゆで卵は今回は挟さまずに、切って添えてみました。私は、パウンド型にラップを敷いて積み重ねましたので、挟んだ具がアールを画いてしまいましたが、本の紹介ではもっと綺麗です。で、重ね方について細かく書いてありませんから、自分で工夫するといいです。出来上がってからしばらく冷蔵庫で冷たくすると、バターが硬くなるからだと思いますが、形を崩すことなく綺麗に切る事ができます。重ねる時の形の工夫と冷ましてから切るということがちょっとした勘所でしょうか。おなじみのマッシュポテトサラダも目先を変えると、おもてなしにも綺麗で華やぐこと間違い無しですよ。

材料(20cm×7cm×5cm(深さ)のパウンド型)
マッシュポテトサラダの分量

  • 男爵芋・・中5個(600g)
  • クリックしてレシピページへジャンプ

  • 塩・・小さじ2
  • 胡椒・・適宜
  • バター・・30g
  • 牛乳・・60cc
  • キューリ・・2本
  • 紫玉葱のマリネ・・半個分☛レシピへ
  • 鮭缶・・2個(160g)

作り方

  1. じゃが芋は皮ごと茹でて竹串を刺して新まで湯で上がったら茹でこぼし、付近などに乗せて皮をむく。
  2. じゃが芋をボールに取り、熱いうちにバター、塩、牛乳を加えてマッシャーで潰してマッシュポテトにして冷ます。
  3. 鮭フレークの缶詰は蓋を軽く開けたまま逆さまにして油を切る
  4. キューリを薄くスライスして小さじ1の塩(分量外)で揉んで5分置き、出た水を絞る。
  5. 3に酢大さじ2(分量外)をかけまわしてもう一度硬めに絞って水止めする。
  6. 紫玉葱は2mmほどの厚さスライスしてマリネを作る。
  7. マッシュポテトの粗熱が取れたらパウンド型にラップを敷詰めてマッシュポテトの1/3を均一に敷き、キューリ、マッシュポテト、6のマリネ、3の鮭、マッシュポテトの順に乗せて、最後にラップをかぶせて冷そうこで冷たく冷やす。
  8. 食べる直前に切り分けて頂く♪

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2008-09-07

ヘチマの味噌蒸し煮その2(沖縄料理から):悩んでしまったヘチマの種の巻

 自然に触れて、五感を活性化させて気分をリフレッシュしようと、朝早くから畑にさっそうと出かけました。幸い雨にも会わず、軽く湿った土は草を引き抜くのには優しい感じがしました。収穫が終わったブロッコリーや葉物の後の畑に、鍬(くわ)を入れて、草の根を掘り起こし、土の中に新しい空気を入れ終わると見違えるような元の畑に早代わりです。土の中に芋虫を見つけて、昔の漫画で、堆肥から発酵熱の湯気が立ち上がっていて、温かいので「堆肥温泉」などと称して、タオルを頭に乗せた紳士が、中に芋虫を見つけて飛び上がったというシーンがあったのを思い出しました。小学生の頃でしたけど、お腹を抱えて笑った事を思い出して、手元の芋虫を思わず元に戻したのですが、虫達ももう冬に備えているんですよね。
P9060003 
 さて、気になっていた糸瓜(ヘチマ)が前回よりも少し大きめの25cmくらいのが2本収穫できました。朝夕が冷え込むので、いつまで成長を続けるのかと、蔓が少し膨らんた程度の実の成長が気がかりでした。前回食べた味噌蒸し煮が美味しくて、できればまた食べたいと切に願っていましたから、畑で飛び上がって喜んだ私の姿は誰にも見られなかったかしらと、後で恥ずかしくなりました。感激の2本です。
 前回は、迷いもせず赤塚不二夫さんの父ちゃんバリで「これでいいのだ」と、種を取り出したのですが、出来上がってみるといかにも小さく縮んでしまって、ヘチマの表面の1cm程の厚みの部分がしなしなでした。種とその周囲の綿のようなフワフワした部分は、アレはアレでよかったのかしらと、ちょっと気になっていたのは事実です。あまり幼稚な事を聞くのも難なので、いろいろ調べたのですが、種を取り出すというレシピがみつかりません。前回迷いもせずに取り出した自分がますます、大失敗をして、美味しい部分を食べ損なったのではないかという後悔の念に襲われました。ここで、遂にヘチマレシピのお師匠さんに質問を入れましたら、「タネが気になる前に収穫するというくらいかな。ヘチマはアジア域では普通の食材です。」ですと!「やっぱり食べるんだワー、タネ!」。回答が気に入らないわけではないのですが、いえ、ちょっと気に入らないのは、タネが気になるくらいのヘチマの大きさがわっかりませーん。それが判れば悩まないのですよ。私も馬鹿を露わにするような変な質問をして、墓穴を掘っちゃったようなものです。要するに、ああかこうかとやってみろということですね。私は、単に捨ててしまって食べ損なうのが嫌なので質問したのでした。もう少し考えるべきでした。
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 で、厚めの輪切りにして見てみましたら、透き通ったようなクリーム色のタネが、まるでキューリのような感じに瑞々しい姿でしたので、やっと確信が持てました。前回と同じ材料を同じ分量で用意したのですが、ヘチマから大量の水が出て、煮物はひたひたのスープのような感じに出来上がりました。味付けの味噌も少し足す必要がありました。
 あのー、前回とっても絶賛しましたよね(☛参照)。確かに感激だったのですが、タネを取らないで作った今回のを素晴らしいと言うべきです。タネの周りがツルン、トロリとしたプリンのようで、ヘチマの水分が多いせいか、スープに甘味と旨味が染み出て、最高の味付けになりました。底の深い大きな器にてんこ盛りのヘチマの蒸し煮がぁぁぁ、と瞬く間になくなってしまいました。夫は、「ゴチになりましたー。」と、お茶目に美味しかった感想を漏らしていました。素晴らしいです。ヘチマ君。
 来年は、本腰を入れて沢山育てて、子ども達や実家の両親にも食べさせてあげられるように育てたいです。因みに、来年用のタネを作る為には、実を熟させないといけませんが、あと3個の小さな実の生育がまたしても気になります。
 レシピは、お味噌を少し増やした程度で、まったく同じ作り方です。来年は、私と一緒にヘチマを育てましょうね。

ヘチマの味噌蒸し煮☛レシピ

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2008-09-06

中華風野菜炒めを生春巻きで頂く:ベランダの大葉さよなら

AmazonNetShop このところ毎日適度なお湿りが夕方や朝方にあって、涼しい冷風が山から下りてきます。少しずつ秋らしくなってきました。ベランダには、一度水不足で枯れたかと思われた紫蘇がこの雨で復活しました。一週間ほどでどんどん新しい葉が育って、最後の花を咲かせています。畑やベランダなどのような自分に付随した形で、所有感の強いものだからこんな風に感じるのか、愛おしいです。生命力を感じるんですね。 丁度このような感覚で思い出すのが、「兼高かおるの世界の旅」(1959年12月13日から1990年9月30日放送)(☛Wikipedia)や、開高 健(☛Wikipedia)のエッセイなどです。金高かおるさんの自らの語りで、世界の国々を案内するという番組は30年も続いた素晴らしい内容の番組でした。AmazonNetShop小学生の頃、日曜の朝、この番組を見てからお習字のお稽古に行くのが常でした。子どもながらにその語りにうっとりとして、今でもその上品な山の手口調を思い出します。開高健さんは釣り好きな物書きという感じのシブイおじさんでしたね。趣味の域を超えた釣り好きで。この二人に共通するのが、物事を観て感じ取る感性が純粋だということです。自然に触れる感性に魅了され、引き込まれてしまう人間像です。このような人の持つ感性と私自身が共鳴してしまうのは、特別なことだとは思いません。きっと誰の中にもあるのではないかと思います。このような感じに最近飢えている嫌いがあって、もっともっといろいろな事に触れる機会を作りたいです。この土日は畑にでも行って、土に触れてこようかと思います。
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 最後になるかと思う紫蘇の葉を一緒に巻き込んだ生春巻きができ上がりました。畑の脇に生える自生の韮を少し摘んできましたので、これとピーマンと筍、豚肉を中華風に炒めて片栗粉で落ち着かせてあります。生春巻きのモッチリしたコシは、野菜のシャキシャキした食感ととてもあいますので、私はかなり頻繁に作ります。春巻き自体がしっとりしていますので、巻き込む具を選ばないという自由さが好きで、生野菜は勿論、このように炒めてあっても気になりません。 生春巻きをぬるま湯に通してから1分もしないうちに軟らかくなります。一度くっ付くと剥がせなくなるので、手際よく包むといいと思います。

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材料

  • 生春巻きの皮・・6枚
  • 豚ももスライス・・100g
  • 大葉・・6枚
  • 韮・・50g
  • ピーマン・・100g
  • 筍・・100g
  • 塩・・小さじ1
  • 胡椒・・適宜
  • 砂糖・・小さじ1
  • 胡麻油・・大さじ1
  • 水溶き片栗粉・・片栗粉大さじ1(+同量の水)

