2007-09-05

春餅(しゅんぴん):中国風のクレープと豚肉の甘味噌巻き

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 何年か前に、友人が我が家で食べた「あの皮」が忘れられなくて、自分で作りたいと話してきました。「食べた時の感動をもう一度」と切望する時は、大概そこに行って食べるのが一般的です。自分で作ってみたいというのは、私のようなタイプ。で、どうしてかと聞くと、色々探し回ったけど、結局市販で似た物は無かったからだそうです。単純な理由なのですが、友人の言うとおり、確かにこの皮にはまると恐ろしい。自家製ならではの食感と、甘味噌の味付けの肉と野菜のバランスが、他の皮では味わえません。作り方は、トルティーヤ(参考)と同じですが、粉は強力粉だけです。生地の弾力は抜群なのでできるだけ薄くします。そのために生地を伸ばす前の段階で胡麻油を塗って二枚重ねにしたまま麺棒で伸ばし、二枚がくっ付いたまま焼きます。 

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火が通るとその生地の間の空気が膨張して、風船のように膨らむので両面焼けたら剥がして2枚にします。昨日はFeecle(ミニブログ)を利用して、作り方を公開しながら同時進行で作ることにしました(こんな利用の仕方もあるのかと、感心)。そんなわけで友人も何とか作れたということ。薄く伸ばす段階で、多少しわが寄ったりしても、焼きあがる時にはがれるので、几帳面になる必要もなく気軽に作るといいと思います。

春餅の材料(18cmの春餅16枚分)

  • 強力粉200g
  • 塩・・一つまみ
  • 熱湯・・3/4カップ(110g)55%
  • 麺棒(アルミフォイルの芯等代用可)

作り方

  1. 粉と塩をボールで混ぜ、箸で混ぜながら分量の熱湯を少しずつ加え、全体になんじんだらまとめて10分ほどこねる。
  2. 表面がつるっとなめらかに捏ね上がったら丸く整形し、ラップにきっちり包んでそのまま夏は冷蔵庫で休ませる。
  3. 具材の準備。

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具:甘味噌、豚肉(250g)、長葱、他野菜を適宜

肉の準備(豚挽き肉に甘味噌味を付けて炒めるタイプ)

  • (スライス肉なら5㎜幅に切って炒めて同じように)
  • 味噌は八丁味噌か、普通の赤味噌(ベストはテンメンジャン☛作り方)。
  • 調味料:八丁味噌大さじ2、紹興酒(日本酒)大さじ1、砂糖大さじ1~2、味醂大さじ2、風味豆鼓(参考)or豆板醤などの辛味
  • と、生姜のみじん切り大さじ1。

野菜の準備

  • 葱、人参、大根、きゅうりなど冷蔵庫の野菜を10cmくらいの長さの太目の千切り

具の用意ができたら・・粘度遊びの感覚を思い出して

  1. 寝かせていた丸い生地をラグビーボールのようにする。20070905045134
  2. 向きを90度変えて手前から奥に丸め、奥から手前に丸めて長方形にする(なるはず)。
  3. 横位地に二等分に包丁で切る。
  4. それを15cmの長さに丸めて、棒状にする。
  5. それぞれを8等分する(8箇所に印をつけて、90度位地を変えながら包丁で切る)
  6. 切り口を手の平で潰して、5cmくらいの煎餅状にする。20070905045133
  7. 麺棒で丸くなるように伸ばしながら8cmくらいの直径の丸にする。
  8. 16個がこの状態になったら、2つ一組として、片方の生地に胡麻油を少し垂らし、指で伸ばしたらもう一枚を重ね、8個作る。
  9. フライパンを中火にかける。
  10. 先ず、平らな台の上(ステンレスがいい。木製の場合は、強力粉を打ち粉として使用)で、麺棒で薄く伸ばす。張り付いたままでも充分に伸びるので、ある程度のしわは無視してよい。
  11. ぺらぺらに伸びたら(理想は15cm直径以上)フライパンに乗せ焼く。
  12. 初め真ん中が膨らむので、菜箸で外側を少し押さえると半透明の生地が白くなり、したの皮と剥がれるのが分かる(コレが面白い!)
  13. 少し焦げ目が付いたら裏返す。
  14. (ここで見ていたらダメ、次の生地を同じ要領で伸ばす)
  15. (ここで生地ばかりみてちゃダメ、フライパンにも目を配って!)
  16. で、同じように香ばしい感じになったら、次のに行こう!
  17. 焼けた生地は、もうここでは「春餅」膨らんでいる間に、端から剥がして、二枚に分ける。ここで、要注意なのは、膨らんでいる生地の中の温度は、超熱い。剥がす瞬間に火傷するオオバカにならないようにね^m^
  18. これで、出来上がり♪

