紫蘇餃子(シソギョウザ):頑張らないスポーツの話
昨日は、迷いに迷って水泳に出かけました。泳ぎ過ぎるというわけでもないと思いますが、ジョギングで使う筋肉と異なるせいか、翌日のジョギングが非常にだるく感じてしまいます。このところすっかり秋めいて来たせいもあるのか、無性に体を動かしたくなったのも相まって午後、軽く泳いできました。極めてゆったりとした気分で、リラックスしたいという欲求を満足させるためにプールにいる自分が、「浮いた存在」だという感じがしてなりませんでした。中高年の男女が、同じ方向に一列にグルグル歩行している姿がもう一心不乱で、黙々と前へ前へと腕を振って歩いている姿が、戦っているように見えて、私は、それとはひどく違う存在でした。
スポーツは鍛えるものだと、それこそ若い頃に、その鍛えて耐え抜く気持ちを養ってきたお陰で今があるとも思います。あの苦しい練習を乗り越えたという栄誉が、一生自分を励まし続けるのだと、事あるごとにそのように思い返したものでした。正にそれは、糸を張ってきた姿だと思います。ところが、私は、LSDジョギング(☛参考記事)を始めた時に、「力を抜く」というスポーツの存在を知ってしまいました。泳ぎでも走りでも言えることなのですが、疲れてきたり、気だるさを感じてきたらここでもう一頑張りしようという気持ちが働いて、自分を追い込むのが頑張る姿で、だから成長するのです。それが鍛えている事なのですね。でも、「これがいらないっちゅーねん!」なんです。この頑張りは、どこまでも持続できるわけが無いのです。それは年齢や経験の違いなどとはまったく別の世界で、誰にでもどの段階でも言えることだと思います。頑張りには必ず休憩が必要になり、休憩すると、衰えた分を取り戻すために更に頑張らなくてはなりません。というのが中高年です。頑張って維持してきた人は、そのことを痛いほど実感してきていますから、もう戻りたくなくなります。で、最終的には止めてしまうのですね。そして残るのは惨敗した自分への自責の念と、希望の無い明日です。頑張るという気持ちが長く持続するわけがありません。
でも、世の人々は頑張るんですよ。一生懸命寿命を縮めるかの如く頑張ってしまうのですよ。かく言う私も自覚していないだけかもしれません。そういう私でも、かなり力を抜いて運動が出来るようになりました。自分を追い込むことなく、鍛えることなくリラックスのための運動の境地って、最近やっとわかってきました。昨日の水泳では、モチベーションがこのようにはっきりしていたからでしょうか、周囲のトーンとは全く違う私を感じたのだと思います。
そして、泳ぎながら「今夜のお献立は何にしようかな」などと、プールの底のラインを見ながら考えているのですね。自分でも呆れて苦笑したのですが、こんな事は初めてです。でも、なんだか「餃子」なんです。それが。泳ぎながら餃子だと決めたら、帰宅するなり小麦粉を練って、具の準備をしてと、動きに無駄もありません。準備が整ってホッとした時に、泳いできてよかったなあと、つくづく思いました。
リラックスするためにだけのジョギングであり水泳だったらきっと毎日やらずにはいられないでしょうし、楽しみなはずです。スポーツでは、追い込む事しかしなかった私にとっては、この歳になって凄く大切な事に気づけたと再確認しました。
BEGINの曲を聴きながら餃子を作っていましたら、なんだか寂しい気持ちになってしまって・・・あの声には裏寂しさが本当に漂っています。餃子って大勢で作って皆で楽しく食べてきたので、それが無いのがちょっとなあ、という思いはありましたが、久しぶりの餃子はおいしかったです。
粉は250gで、60度くらいのお湯を55%(137cc)、ちょろちょろ加えながら菜箸で混ぜます。全体に馴染んだら片手でまとめていきます。これくらいの粉でしたら片手で捏ねられますから手ごろな量です。効率の良い捏ね方ってありますが、形に拘らなくても、15分から20分、台の上で手首を使って押しているうちにだんだん滑らかになってきます。あとはラップに包んで冷蔵庫で最低30分休ませれば生地ができます。4当分に切って、延ばして細長い棒状にしたら、一本からおよそ25個分の餃子の皮を作ります。この生地を丸く伸ばす作業は以前のエントリーに書いた通りです。参考にしてください。☛こっち
具は、豚挽肉と韮、玉葱、にんにく、生姜です。紫蘇の香りを楽しみたいので、具を包む時に一緒に紫蘇を包みます。焼きたての餃子を口に運ぶと、まず紫蘇の
いい香りが広がるのが嬉しくて、ついつい食べ過ぎてしまいます。実は75個作ったのですが、夫と二人で完食でした。残りの皮で先ほど、イエピンを焼きました。コミックスの「美味んぼ」で有名だそうですが、なかなか後を引く美味しさです。作り方は☛こっち
皮の材料(100個分)
- 強力粉・・250g
- 60度のお湯・・137cc
具
- 豚ひき肉・・150g
- 玉葱・・半分
- 韮・・75g(1/2袋)
- 生姜・・みじん切り大さじ1
- にんにく・・みじん切り大さじ1
- 塩・・小さじ1/2
- 醤油・・小さじ2
- 胡椒・・適宜
- 胡麻油・・大さじ1
- 砂糖・・小さじ1/2
作り方
- 小麦粉を捏ねる(☛参照)
- 玉葱、韮、にんにく、生姜をそれぞれみじん切りにする。
- ボールで挽肉をよく練ってから味をつけ、最後にみじん切り野菜を加えて混ぜ合わせる。
- 休ませておいた生地を5個ぶんずつ丸く伸ばして紫蘇葉、具の順に乗せて周囲を閉じる。
- 25個できたら熱したフライパンに油を引いて、餃子を並べ、最初の3分は蓋をして焼き、水50ccを加えたら火を弱くして蓋をして蒸し焼く。
- 音が静かなになったら蓋を取り、火を強めて水分を飛ばす。
- 餃子の底に焼き色がついたら皿に取り出して出来上がり♪
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コメント
ヾ(@⌒ー⌒@)ノおはよう~ねえさん。そうだね~、リラックスするための運動がある様に、リラックスするためのお歌を再開することにまるは最近、決めますた。人と競わない、あせらない、素直になれる、まるでお風呂に入って幸せを感じているようなそんなお歌を再開します。d(*⌒▽⌒*)b ニコニコッ。
紫蘇餃子、おいシソ~♪(一人でダジャレてすんませんw)母屋のお隣さんちの庭に、自生えのシソがあるので、もらってこよ~。るんるん♪一昨日は市販の皮で枝豆しゅうまいを作ったのですが、失敗ですた。(キ▼д▼;)トホホ・・。
皮も手作りが一番ですな~。昨夜はタコライス、作りましたよおおお~~~。美味しかったわぁ~。父ちゃんもウマイウマイ~ゆうてました。(^人^)感謝♪BYまる
投稿: まるちゃん | 2008-08-28 07:51
まるちゃん、そうそう、スポーツに限りませんね。やっていないことは私の口から言えないだけです・・そうか、歌もねー。
皮は、小麦粉250g程度なら軽くできちゃいますよ。力もさほど要らないし、作ってみる?できたらガッツリ父ちゃんに喜ばれますよ!
あの、タコライスは昨日のコメントにあったように玄米?で?うちの夫も「これはご飯が止まらないメニューだね」と、ゆうていました。野菜も旬である野菜を応用すると言いと思います。
投稿: ゴッドマー | 2008-08-28 11:46