肉の下味調味料

  • 酒・・小さじ2
  • 塩・・少々
  • 片栗粉・・小さじ2

作り方

  1. 豚肉は5mm幅に短冊に切って、下味調味料につけておく。
  2. 韮と筍は2cm幅に切り、ピーマンは半分に切って横の方向にそろえて5mm幅に切る。
  3. フライパンを弱火にかけて、油を引いたら肉をほぐしならが炒めて、皿に一度取る。
  4. 続けて野菜全部を炒め、塩、胡椒、砂糖で味付けし、肉を戻しいれて全体が混ざるように炒める。
  5. 最後に水溶き片栗粉でまとめて、人肌くらいまで冷ます。
  6. 生春巻きをぬるま湯に通して、濡れた布巾に乗せ、軟らかく戻ったら大葉を中央に乗せ、5の1/6を一緒に包んで出来上がり♪

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2008-09-05

手羽元でケンタッキーフライドチキンのそっくりさん:結婚式準備に思う

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 今月の半ばを過ぎると、アメリカに赴任中の弟の結婚式があります。今は、憚る(はばかる)事は無いと思うのでサラッと書いてしまいますが、再婚です。いえ、いい年して結婚できるというのは真に結構な事だと思います。この先、多分3~4年赴任する予定らしいので、結婚式と披露宴のために帰国するわけです。昨日はこの式の為に、子ども達を東京に集める段取りに追われました。
 この結婚式に出させてもらう子ども達というのは、ある意味大変いい経験になると思っています。娘は成人していますので、私の弟には、大人扱いをしてもらいたいとお願いしてあります。というのは、招待状を個人的に出してもらうという事から始まりました。うっかり一緒に準備してしまうところでしたが、本人の判断や相談能力を養う、とてもいいチャンスだと思えたのです。案の定、身だしなみの事や祝儀袋の中身の事から始まり、そのために家計のやり繰りを二ヶ月くらい前から算段するという事から始まったようです。そういうことが生計を立てるという事で、親の私が、子どもの社会性がどれ位のものなのかを知ることでもあります。生きている間に、自分が教えておいてあげたいことは沢山ありますが、実際の事を通して娘が経験することが社会勉強そのもので、このことから沢山のことを学ぶに違いありません。先日は、国民年金の支払いの件でもお話しましたが(☛参照)、実際にかかわることで、政治に苛立ちを感じたり、批判的になったりもしますので、既に国政に参加しているわけです。どのような意見にしろ、自分がかかわってみて始めて学習した結果、でてくるのです。
 親が我が子を一端の社会人に育てるという事に、合格点も落第点もありませんが、学校という学びの場に送り出す事は、親の一役だと思います。学習した学科の内容そのものは、社会生活に殆ど不要ですが、それらを学習するために思考力、判断能力、反応力、応用力を養ったはずです。それが知性としてこれから生きてゆく為に必要になってくるわけです。「どうして勉強しなきゃいけないの?」という疑問の答えです。
 今となっては、せいぜい我が子の立ち居振る舞いをみて、どれ位社会勉強ができているかを楽しみにするくらいが関の山ですが、ことあるごとに成長を感じられます。「親」という漢字は、木の上に立って見る、と書きますね。正にそういう事です。
 この婚礼も休日にセットしてありますので、遠方の息子も学校に影響なく上京できる見込みが立ってやれやれです。今回は兄の方と相談して切符の手配をしましたが、弟は兄任せになっているのでなんとなくいつも「兄貴に付いて行けばいい」という感覚です。これが、次なる私の課題です。(結構、兵(つわもの)ですから、はい。) P9040002
 夕方まで、そんなこんなの段取りに追われていましたが、昼頃、はっと気づいて鶏肉の手羽元の下味つけをしたのが正解でした。ビックル液に浸してハムを作るのと同じような要領で手羽元に下味をつけ、卵のつなぎ液に浸してハーブフラワー(小麦粉とハーブのミックス粉)をまぶして揚げます。ハーブフラワーを自分で調合して作り置いていますので、使い切れずに余ったものはそのまま冷凍保存しておきます。常備しているので、いつでも簡単にお家でケンタッキーフライドチキンです。最後に少し余った卵のつなぎ液にミックス粉を加えて牛蒡を揚げてみましたら、大変美味しかったです。余った時にはこんな使い道もあったのかと驚く美味しさでした。
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 自家製で作り始めた理由ですが、欧米でトランスファットの害が報じられた時に、一斉に排除するという動きがあったにもかかわらず、ケンタッキーフライドチキンだけが大手としては対応しませんでした(☛参照)。確か、もう5~6年前のことです。フャンを減らす原因にまでもなったのですが、つい先日まで対応しなかったのです。これに私はカチンッと切れたのでした。そこから生まれたレシピですから安心です。そして、このレシピで揚げた鶏肉がそっくりな味付けになるので、そのことが大変話題になります。「してやったり」というところでしょうか。今はどうか知りませんが、昔は、アメリカのケンタッキーで買う時は、油っこいのが嫌だったら胸肉とか、骨が好きならももやあばら骨の部分というように、カウンター嬢に好きな部位を注文できました。で、帰国して六本木のケンタさんで同じように注文したらへんな顔をされて断られました。その店員の態度の悪さにむかついて、当時は私も血の気が濃かったこともあって、店長を呼んで説教までしました。あのTBSの向かいの角のケンタさんですよ。
 というわけで、いろいろな部位を使って、家庭で作って楽しんでみてください。子ども達をはじめ、皆びっくりする美味しさです。

