2008-02-27

一尾丸ごと鯛の使いきりで四品:鯛の照り焼き丼編

 昨日は、半日雪が降り続きました。一番上の娘の誕生日でしたが、生まれた日はどんな日だったかなとぼんやり思い出していました。最初の子が生まれて一日だけの命だっただけに、今の娘が生まれた日は、いろいろ心配を抱えてやっとの事でここまで漕ぎつけたといった感慨と、やはり、健康で五体満足ならそれだけでよい。と、思っていたことなど。そして、そう願って育てようと大きな希望に満ちた心とは裏腹に、日常では随分と料簡(りょうけん)の狭いことをしてしまって、伸び伸びさせてやれなかったのではないかなど。過ぎてみると、結局できなかったという後悔と、過ぎてしまった日をどんなに悔やんでもそれらの時間は取り戻せない。結局、夫婦が親として共同作業をしてきた、そのことにのみ自己評価できるような気がします。そして、二十歳を過ぎた娘は、親元から社会という広い場所で育てられる段階にバトンタッチされたのだと思います。いろいろなことに対する自分の無知さ加減を恥じる日が多いそうです。私は「ゴメンなさい。知りませんでした。これから気をつけます」で、いくらでも恥をかいて、その恥をかき捨てていいんだよと、伝えています(物怖じしないで伸び伸びやんなさいという意味で)。物を知らないと質問するにも、何について質問したらいいのか分からないような無知からスタートできる年齢なんですよね。世間でどんなに罵倒されても今は「ゴメンなさい」で許される年齢です。

f:id:godmother:20080227041555j:image:w450:left 

 さて、娘は食べ損なった鯛の使いきり料理ですが、一日分のエントリーで書ききれなかったレシピです。(☛参照

柵に切った分の腹側の少し脂が多い身の方の使い方です。考え方としては、腹の部分は脂が乗っているので、調味料と絡めてご飯と一緒に頂きたかったということが元になっています。一口大に削ぎ切りにして醤油をまぶしつけて下味をつけた切り身を、フライパンで焼き色をつけ、甘辛い醤油のタレを煮絡めます。鯛牛蒡の煮汁が見逃せない人にとって、この丼がどんなに美味しいか想像がつくと思います。ご飯を食べすぎてしまうので、柵一本分で丁度よかったです。

f:id:godmother:20080226050631j:image:w300:right材料(ご飯二杯分)

  • 鯛(柵1本腹側)・・80g
  • 下味つけ用醤油・・小さじ1
  • いんげん・・数本
  • すき焼きの割り下・・大さじ2 自家製レシピへ☛
  • 出汁又は水・・50cc

作り方

  1. 鯛を削ぎ切りで一口大に切って下味付け用の醤油をまぶして5分ほど置く。
  2. いんげんをサッと茹でて、斜めにスライスする。
  3. フライパンを中火で熱し油を薄く引いて、鯛の皮目を下に並べて焼く。
  4. 少し焦げ目を付けて両面を軽く炙る程度で取り出す。
  5. 同じフライパンにすき焼きの割り下と出汁を煮立たせ、とろみがついてから鯛を戻し、煮汁をよく絡ませる。
  6. 熱々のご飯に煮汁を少し垂らし、鯛といんげんを乗せて出来上がり♪

|

コメント

色々と口うるさく言われて育てられたような気がしても、それは子を思う母心。その言葉が後々有難いと思えるものですよね。
ちゃんと自分が物を知らないとか、これがわかっていなかったと感じ取れるって簡単なようで難しいことだと思うんです。幾つになっても謙虚に世の中には知らない事がたくさんあり、それに遭遇した時には知りません、教えてくださいと素直に言える自分でいたいです。

投稿: tomo | 2008-02-27 11:50

tomoちゃん》 そうね。娘も最近少し苦労しているらしく、私に対しては素直になってきた感じがします。他に相談できて、母親が今のところ一番物知りって、少し尊敬してくれるようになったのかもです。そうやって、社会で辛い事やもまれて弱くなっている時は、親に話したりして、生命バランスを取っているのかもしれませんね。いずれ、それも必要なくなるんですけど^^。

投稿: godmother | 2008-02-27 16:52

我輩の結婚式はレストランウエディングで、とにかく「結婚式で美味しいもの食べたい!」という主旨だったのよ。親戚が経営するレストランでやったんだけど、その時料理長が作ってくれたのが、小ぶりの鯛をお赤飯の上に載せて蒸したものが出てきたのよ。これ絶品~~~~だったね~

投稿: QDtank | 2008-02-27 18:16

とうちゃま》 笑っちゃいけないけど、とうちゃまがやりそうなことよね。家は当時事情があって結婚式はしなかったけど、会食のようなのはやりたいな。
お赤飯にのった鯛の蒸し物ってどんな風に盛り付けされたんだろう?きっとうわーって歓喜が上がるようなあしらいを施してあったのでしょうね。一生忘れられない料理が結婚の儀に出てくるとのがミソですね。末永くお幸せに!(^^)!

投稿: godmother | 2008-02-27 18:35

鯛の照り焼きは食べたことがありません。これを丼にするとはいいアイデアですね。
想像すると、よだれが出ます。これも美味しそう。
インゲンの緑が美しいです。

投稿: フロンティア | 2008-02-28 19:17

フロンティアさん》 そうですよ!牛蒡と甘辛く煮た時の味を思い出してもらえれば早いです。アレがご飯にぴったしでしょ?アレです!わざわざは作りませんけど、沢山あるときのついでに是非!

投稿: godmother | 2008-02-28 20:55

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 一尾丸ごと鯛の使いきりで四品:鯛の照り焼き丼編: