聖護院大根の治部煮風:豚肩ロース
さて、先日大きな聖護院大根を鰹出汁で下茹でした残りの半分の方です。
治部煮は、鴨や鶏肉を小麦粉にまぶして、他の野菜と一緒に煮た、とろみの付いた北陸地方の料理の事を言います。家でよく作るのは、肉類は何でもよく、旨味を閉じ込める為に片栗粉をまぶして大根などと煮込みます。肉類を問わないと言っても、豚肉は固まりでは難しいものが有るし、かといって食べ応えを考えるとスライスでは物足りないしで、最近よく使う手は、スライスを丸めて固まりにする方法です。トンカツもこの方法で作ってしまう程なので、全く問題なしです。味付けをしてからこの丸めた豚肉に片栗粉をまぶしてしばらく煮込むとトロトロ加減が非常に滑らかになります。小麦粉でもできますが、煮汁が重くなる上、濁るので片栗粉を使用します。ちょっと前にNHKのためしてガッテンでもやっていましたが(参照)、片栗粉のとろみが滑らかに舌触りよく、味との絡み付をよくするには、とろみが付いてからしばらく煮込むことです。出来上がりに葱を散して熱々で頂きます。
【豚スライス肉ににんにくを挟んで作るめっちゃ美味しいトンカツのレシピも参考にどうぞ☛】
材料
- 聖護院大根・・500g(前日鰹出汁で下茹でした状態)
- 鰹出汁・・500cc
- 豚肩ローススライス・・300g
- 細葱・・適宜
- 片栗粉・・大さじ2
- 醤油・・大さじ4
- 味醂・・大さじ4
- 砂糖・・大さじ2(または割り下・・半カップ)
- 塩・・小さじ1
作り方
- 前日鰹出汁で茹でて置いたままの状態の鍋(土鍋使用)を中火にかけ、調味料を直ぐに加える。
- 煮立つままでの間に、豚肉を丸めて片栗粉をまぶしつけ、馴染ませておく。
- 煮立ったら味見をして足りない分の加減を砂糖や塩で加減し、豚肉を加える。
- 5分ほどで豚肉に火が通ったら葱を散して出来上がり♪
| 固定リンク
コメント
大根、まさしく冬のオカズって感じですね。
投稿: Pちゃん | 2007-12-09 06:21
Pちゃん>> おはよ。
最近よく思うけど、一週間くらいの献立計画を立てるのが合理的かなと。季節の食材を上手く分類して、作り置きできるものや時間が経つとおいしくなる物などを組み込んでいくと、ホントはいいかな。
レコーディングレシピ!なんだか画期的なことをやってみたい気がするよ(^^)v
投稿: godmother | 2007-12-09 07:02
戦中派のうちの親父は戦争中に一生分の大根を喰ったからもう喰わんということで幼少の頃は大根の煮物は食卓に並ぶことはなかったのよ。
でも味の染み込んだ大根の煮物ってまいう~なんだよね。
投稿: QDtank | 2007-12-09 13:00
QDtankのとうちゃま>> 爺ちゃんは、戦中派かー。ひもじい思いというのは大事な経験ですけど、それで学んだ弊害も大きいですね。私の父は、ご飯に混ぜ物をすると「貧乏臭い」と言って、嫌がり食べません。昔は理解できなかったけど、大人になって深い思いがあったことを知りました。私たちは、二次災害に遭遇したことになりますね。
聖護院大根に似たのが中国にもありますよね?名前は忘れたけど、確か凄く甘いとか?
投稿: godmother | 2007-12-09 14:14