☆ 尚、一羽丸ごとを使って、圧力鍋でそっくりに作ったヴァージョンアップ版レシピができました☛こっち

材料全ての材料参照☛

  • 手羽元・・6本(330g)
  • ビックル液・・80cc
  • 卵のつなぎ液・・100cc
  • ハーブフラワー(ハーブのミックス粉)・・大さじ3~4
  • 牛蒡・・1本

作り方

  1. 手羽元を5~6時間ビックル液に漬け込んで下味を付ける。
  2. 揚げ油を180度に熱し、卵のつなぎ液に浸してハーブミックスをまぶした1の肉を色よく揚げる。
  3. 残った卵液に余ったハーブミックスを混ぜて衣を作り、長細い乱切りにした牛蒡を揚げる♪

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2008-09-04

珍しい白貝の網焼き:生ひじきの炒め煮:ニギスの天麩羅:LSDジョギングのお話も

 今朝は、起きた時点で雨が降っていてがっかりです。この後ジョギングに出られないかと思うと急にテンションが下がってしまいます。思えば、私がこんな風に走ることが大好きになるとは思いもしませんでした。
 ジョギングを始めたのは今年の5月19日です(参照)。もう直ぐ4ヶ月になりますが、悪天候と遠方に出かけてできなかった時を除くと殆ど毎日走ってきています。これまで一日でも走りたくないと思ったことがありません。これは、当初は思いもしなかったことです。昔取った杵柄で、各種のスポーツをそれなりにこなし、ちょっと前まではバスケットで体育館を走っていた自分ですから、ある程度体力的な自信もありました。でも、ジョギングを始めるにあたっては凄く躊躇しました。AmazonNetShop以前にも話しましたが、今まで私が関わってきたスポーツと言うのは、全て努力と頑張りと苦しみが伴うのです。かつては、これが快感で、続ける源でもありましたけど、こういう姿勢では、必ずやめるときが訪れます。だって、そんなに苦しい事は長く続けられませんよ。頑張ることも、専念できる時は追いかけますけど、他の事にエネルギーを分散しなくては成らなくなると、そこそこの頑張りになって、次第に続けられなくなります。そうかといって、年齢や体力に相応しいニュースーツを始めようとすると、それなりのエネルギーを要しますし、何よりも、仲間や場所が必要になると制約が出てきて苦痛になります。このように、できない理由はすぐさま揃ってしまいます。これも考え方なのだと今は言えます。
 ここを見ている友人から、「基礎的な体力や、スポーツをしてきた体がもともとあるから、走ったり泳いだりできるのよ」と、なんだか特別だからできるのだといつも言われてしまいます。私が伝えたいのは、LSD(Long Slow Distance)は、誰でも始められるジョギングスタイルだと言う事なのですが、どうも元気マークをつけているような私からは伝わりにくいようです。このスタイルを知ったのは、浅井 えり子の「ゆっくり走れば速くなる」でした。始めは、彼女は、元オリンピックランナーですから、そのような人物が勧めるような走り方を勉強したとしても、逆立ちをしても早く走れないし、選手のような走り方を学んで競技会に出場したいという目標もありませんから、確かに読む必要はないと思い込んでいました。同じ齢のfinalventさんが、この本の紹介と、自分が走ってみた感想をネットで発信していなかったら、私も走リ始めることはなかったと思います(参照)。きっかけと言うのは、ほんの些細な事なのです。
 お陰さまで、食事は美味しく、よく眠れて、生活が活性化して、身も心も軽く、気分がいつも爽やかです。ここを読んで、羨ましいと思ったら、まずはLSDについて本を読んでみたらどうでしょうか。そうそう、私がおかしいのかもしれませんけど、私の思考回路では、羨ましいと思ったら、自分なりできる方法ややり方を考えて実行します。でも、世の中の、少なくとも私が知る人は、口で羨ましいと言うことは、必ずしもやりたいという欲望があるわけではなく、むしろそれは無い場合が多く、本心は「できない」と思い込んでいる人が多いと思います。そこらへんは、自分の問題なので、人があまり言うと執拗に迫られてしまうのかもしれませんね。自分で決めてくださいね。
 昨日は、北海道産の白貝が手に入り、上機嫌で和食三昧の献立にしました。白貝は塩水で砂を吐かせて網の上で焼き、口が開いたらほんの少しの醤油とバターを加えるだけです。食感は赤貝のようにコシがあって甘味を感じます。癖がなく非常に美味しい貝です。魚屋さんも言っていましたが、なかなか入ってこない貴重な貝だということです。私は、何てラッキーなんでしょうね。生ひじきの炒め煮は、軽く洗って砂やごみを取り除いてから充分に水気を切って人参、うす揚げ、いんげんと一緒にいため合わせます。ニギスは、20cm程に育って脂が乗った大き目のサイズでしたから、3枚に下ろしてから衣をつけて揚げました。このほかに、叩ききゅうりの酢の物を頂いたのですが、並べて考えてみると、和食は本当にヘルシーだと思います。でも、誰かが言っていましたけど、塩分を控えたいなら洋食だそうです。その点だけならそうですね、確かに。
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 さて、並べただけで申し訳ないですが、過去にレシピを紹介していますので、参考にしてくださいね。今日はこの辺で。

