2008-02-02

高野豆腐(凍み豆腐)と三つ葉の玉子とじ

 寒さがありがたいのは、寒天と高野豆腐作りだけかと思っていましたら、「御神渡り」もそうでした。ドックの時、病院の窓越しに見えていた湖面の白い帯の成長を密かに楽しみにしていました。諏訪湖が全面結氷した知らせなんですよね。それだけ気温の低い日が続く寒い冬だということです。湖が全面結氷して厚くなると体積が増えます。更に気温が下がると氷の収縮が始まるのでのでひび割れを起こし、湖の中ほどにしわ寄せが出来ます。このしわ寄せを神様が渡ったという伝説があるそうです。この時期になると「今年御神渡りはできるかねェー」と挨拶代わりの言葉を交わします。この一言にどのような意味が含まれていて、何故人々はこう言って挨拶するのだろうかと長年の疑問でした。仮に、私のようなよそ者が寒い日に同じ挨拶をしても、言葉の含みとなる背景がないので、言葉を交わすだけに過ぎません。この感覚を説明するのは難しいものがあります。やはり諏訪の冬を何年も一緒に越してきた者同士でないと通じ合いません。この言葉を掛けられるようになった今は、この土地の人に認められたという証でもあります。今日は、御神渡りの拝観式だそうです。八劔神社の宮司さんは、この日正装してお払いをします。それはカッコいいのですけど、普段バイクに乗っている姿を見かける近くの方なので落差が大きいです。

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 高野豆腐はここの気候を利用して作る産物で凍り豆腐とも呼ばれています。最近はお豆腐よりも高野豆腐を料理に使う事が多くなりました。手軽に準備できる上、どんな料理にも合うのです。含め煮なども長時間煮る必要はないですし、炒め物も余分な汁を吸うのでかえって美味しくなります。今回は、熱湯で戻した高野豆腐を5~6分煮て、卵でとじただけですが、三つ葉を山盛りに掛けて沢山野菜を食べました。

材料

  • 高野豆腐・・4個
  • 三つ葉・・150g(4束)
  • 鰹出汁・・カップ1
  • すき焼きの割り下・・大さじ3(レシピへ☛
  • f:id:godmother:20071219040917j:image:w250:right卵・・2個

作り方

  1. 小さなボールに高野豆腐が丁度浸るくらいの熱湯を注いで木の落し蓋を乗せて1時間ほど戻す。(蓋は何でもいいですが出来るだけゆっくり冷めるながら高野豆腐が戻るように)
  2. 戻した高野とうふはを1cm幅の短冊に切り揃え、三つ葉も4cm幅に切る。
  3. 高野豆腐が丁度平らに並ぶくらいの鍋を用意し、鰹出汁、すき焼きの割り下、高野豆腐を中火で煮る。
  4. 5~6分煮て高野豆腐が柔らかくなったら溶き卵を回し掛け三つ葉を乗せて蓋をし、火を止める。
  5. 1分後、鍋から滑らせるように深めの皿に盛りつけて出来上がり♪

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コメント

高野豆腐の食感ってスゲー面白いよね。オレあれ大好き!

投稿: QDtank | 2008-02-03 17:47

QDtankのとうちゃま》 当然、中国にも同じようなのがあるでしょ??臭豆腐ともお会いしていないし、未知の食べものが沢山ですよ。高野豆腐でよかったら、手土産でお持ちしますよ。これで、ブーちゃんの落し蓋と、高野豆腐と・・あと何よ?

投稿: godmother | 2008-02-03 19:11

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