少しだけ料理について・・・
母の料理を食べていた頃と今の食で明らかに違うのは、季節感です。電化製品の普及率が低い頃、大半の家庭がこぞって真っ先に買い揃えたのは、冷蔵庫と洗濯機じゃないかな。家事で一番手間なのは洗濯でしょ。次が冷蔵庫。
このお陰で、買い物に毎日出る必要性から開放されたというのは大きいです。しかも、今のように自家用車が各家庭に無いのが普通ですから、徒歩か自転車です。田舎で小さな雑貨屋さんが、鯨肉や缶詰、チョットした惣菜を売っていたというのもありがたい存在だったでしょう。夕方ラッパで「トーフッ!」と、(そう聞こえた)売りに来たり。このような仕事が年配層の仕事だったり。経路がどうかは定かではないですが、冷蔵庫の普及と共に、必要性が低くなった文化が次第に消えうせ、反面、それを活用する文化や食が生まれたのは自然の成り行きですね。食文化がこのように定着し始めた頃誕生したのが、今の30~40世代でしょう。はてなではいささか「毛色が違う」とされそうな私ごときが、この世代の方達に料理を教えましょうと言わんばかりに店を開いたのでは「猫跨ぎ」のようなものです。
人を集めて何かをする時、魅力が無くては誰も集まってくれません。ブログってその点、背負うものもリスクもないし、よかったらどうぞ的に。見たい人が見ても良いと、どちらにも責任がないのは、ある意味フェアーです。これを逆手にとって「言いたいことを言ってもいい」を自分に都合よく解釈しているお馬鹿も多いのが困ったものです。finalventさんの昨日の記事に釣られそうになりました。で、釣られてここで書いちゃってますが、他所様の庭先で長々と語ってもね。
で、料理を教え諭すなんて、とんでもなくて。便利な時代に生まれ、一年中豊富な食材があることを当たり前として育った世代に挑戦状を突きつけるような事は出来ません。が、せめて季節の食材が一番美味しいよ。更に、素材の味を損なわない料理法が基本にあるんだよ。と、いうメッセージは届けたいなと思います。
*1:Shige'diary=モデラー
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