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2008-09-03

秋茄子の旨味と夏野菜のスープ:美しく生きるということ

 昨日は、一日を殆ど読書に当ててしまった。好きなWebサイトで書籍の紹介があると、取りあえず注文して、いつでも読めるときに読もうという思いで傍らに置いています。未読の書籍が傍にあると安心するという感じですね。昔よりも、今の方がより多くの時間を読書に費やしていると思います。書店で時間をつぶすことなく、ネットの書評がその時間の節約を担ってくれています。いつも皆さんありがとう。
AmazonNetShop なんですか、私としては変わりダネですけど、何年か前にテレビの「徹子の部屋」に出演していた田中 宥久子(ゆくこ)さんの本です。フリーランスのヘアーメイク・アーティストとして長年に渡ってロケ現場やスタジオで多忙な日々を送ってきた方です。ご本人がその多忙で不規則な毎日で、太ってしまったり、自分自身を着飾ったりする余裕も無かったことで、体系は崩れ、肌は荒れてひどかったそうです。そのことがエネルギーになった部分も大きいのでしょうけど、「小顔」と言う言葉が生まれたように、彼女が生み出したマッサージがかなり無理なく続ける事ができて、その効果がはっきりと現れ、齢を重ねる事を楽しみとさえ思えてくるようないいことだらけのメイクも紹介しています。ここで、私が実際にやってみて、本当に凄いですよ。効果がありますよ。なんて書き始めると、順当な流れなのですが、まだ、本を読んでみた段階です。実験はこれからなのですが、この書籍に触れて、同時に私が思ったのは、人の生き方です。考え方一つで道も開け、オリジナリティーをより発揮させ、プロとしての自分を確立していくという、日本のサクセスストリーでもあると思います。彼女は、自分の体型が太っていて、機材がそこらじゅうに散らかったような狭いスタジオなどで、身動きするのが大変だったから痩せる事が必須だったと言っています。こんなことがきっかけで、一躍有名なメイクアップ・アーティストになれるのですよ。きっかけなんてそんなものなのでしょうね。ただ、ここからさらに「もっとこうなりたい」と願って止まない魂のようなものが、一つの事を追い求めていく源だったということです。これは、大それた特定の有能者の話ではなくて、人間が生きていくという姿そのものだと思います。
 昨日の福田首相の辞任問題に、腐す様なことを言いましたが(☛参照)、政治家の使命は、いい政治をしていい日本にすること。親は、子どもを一人前の社会人に育てるために、労を惜しまず本気になって子どもと向き合うこと。そのためには、夫婦は、死んだ気になって協力し合う事。お年寄りには、何をおいても一番に楽をして貰えるよう、寄り添うこと。一番自由そうで、天真爛漫にできる立場の学生や中堅層の社会人は、自分の置かれているその場で精一杯生きて経験を積むこと。そして、それを後世で活かす知性を身に付けること。これが、「普通に生きる」ということです。少し意識を変えるだけで、世の中、もっとましになりますよ。体を張って生きるという事は、それほど余裕なんてありませんよ。
 人に感動を与え、勇気付けてくれる人には、それなりのオーラがあって、そこには人が集まって行くものです。多くの人がその求めているものに向かって、それが何なのかと一緒に探したいと思うものです。それが「人と共に生きる」ということでしょう。その方向を間違えないように、仮に間違っても、仮に無駄に時間が過ぎてしまっても軌道修正しながらより良き道を歩もうとするのが人ですよ。
 この本を読んで、私は綺麗になるという問題よりも、田中さんの生き方に触れて、自分の生き方を本当に問われてしまった気がします。でも、簡単な方法なので、本に書いてある通りに始めてみようかなとも思います。ご親切にDVDまで付いていますし。
 

