2007-11-28

烏賊と里芋の煮物

 烏賊と里芋の煮物は、あまりにもポピュラーですね。実は昔はあまり好きではありませんでした。給食のせいだと言いたくないけど、そうなんです。烏賊が硬くて、里芋はドロッとしていてというのがインプットされてしまったのか。今の給食は、子ども達に食材を味わってもらおうという傾向が強く、献立はかなり充実していて丁寧に料理しています。私の子どもの頃は、何であろうと食べろと言われて食べるしかなかったのかと思います。そう感じて育っていたのだと思います。実際残す子も沢山いましたし。ある時ちょっとしたきっかけで、こんなに美味しかったんだと思えるものに出会ったのを覚えています。いつまでも嫌いでなくてよかったです。

f:id:godmother:20071128032955j:image:w450:right

 烏賊と里芋は、火が通る時間が違います。ですからそこだけちょっと手を入れるといいと思います。里芋は皮のまま八割方茹でて皮を剥いておきます。烏賊は胴体から足を抜いて背中の軟骨を抜き、輪切りにして出し汁で火を通します。この時出し汁に烏賊の出汁が移りますので、この煮汁で始めに里芋に味付けします。里芋は元々味がしみ込みにくいですが、既に火を通してありますので、極弱火でコトコト煮るとジワッと味がしみ込みます。最後に烏賊を戻し入れ、一煮立ちすると出来上がります。

 ここを見ている友人から良く言われるのですが、私の料理はいつもシンプルで、食材をいろいろ混ぜない。しかも出来上がりが綺麗。これって、褒められているのかどうか?微妙なんですが、シンプルな理由は、食材によっては加えた為に本来の味が負けてしまったり、メインの味が他の食材と混ざる事によって、存在感がなくなるようなときです。では、シンプルにするにしても、組み合わせはどう決めるかというと、一番には出汁としての素材から何にその味をしみ込ませるかです。同じ里芋でも、他の魚介類や肉類からの出汁をしみ込ませてもいいわけです。そうなるにはと、逆に考えていくと自ずと料理法が浮かんできます。

 次に綺麗な仕上がりについてですが、これは彼女が反省点を言っていました。途中で何となく気になって様子を見る為に菜箸を入れて混ぜたりするそうです。習慣のようにするらしいです。時々うちに泊まって一緒に料理をしますが、その時気付いたそうです。まるで出来上がりが違うと驚いていました。「料理は見た目より味」と、基本的にはそれでいいと思いますが、見た目が良ければ味もそれなりということもあると思います。

20071128033014

 烏賊の胴体を使いますので残った足は、韮と酢味噌にしました。ついでなので同時に作りましたが、レシピは後ほどということで。

材料

  • スルメ烏賊・・1杯
  • 里芋・・300g
  • 鰹出汁・・400cc
  • すき焼の割り下☛・・大さじ3
  • 酒・・大さじ2
  • 砂糖は好みで加える
  • 青味(水菜・絹さやなど)

作り方

  1. 烏賊の胴体に指を入れ、できるだけ奥のほうから手繰って内臓を引っ張っり出し、胴体に残っている内臓を綺麗に洗い流す。
  2. 里芋は良く洗って、皮のままたっぷりの水から茹で、沸騰後7~8分茹で(大きさにも寄るので、小さいのに竹串を通してみて、中心が少し硬めで取り出し、大きいのは長めに茹でる)、水に取る。
  3. 里芋の粗熱が取れたら皮を剥き、大きいのは一口大の乱切りにする。
  4. 鍋に全ての調味料と鰹出汁を煮立たせ、7~8㎜に輪切りにした烏賊を煮る。
  5. 煮汁が再び煮立つ頃、烏賊が白っぽくなって軽く火が通ったら、一度取り出す。
  6. 入れ替わりに里芋を加え、煮立ったら極弱火で15~20分、半蓋で煮る。
  7. 最後に烏賊を戻し入れ、青味と一緒に一煮立ちして出来上がり♪

お仲間のお料理

ヘビメタ母ちゃんちの煮物

|

コメント

これ、オフクロの定番料理でした。
もっと赤くてドロドロでしたけど。(笑)

