皮なし鶏の挽肉の蒸し物 and 離婚問題をちょっと
【山からのお土産:ジョギングより】
唐突ですが、最近思うことで「離婚」問題について。この歳になると何を一番考え出すかということからですが、人生の後半というか、このまま寿命が普通にあって生きるとすると、残りは30年というところでしょうか。その30年を自分にとってどのように生きて終わりたいかというテーマです。これと離婚の問題は直接関係ないので(あるけど)、離婚の件はちょいと棚上げして。これは既婚者にとっての自分と、しがらみを取り除いた素っ裸の自分という風にどうしても分けて考えてしまうんですね。多分既婚の自分に何か無理をした生き方が潜んでいて(いや、しっかりありますが)、取り分け今後の人生どうすっかな、みたいなテーマになると二つ並んでしまうのかと思います。負の要素でしょうね。願っても到底充足できないと分かっていることへの諦めなのか。ただ、いろいろなことを抱えている時は、不安定で、方向的には安らぎを求めるというか、荷物を降ろして、できることなら素っ裸で生きたいみたいな気持ちがあります。荷物が面倒とか、その荷物の責任から逃れたいということでもなく、自分らしく生きたいという純粋さだけのような。置ける物なら荷物を置いて身を軽くしたい。そこから残りの人生自分らしくありたいと叫びたくなるような時に女は「離婚」を持ち出すか、それが具体的に浮上するのだろうなーと思います。何とか打開し、心をほぐしながら一緒にまだやっていけると思っているような段階で、本当は話し合えるといいのですが、口にすると夫がまさかに、「見捨てないでくれ」と拝むほど低いところへ降りてくるとも思えない。と、すると、多分「心ここに在らず」の状態で我慢を通して、夫が先に逝くことを密かに待っているような残酷とも言える心で生きながらえるに決まっている(たぶん団塊の世代はこう)。または、どこかで腹を決めて、いきなり三行半(みくだりはん=一方的な離縁)ということになるわけです。熟年離婚という結果が一番多いのは後者でしょうね。私の世代は(昭和30年代、戦後10年)、生真面目に型にはまって(戦後の教育でどちらかというと軍隊式のようなもの。「言うことをきけ」と命令されて服従的な教育でもあった)育った世代ですから、「離婚」はいけないこと、恥晒しなこと、家の恥などのレッテルがあったからか、悩むのです。ニュートラルに考えにくいのですね。そして、男性もこの世代は、自分が崩れてみっともなくならないように、プライド(=気位)という柱にしがみついて、離れないのですよ。ですから、女房が「離婚」を持ち出すと「じゃーいい、好きにしろ」と言ってしまって、結局それって、貴方が離婚を決定しているでしょう?と聞くと、「いや、離婚したいって言うから・・・しのごの」なんだか聞いていて、この矛盾が見えない貴方がおかしくなります。OKを出したらそれは貴方が承諾して、決定を下したわけですよ。「お願いだから見捨てないで」と頼めない貴方が、したくもない離婚を決めた事ですよ。古女房はね、そう頼まれれば、無碍に見捨てませんてっ。なんとかついて行きますよ。これまでやってきたんだし、と。これが分かっていない男性は多いですね。だから世の中に離婚が多いのではないかと思います。で、逆はどうかと考えてみましたが、多分逆はダメ。男に気持ちがなくなったら、もうダメでしょう。これは女にとって、心がobeyな状態になって悲惨です。古いかもしれないけど、女は相手次第な部分で生きているところがあります。そのくせ主導権はもっていたりするので分かりにくいですけど。駆け引きしているわけではないけど、シンプルに、結婚20年とかそれ以上の夫婦は、結婚生活で何か危機感などが生まれたら、早めに話し合って折り合いを付けるとか、思いっきり言いたいことを言う自由に触れてみるとかして、最終的には男が女に「居てくれ」と言えるかかなと思います。そして、ここに書いたことは結婚20年かそれ以上の経験からコメントするもので、若い方のための即効薬ではありありません。「All or nothing」と言うほどに、離婚する覚悟があるなら、その覚悟でなりふり構わず今ある目前の事に本気になるべきです。まだやることはあります。
因みに夫は私に「結婚をしてくれ」と頼め(ま?)なかった人ですから、きっと柱から離れるのに苦労するか、そのまま離れられずに「武士は食わねど高楊枝」で生き抜くのかという選択肢になりそう、どうすんの。
さて、飯の話。本来ここはそのはずですが、いつも他の事を羅列してしまいます。
行きつけの肉屋さんで今朝まで生きていた鶏だよと、その新鮮さを誇らしげにしていたので、お、頂戴ねー。と目の前のケースに並ぶ胸肉を皮無しでミンチにしてもらいました。びっくりしてしまいましたよ。新鮮な鶏の胸肉って滑らかで、材料を混ぜ込むと肌理(きめ)の細かい繊維がすぐに粘り始めます。和風に生姜のおろしと汁と酒、塩で軽く下味をつけて茹でた野菜を挟んでラップを敷いた鬼巻きすで巻いて15分蒸すだけです。あんかけのあんは、出汁に割り下を加えて片栗粉でとろみを付けました。割り下も作り置くと万能的に使いまわしができるようにうまく調合してありますので、この際試しに作り置いてはどうでしょうか。嬉しいことに畑のほうれん草がどんどん大きくなってきたので、更に間引き菜を収穫しましたので、茹でて人参と牛蒡と一緒に巻き込みました。
簡単に、短時間でできます。見た目はおもてなしにもいいですよね。なんか離婚の話題の後に恐縮ですが、試してみてください。
材料
- 鶏胸肉の皮なしミンチ・・300g
- 生姜汁・・小さじ2
- 酒・・大さじ1
- 塩・・小さじ1/2
- 人参・・5cm(半分)
- 牛蒡・・細い部分1本(巻きすの長さ)
- ほうれん草・・普通のサイズなら2株
- 柚子の皮・・適宜(なくてもよい)
道具
- 蒸し器(ウー・ウェンパン使用)⇒興味のある方こちらへ☛
- 鬼巻きす(なければ普通の)
- ラップ
- 鰹出汁・・100cc
- 割り下・・小さじ2 ☛レシピ
- 水溶き片栗粉・・片栗粉と水を同量で各小さじ2
作り方
- 牛蒡はたわしで泥を落とし、人参は皮が硬いようならピーラーで剥く。
- 鍋でお湯を沸かし、塩(分量外)を少し入れてほうれん草を硬めに茹で、引き上げて水に放したら続けて牛蒡と人参を5分茹でる。
- ボールで挽肉をしばらく練って、生姜のおろし汁と酒を加えて練り込み、続けて塩を加えたらもっとよく練り合わせる。
- 牛蒡は太い場合は縦半分に切り、人参も縦に4等分する。
- 巻きすにラップを敷いて練り合わせた3の挽肉をヘラで15cmの長さに平らに伸ばす。
- 中央に人参、牛蒡、ほうれん草を並べて、手前から巻きすをラップごと反対側の肉の端まで一気にぐるっと巻き込む。
- 輪ゴムで巻きすの端を止めるよに固定して、両端はラップを折り曲げ、蒸しあがった蒸し器で15分中火で蒸す。
- 蒸し上がる前に鰹出汁に割り下を加えて水溶き片栗粉でとろみをつけたあんを作る。
- 蒸しあがったらラップを外して3cmに切り、あんダレをかけて柚子の皮を添えて出来上がり♪
※柚子の皮は、最盛期に皮を剥いて冷凍保存して、絞り汁はそのまま冷凍して柚子ポン酢にすると無駄が出ません。
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