 【訃報】田中宥久子さん死去 顔の美容法広める

田中宥久子さん=メディアミックス・ジャパン提供
 田中宥久子さん(たなか・ゆくこ=美容家)が19日、肺がんで死去、67歳。通夜と葬儀は親族だけで行う。連絡先はメディアミックス・ジャパン(03・5410・0241)。

 顔のマッサージや美容法を実演する講演会が人気を集め、「美のカリスマ」とも呼ばれた。DVD付きの書籍がベストセラーになった。(朝日

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 今日は料理の事はやめて、もう少し丁寧にテーマを追って書きたいと思ったのですが、そんな事を言っていると毎日流されてしまうので、この辺で終わりにします。
 彼女の本に誘われて、野菜を沢山食べるというのも、大いに習慣化したいと思いました。
 嫁には食わせないと言う程美味しい秋茄子をたっぷり使ったシンプルな野菜スープを作りました。勘所は、茄子の旨味を充分引き出すために蒸し焼きにしてからスープに加えて味を馴染ませるということです。ごたごたに一緒に炒めると、茄子の旨味を引き出す前に、ほかの野菜の味を吸い込んでしまうので、出来上がりが全く違います。茄子らしい味わいを楽しんでみてください。ベースになるトマトは、完熟を冷凍しておいたものをいつものように使いますが、無い場合は缶詰のホールトマトを代用します。

材料

  • なす・・6本(12~3cmくらいの大きさ)
  • 玉葱・・1個
  • カラーピーマン・・2個
  • にんにく・・1片
  • 冷凍完熟トマト・・2個(500g)
  • ベーコン叉はハム・・50g
  • 水・・500cc
  • 塩・・小さじ2
  • 胡椒・・適宜

作り方

  1. 玉葱、カラーピーマン、ハムは1cmくらいの四角に切り揃え、にんにくはみじん切りにする。
  2. 茄子はヘタを取って、皮のまま2cm幅の輪切りにする。
  3. 深めの鍋でオリーブオイルを大さじ1を中火で熱し、にんにくを炒めて香りを出す。
  4. 続けて玉葱、カラーピーマンを加え、玉葱が透き通るまで炒めて水を注す。
  5. 煮立ってきたらハムと冷凍トマトの皮を剥いて丸ごと加え、途中灰汁を掬う。
  6. ウー・ウェンパンでオリーブオイル大さじ1を熱し、輪切りの茄子を炒める。
  7. 茄子全体に油が回ったら蓋をして、茄子がしんなりするまで5~6分、茄子の水分で蒸し焼く。
  8. 5のスープの加えたトマトの形が無くなるくらいに煮えたら、炒めた茄子を加えて10分煮込み。最後に塩・胡椒で味を整える♪