投稿: Pちゃん | 2007-11-28 06:46

Pちゃん>> これがいいというわけではないけど、昔の給食には参っちゃたのよ!ものすごく硬くて、歯で噛み切れなくて^^;

里芋がとろけちゃうのは吉としても、この方法だと凄く烏賊が柔らかいですね。久々に作ったけどんまかった。

投稿: godmother | 2007-11-28 07:11

おお~!次は里芋とイカを煮ようと思っていたのですよ!!!嬉ちぃ♪ 前回イカ大根を作ったときは、2日ほど前にふかしてあった里芋をイカ大根の残り煮汁でサッと煮ただけでしたが、「一から作るとなると、ドロドロになりそう?」とか思っていたところです。これは本当に形もきれいで、青みがあるのもいいですねん♪ でもうち今ニラしかない。。。スーパーじっくり見てみよっ!

投稿: ヘビメタ母 | 2007-11-28 11:22

↑ん?なんか言葉が足りなかったです凹
「前回イカ大根を作ったときは、2日ほど前にふかしてあった里芋をイカ大根の残り煮汁でサッと煮」て、イカ大根に添えた、が正しいのです~!何の話や!って感じですね~
では鴻巣の新しい駅ビルに遊びに行ってきますよ~!鯛焼きを二枚にスライスして、ハムサラダなどを挟んだお店があるらしいですよ~(ちょっと味が想像できない)

投稿: ヘビメタ母 | 2007-11-28 11:25

ヘビメタちゃん>> ははは、韮だけだと「韮と烏賊げその酢味噌和え」じゃん!ガッツリ頂きましたよ~。うちは2人だから、翌日のお弁当にまで活躍。今朝は、バッチリ味が滲みていい感じでした。最近は、昔は煮物が苦手だった夫も、パクパクです。ど~んなもんだ!と内心ガチポーズです。

ほう、巣鴨でね?たい焼きのスライスにハムサラって、もしかして餡子がない、たい焼きでは?クレープにイベリコハムとメロンを挟んだもののモジリかなっ。

投稿: godmother | 2007-11-28 15:23

我が家も先日、烏賊と里芋の煮物でしたが、ゲソは韮と合わせて酢味噌和えするのが吉だったんですねえ。
いつもは、いしるで味付けしてるけど、すき焼きの割り下も旨そうだな。

投稿: eroneko | 2007-11-29 01:15

eronekoさん>> Feecleに画像がありましたね^^;下足も煮物で充分ですよ。ただ、この時の献立としてうちでは緑の野菜を増やしたかったので。烏賊のいしるは相性も良く、漬け込んで網焼きなんかやっちゃうと、ビールが進みますよね。下足はいろいろに使えて重宝しますね。里芋の皮の旨味を残す為に、剥かずに下ごしらえした方がより美味しいくなると思います(NHKためしてガッテン流)。すき焼の割り下は、自分の配合です。これ一つでかなりフットワークが軽くなります。市販品は、友人が試してみて辛いそうですから、分量が違ってくると思います。よかったら作ってみてくださいね。

投稿: godmother | 2007-11-29 04:50

まるも昔は1つの料理に材料を沢山、使用してた派でした。味噌汁も具沢山で!今は「どれが主人公か!」を考えて料理するようになってきました。「烏賊と里芋の煮物」は実は初めて知りました。「大根と烏賊の煮物」は良く食べるのですが。高知ではあまり見かけたことがありませんでした。これは是非、友達にも広めたいです。d(*⌒▽⌒*)b ニコニコッ

投稿: まるちゃん | 2007-11-29 06:25

まるちゃん>> あぁー、大根や蕪なんか美味しいよね。そちらでは美味しい里芋が採れると思うので、是非やってみてね。そうそう、味噌汁の具は、私も沢山入れちゃいます。特に朝ごはんには。良く、緑、白、茶色の三食を使うって言わない?豆腐、野菜、茸だけど。野菜が二種類入ったりお麩など入れます。栄養士に言わせると、豆腐と油揚げを一緒に入れるのはナンセンスだとー。

投稿: godmother | 2007-11-29 07:04

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 烏賊と里芋の煮物: