2008-02-05

常備菜の五目煮:ひじき・牛蒡・人参・高野豆腐・昆布

 「常備菜」は漢字の通りの意味で、作って備えておくおかずのことです。この言葉って辞書にないんですよ。料理をする人の間で生まれた言葉という事でしょうか。そういえばこの間、辞書の言語を今後どうするかの検討が始まったそうです。普段使っている言葉が辞書から消えてなくなるというのは何となく寂しい気がします。こんな事は今までも行われてきた事でしょうけど、使われている言葉にはその時代が吹き込まれていて、その時代に生きているという証のようでもあります。それが消えてしまう寂しさです。話は変わりますが、このところの食産業の不祥事で多くの方が困惑していると思います。食品表示から読み取れない部分にからくりがあって、一般的な消費者はこのような事件が起こってから始めて知るようなことが少なくないです。このようなことに疑問や不安を覚え、レトルトや冷凍のチンするだけおかずに安心感が持てないようなら、この際買うのをやめて、料理を始めるという人が増えてもいいんじゃないの。などと思いますね。日本の食産業も限界でしょ。自分で作ることの良さは、使用しているものが全て明らかです。こんなにはっきりとした事はないです。調味料も素材も全て自分の眼で確かめられるので、無関心ではいられなくなります。私がそのいい例です。ほじくっているうちに薀蓄だらけです。関心があるのに料理から離れる人は、忙しいという理由と料理が苦手って言いますけど、世の中の本当に美味しいものも食べないで、忙しがって自分の命を縮めてどうすんの?って思いますね。


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 えと、昨夜は傷みにくい材料で2~3日常備できるようなおかずとして作った五目煮です(注:牛蒡は傷みやすいですが、冬場なのでOKです)。材料は何でもいいと思いますし、五品揃わなくてもいいわけです。但し肉類などを加えると傷みやすくなります。煮物は温め直しができるので、かなり大量に作ったとしても出汁をたして煮直したりするといいです。洋風でしたらラタトゥイユなどもありますね(レシピへ☛)。

材料

  • 戻したひじき・・80g
  • 牛蒡の千切り・・1/2本
  • 人参の千切り・・60g
  • 戻した昆布の千切り・・20cm分
  • 高野豆腐の千切り・・2枚分
  • 鰹出汁・・300cc
  • 砂糖・・大さじ1
  • 味醂・・大さじ1
  • 醤油・・大さじ2~3

作り方

  1. 全ての材料が整ったら鍋に移し、鰹出汁を注ぎ入れて中火で煮立てる。
  2. 人参と牛蒡に火が通ったら味醂と砂糖を加え、5~6分煮込んで甘味を先にしみ込ませる。
  3. 次に醤油をさして煮汁が半分くらいになるまで煮含める。

 濃い味付けにする場合は、もっと煮含めますが、冷めて時間が経つと味がしみ込んで心持ち濃くなります。

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