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2008-09-02

ズッキーニのチヂミ(韓国):とんでもない日本の国政

 昨夜は、突然福田首相の辞任で、ネット上も一部大騒ぎになって、PCが重く、繋がり難くかった時点で、9時は過ぎていました。後任がどうなるかよりも、気になって仕方がないのは、これからの日本はどうなっていくのよ、です。いえ、期待はしていません。世の中に、体を張った潔さを見せてくれる大人がいなくなったというだけの話です。そこに期待が持てないから政治にもおのずと結果が出せないのだと思っています。
 このニュースとほぼ同時に娘からの電話を取り、娘が自分にのしかかっている「国への積み立て金(国民年金)」の支払いの相談でした。20歳を超えたら誰にでも発生してくる、国民年金の支払い義務は理不尽だと、彼女の回路ではどうしても納得がいかないわけです。と、いうのは、住民票が親の住所なので、自分に収入が無い場合(叉は支払い能力が無い場合)は、親の収入を調べられ、親に支払い能力があるという判断をされた場合は、親の責任で子どもの年金を支払うという仕組みです。それは、20歳を超えた日に彼女なりに大人になったという自覚がありますから、自分で支払うものと思っています。結局、それが「義務感・責任感」というかたちで彼女を縛るのでしょう。
 お金があったら、東京暮らしは最高ですが、お金が無かったら田舎暮らししかないよ。と、いうのも不謹慎な茶化しのように聞こえるかもしれませんが、自炊して、無駄にお金を使わない努力をして、ぎりぎりのところで暮らしていると、お金の使い道をいちいち細かく管理する必要があるわけです。見えてくるのは、無駄な使われ方に対する怒りだったり、義務感に対する苛立ちだったりでしょうか。
 昨夜は、娘のその話と日本のこれからが重なって、親として、娘に何と言ってあげたらいいのか分かりませんでした。自分の中でも咀嚼できないでいることですから、そのままでいいのですが、これからの将来に希望が持てない若者が、今以上に増えていくだけなのかと思うと、「私」の責任って一体何なのだろう。国民の一人として、今の世の中に希望を見出し、幸せに生きるという当たり前で、普通の事を普通に思えるような世の中にするには、私は今、何をしたらいいのだろうか。
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 なんだか重たい話を最初に持ち出して、さーこれから料理の話というように移りにくいのですが、結論が出ない話なので政治の事や、恋愛などに関しては取り上げなことにします。あ、恋愛って、そう言えば一度もブログに書いた事がない気がしますね、この先も、墓穴を掘らないようにします。
 さて、今年は豊作だったのでしょうか、ズッキーニを沢山頂いてしまいました。ラタトゥイユ(☛レシピへ)にすれば、1~2本はあっという間に食べてしまいますが、どうもこれだけでは飽きてしまうというので、目先を変えた新メニューです。細かい千切りのかき揚げなどの時は、小麦粉をよくまぶすと、カラッと揚がるのですが、そこまでするのに時間が掛かり過ぎます。というのは、ズッキーニには水分が多く、この水気が飛ぶまで揚げるというと、かなり時間がかかります。最初は、カリカリした食感を考えていたのですが、薄い小麦粉と少量の卵をつなぎに、両面を香ばしく焼いたチヂミを思い出して(☛レシピへ)、アレンジしてみました。できたばかりの時は、表面はカリッとしていますが、中はズッキーニのシャキッとした食感で、それがとても新鮮でした。また、最後に鍋肌に流す酢昆布醤油と松の実が香ばしく、非常に美味しくできました。P9010006
 ズッキーニ1本を丸ごと2mmほどの薄いスライスにして、少量の塩で水分を出します。軽く絞って、カラーピーマンの千切りと混ぜ合わせ、小麦粉を全体にまぶしたら、溶き卵1個分の1/3で繋いでフライパンで焼きます。豚のもも肉のスライスを広げて、蓋をするようにかぶせてしばらく焼きます。ひっくり返して残りの溶き卵を回し掛けてしばらく焼きます。仕上げに酢昆布醤油と松の実を鍋肌に回しかけたら出来上がりです。ひっくり返す時のコツは、フライパンと同じくらいの大きさの皿に滑らせるようにチヂミを取り、フライパンを皿にかぶせるようにしながら、今度は皿のほうを手の平で持って、反転させるようにフライパンに移します。この時、ちょっと膝をまげてからだ全体でリズムを作ると何だかすっきりいきます。腕の力だけで移そうとすると、変に力が入って、お皿が良からぬ方へずれたりします。ま、やってみてください。

材料P9010002_2

  • ズッキーニ・・1本(20cm)
  • 塩・・小さじ1/2
  • カラーピーマン(小)・・赤、黄各1個
  • 豚肉スライス・・2枚(80g)
  • 小麦粉・・大さじ2
  • 卵(大)・・1個

タレP9010003

  • 酢昆布醤油・・大さじ2☛レシピへ
  • 松の実・・大さじ2


作り方

  1. ズッキーニは2mm幅のスライスにし、ボールで分量の塩を全体にまぶし、ざっくりかぜ合わせて5分置く。
  2. その間に、カラーピーマンの種を取り出し、縦に細い千切りにする。
  3. ズッキーニを笊に取り、水気を切ってから軽く絞りボールでカラーピーマンの千切りと混ぜ合わせる。
  4. 分量の小麦粉を3にまぶし、溶き卵の1/3を掛けて、小麦粉と溶き卵が馴染むように5分ほど置く。
  5. フライパンを中火で温め、軽く油を塗る程度に伸ばして4の種を均一な厚みになるように広げる。
  6. 豚肉のスライスを広げてかぶせるように乗せる。
  7. 豚肉が半分ほど白っぽく変色して、ズッキーニに焦げ色がついてきたら皿を使ってひっくり返す。
  8. 残りの溶き卵を全体に回し掛けて肉と具をの接着をよくする。
  9. 松の実を大まかに刻んで酢昆布醤油と混ぜ合わせて置く。
  10. 肉が焼けたらもう一度同じようにひっくり返し、1~2分焼いたらタレを鍋肌から回し掛けてフライパンごと回して火から下ろす。
  11. 皿に取り、キッチン鋏で縦横3等分切り分けて出来上がり♪