全部焼きあがったら、乾燥しないように包んで蒸らす。残りは同じようにして翌日のお弁当などにどうぞ(^^)v

餃子の皮の作り方☛

透き通った餃子の皮の作り方☛

イエピン(葱餅)の作り方☛

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コメント

はじめてかもっ!?一番乗り♪
巻き巻きして食べる料理は楽しいですよね。手巻き寿司も好きだし、クレープも、もちろん生春巻きも。春餅はお店でしか食べたことが無いです、それも一度きり凹 自分で作れるんだぁ~うーんうーん。
特別記事にはしていませんが、今また我が家はうどんブーム(映画「うどん」が好きでよく深夜にDVDを見る→必ず食べたくなる→翌日、打つ。笑)うどんで鍛え上げられた捏ね技を見よ!てな勢いで(下手だが)、うどんを食べきったら作りたいと思います。

投稿: ヘビメタ母 | 2007-09-05 10:45

ヘビメタちゃん>> こんちは!
い、一番かよ!分からないけど、このエントリーの長さから察する所、つるーじゃないかな。だって、長いもん。んで、お手製の粉だし。こういう料理は、今時どうなんでしょう?ま、うけ狙いとか全くないので、いいんですけど。
そうか、手打ちうどんの腕は上がったかな。続く秘訣は、やっぱり手打ちが美味しいからが、一番の理由でしょ。お店の春餅も最近は、手作りでないのが多いらしいです(手作りなのは中国からの輸入とか?)。なんて、言ってると白○の兄さんがでてきそうですけど^^;。
多分、ヘビメタちゃんなら、パンなどを作って、生地に慣れているから、苦労は無いと思います。作ってみてね(あなたが唯一作り人かも)^m^

投稿: godmother | 2007-09-05 11:28

春餅もこうすれば簡単に家庭で出来てしまうのですね。今度母がきたときにでも作ってみようかしら。また中華になっちゃうけど。
でも何だか私の作る中華、好きみたいだからいいかなぁ。
また今月来たら、気分転換考えてあげなくっちゃ。

投稿: tomo | 2007-09-05 11:45

tomoちゃん>> この間のお料理は喜んでもらったようでしたね。春餅は。中華だけど、これと同じやり方で、伸ばす前にオリーブオイルを塗ると中華臭さが無くなります。挟む具材をキーマカレー、にんにくの入ったパテ、この間の胡桃とヨーグルトのトルコ風ソースなどに変えて、生野菜を挟むと「多国籍」な料理に変身します。ま、皮で包む料理が食べたい向きの話ですけど。
tomoちゃんとお母様の関係は、いい感じですね。きっと楽しみにみえるでしょう。親孝行宜しくっ!

投稿: godmother | 2007-09-05 12:36

う~ん、皮を焼く流れ作業に慣れが必要かな?
甘味噌だと中華しか想像出来ないけど、ソースを変えると多国籍料理に発展出来るんですね!

投稿: Pちゃん | 2007-09-05 20:29

Pちゃん>> おはよう!
Pちゃんのお得意中の代用が効く料理です。皮も、具材も。味付けもね。この皮の作り方だと、ヘタに初め厚くなったとしても最後に剥がして2枚にすることが、安心材料でもあるし。
流れ作業の慣れは、作っていけば慣れますね。子どもがかなりやりたがります。息子ちゃんと一緒にでもどうぞ(^^)v

投稿: godmother | 2007-09-06 05:35

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