塩丸いかのサッパリ和え
長野県の特産品として「塩丸いか」wikipedia:塩いかを紹介するのをすっかり忘れていました。県内のスーパーなど、何処でも必ず売っていますが、調べたら他所の土地では売っていないそうです。「陸の孤島」って通称で呼ばれている場所は日本全国に沢山あると思いますが、長野県もその一つで、「塩の道」と言われる道が唯一他所との文化を繋いだ土地だったのかもしれません。確かにこの土地で海産物が特産になるのも変な話だと思っていました。山に囲まれた盆地の諏訪で海産物を保存して食べる方法としては、塩漬けの烏賊が重宝だったのかもしれません。因みに甲府には「煮貝」として、鰒(あわび)の煮物や帆立の佃煮などが今でもお土産にされています。私は、中央道が山梨からこちらへ開通した頃嫁いできましたので、割りと新鮮な魚介類が入荷し始めていました。この土地に長く住む方は、「塩丸いかは美味しいよ。昔は塩抜きしてキャベツと和えたりして酢の物でよく食べた」と、今では懐かしい食材になってきているようです。
塩丸いかは、茹でたスルメ烏賊の皮をむいて塩漬けした加工品です。一般的なのは、胴体に下足が差し込んで1個か2個組みで包装されています。洗ってから2~3時間、たっぷりの水に浸して塩抜きしてから適当な厚さにスライスしてサラダや酢の物などで頂きます。茹でた烏賊とは違って、塩漬けいよって烏賊の味が凝縮されて旨味があります。塩を抜き過ぎないようにするのが美味しく料理するコツです。季節の野菜なんでもいいと思いますが、この土地ではキャベツは基本のようです。
- 塩丸いか・・1個
- キャベツ・・半分
- 人参・・5cm
- 生姜の千切り・・適宜
- 塩・・小さじ2
- 酢・・大さじ2
- 砂糖・・小さじ1/2
- 醤油・・小さじ1
作り方
- 塩丸いかの胴体から足を抜いて、軟骨を抜いて胴体を洗い、たっぷりの水に3時間浸けて塩抜きする。
- 烏賊の塩抜きが終わったら水気をふき取り、縦に半分に切り、5mm幅のスライスにする。
- キャベツをざっくり大きめに切り、人参は縦長のスライスにして、分量の塩をまぶして10分置く。
- キャベツと人参の水気を軽く絞って酢を回し掛け、もう一度軽く絞って烏賊のスライス、生姜の千切りを混ぜ合わせる。
- 醤油と隠し味の砂糖を加えてよく混ぜ合わせて出来上がり♪
追記
Feecleのお仲間、猫八さんから今朝頂いた情報ですが、新宿の「吉本」という酒蔵(参照)でこの塩丸いかときゅうり、茗荷の和え物が食べられるそうです。と、いう事は東京にも売っているという事でしょうか。未確認ですけど。
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コメント
シーフードマリネのサラダのようですね。
生姜の千切りの適量が、微妙ですね。
投稿: Pちゃん | 2008-02-21 07:45
Pちゃん》 おはよう。
あー、そう言えばそうかもですね。
オリーブオイルなど使って、塩味にするとそうですね。
今回の味付けはこの辺の方達が作っているやり方です。
塩丸いかに関して、珍しい物という認識ありますか?
私もここで知ったときに、今ほど料理経験や食材の知識もなかったので、この地域独特のものとも思いませんでしたので、なんか普通にそこら辺で売っているものという認識でした。
ところで、新しいNet環境、どう?良好ですか?
投稿: godmother | 2008-02-21 08:17
はじめまして。ピエトロ風ドレッシングの検索からこちらにやってまいりました。まだドレッシングは作ってないのですが料理のこつ、毎日勉強になります。虎の巻をこんなに丁寧に教えていただいていいのかしらと思うくらいです。ドレッシング、チャレンジできたらまた報告しますね。毎日楽しみに訪問させていただいてます。
投稿: ハツ | 2008-02-21 21:59
ハツさん》 お初です^^。
声を掛けて頂いて嬉しいです。ピエトロのドレッシングはまだまだ改良の余地を凄く残しているんですけど、我が家の台所事情も毎日ご覧のとおりで、ほったらかし状態でしたね(^^ゞ
虎の巻と言うほどでもなくて、どんどん変化を遂げていくのが料理なので、手が抜けません。
そして、料理の事ですし、そそっかしい私のレシピとエントリー内容に書き間違えや、変なことでも見つかりましたら通報してください。これからも気軽に声を掛けてくださいね。ああだ、こうだと楽しく交流しながら作るのは、一緒に台所で料理しているみたいです(=^・^=)
投稿: godmother | 2008-02-22 05:31