秋田県鹿角市(かずのし)名物のホルモン鍋:モツ鍋
この地方では「ホルモン鍋」と呼ぶらしい。秋田の友人からクールで届いたホルモン*1を、教えてもらった通りに作ったのがひどくご馳走でした。このホルモンが秋田の鹿角市(☛地図参照)からわざわざ長野の我が家に届いた経緯は、単純にこの友人がいい人だから。昨年のある宴会の席で箸休めのようにちょっとだけ出されたモツ煮に箸がつけられないでいた私が、言うべきではない・・・マナーとしてはどうかな?なんですけど「モツはどぶ臭くて食べられない」と発したら、そばの数名が「鹿角のホルモンは臭くネーよー、いっかいたべでみでけれ」と話が盛り上がって、何となくそのままになっていた。それを覚えていた彼女が、丁寧なレシピを添えて送ってくれた。郷土愛と友愛から滲み出ているような朴訥な人柄で、凄く天然な人。今で言う天然の意味ではなくて、一緒にいると自分の見る物事の観方が、真っ直ぐでない事を気付かされるような純粋さです。変な気遣いは無用なんだと、こちらをリラックスさせるような空気を持つ彼女です。
でも、でもせっかくだけど私はやっぱりホルモンは苦手という心境の中、念押しの電話をしてみたその会話がまた、天然に通じないので後で二人で可笑しくなった。私はホルモンのどぶ臭さの話を切り出しているのに、彼女は「お楽しみに・・・」って、なんか意地悪く電話の奥でくくくっと笑うのです。私は大真面目に本当に臭みの事を聞きたかったのに、どうして教えてくれないのかと不思議に思って何度か同じように質問しているうちに、違う意味の「臭み」を言っているらしい事がわかってきて、よくよく聞いたら彼女は、にんにくの臭みの事を話していました。なんだかこれだけの話なのに凄く長い時間がかかった。彼女に言わせると家族の中でもドジで、いつも誰かに世話を焼いてもらっているというのですけどね。いや~、私もいい勝負です。はい。
本場の作り方は、シンプルで、いろいろ混ぜ込まないで食べるそうです。山のようなキャベツを厚手の鍋に敷き詰め、ホルモンをのせて30分程煮込んだら豆腐をのせて更にしばらく煮込んで出来上がりです。煮込んでいる間、警戒していたどぶの臭いもなく、かえってにんにくと肉のいい匂いでした。これが生のホルモンとは信じがたいものでした。いや、多分本来はこうなのでしょう。私に強く焼きついたホルモンの認識は、「トラウマ」というべきかもしれないです。ご馳走様でした。
余談ですけど、彼女のご主人は、秋田の昔の事をよく知っていてきりたんぽ鍋は本来「マタギ料理」だとか、本当のマタギが食べたたんぽ鍋は、鹿角の山のマタギだとか・・。又ゆっくり話しを聞かせてね。
- ホルモン・・500g
- キャベツ・・1/2玉
- 豆腐・・1丁
作り方
- 厚手の鍋に大雑把に切ったキャベツを敷詰め、ホルモンを乗せて弱火で加熱する。
- くつくつしてきたらここから30分更に煮込み、茹でた豆腐を乗せて煮込んだら出来上がり♪
※味付きのホルモンでしたから、この手順です。
*1:豚や牛の内臓
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コメント
中国ではホルモンってあまり食べないのよね。多分昔の流通が悪かったからだとおもう。最近は外資系の肉屋さんでも目にするけど街中の肉屋には無いな。ここは韓国人が多く住んでいるので焼肉が結構美味しいんだぜ。
投稿: QDtank | 2008-02-17 18:21
青島って韓国の人が多く住んでいる都市だったのね。知らなかった。あのさ、「日本人が多く住んでいて、Japanese Town」とかって、作りたいくねぇー?ChineseTownは世界のいたるところにあるじゃない。もう、それはいいよね。
投稿: godmother | 2008-02-17 19:05
最近は、そこまでドブ臭い内臓には滅多にあたらないですよね。
> 「日本人が多く住んでいて、Japanese Town」
ぜったい移住します移住します。というか、もう一度ふたたび
日本の外で働けるような仕事ないか探しているところなのですよ。
投稿: 千林豆ゴハン。 | 2008-02-17 20:54
豆ゴハン。さん》 ふーん、分かるような気がします。ぁ、どぶ臭い話じゃなくてね。日本人の気質から言って駐在とかはありますけど、日本人って外国ではその国と交わらないくせに住みたがるような閉塞的なところがあって、結局馴染めないで終る気がします。何処にいても日本人は日本人でいるというか。
↑のとうちゃんとお話があうかもですよ。因みにURLは
http://blogs.yahoo.co.jp/bzd05757
です。尋ねてみられては!
投稿: godmother | 2008-02-17 21:04