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2008-09-01

ラクレット(Raclette):最高に美味しくじゃが芋を食べる

 昨日からの流れを書く事にします。そう避難訓練のボイコット続編です。
 早朝、7時に車を走らせ、何処へ行くかと言ったら当然ですが、私は、山の涼しい場所へでも行って自然に触れて、美味しい物でも手に入ればご機嫌なわけです。夫の後ろめたさを帳消しにするためには、私の行きたいところへでも行かないと気まずかったのだと思います。
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 長野県の中南部に住んでいますから、北、中央、南アルプスへは高速道路を飛ばせば、1時間以内で現地にいくことが可能ですが、眺める目的で行くのなら、それなりにいい場所と時間というのがあります。
 まずは、霧ヶ峰高原。ここは自宅から車で15分ほど登ると急に視界が開けて、広々とした平らな頂上に着きます。この時期の早朝ですと、雲海や、雲の中を体験する事もできて、素晴らしい空気に包まれることは間違いなく保証します。運よく、富士山を遠くに眺めながら、足下の町に雲海が広がり、手前のノアザミが秋の訪れを物語っています。この時、気温は14度でしたから、地上と山頂の温度差の大きい辺りに雲海が広がるわけです。
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斜面は、今にもアルプスの少女ハイジが走ってくるのではないかと思うような風景です。この霧ヶ峰高原の一つ山向こうには八ヶ岳連峰が連なり、ここも沢山いい場所があります。今回の目当ては、新鮮な野菜や、花、苗、牛乳、乳製品が何でも手に入る八ヶ岳農場でした。正確な名称は、「八ヶ岳中央農業実践大学校」(☛参照)で、ここの生徒さんが作ったものを直売しているわけです。生徒さんと言っても中には脱サラして、専業農家を目指す方も多く、先生よりも年上の生徒さんも沢山いるそうです。ここのチーズがめちゃくちゃ美味しいのですよ。というか、最近めっきり美味しくなったといいますか。夜まで我慢できなくてとうとう途中で封を切って、お味見してしまいました。買った時点で、「ラクレット(Raclette)」にするつもりでしたら、自宅に収穫して保存してあるメイクインが頭をかすめ、茹でたじゃが芋に溶かしたチーズがトロリとかかった構図を想像すると、本当に夕食が楽しみでした。Po
 ラクレットチーズというのはスイスからだそうですが、言葉の意味は削り取るという意味の単語、「RACLER」(ラクレ)から由来しているものです。昔、フランスで、ラクレット用の特殊な道具に塊を挟んで温め、溶けた部分を削り取ってじゃが芋に乗せて頂きました。ハイジがストーブで溶かして食べたというあのチーズがまさしくこのことだと思います。私もあのチーズの美味しかった事が忘れられなくて、いつか作りたいと思って言いましたが、ラクレットチーズの美味しいのに出会えませんでした。しかも、こんなに近場で手に入るとも思ってもいませんでした。
 買ってきたチーズは200g強の切り出したブロックですから、更にこれを切って、耐熱容器に入れ、オーブントースター(叉は、オーブンやグリルにて)で、焦げ付かないようにゆっくり溶かして、軟らかく茹でたじゃが芋に乗せて頂きます。
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 ついでに、旬の秋茄子とカラーピーマンを焼いて一緒に添えたので、ワンプレート・ディッシュとして充分満足できました。じゃが芋が大きいと、それだけで満腹になってしまいますので、小振のじゃが芋をいくつか用意して、お腹と相談しながらバランスよく食べるといいと思います。

材料

  • じゃが芋(小)・・6個(160g)Mj_2
  • カラーピーマン・・2個
  • 秋茄子・・4個
  • ラクレットチーズ・・80g

作り方

  1. じゃが芋は皮付きのまま茹でる。
  2. 同時に、フライパンで油を引かずに皮付きの茄子と種を取り出したカラーピーマンを香ばしく焼く。
  3. 野菜の焼きとじゃが芋の茹で上がりと同時にチーズが溶けるように頃合を見ながら、耐熱容器に入れたチーズを180度のオーブントースターで溶かす。
  4. じゃが芋と野菜を皿に盛り付け、解けたチーズをたっぷりかけて頂く♪

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