蕗(ふき)の佃煮(伽羅蕗=きゃらぶき)
家から5分も道を登って歩くと、左側には小高い山、右側には川が流れる場所にたどり着きます。その左側の山の斜面には、段々畑がしばらく続きます。この畑の段差の、とびっきり日当たりのいい場所に蕗が密生しています。今日は、かなり強い陽射しと雷雨が、何度か繰り返し起こり変な天気ですが、合間を見計らって蕗を刈りに出かけました。10分もすると一抱えになり、家で食べるには充分です。
醤油に漬けておいた、椎茸と昆布を細く切って味醂や砂糖を混ぜて気長に煮詰めたのを「きゃらぶき」といって、黒い蕗の意だそうです。山蕗はアクが強く、この苦味がきゃらぶきの旨みで、ご飯やお酒の当てに最高ですね!自家製のきゃらぶきは、味付けは思いのままですから、これこそ好みでどのようにでも作るといいです。我が家は、どちらかというと薄味の方です。日持ちの点で冷蔵庫で2週間くらいですから、多く出来たら冷凍するか、誰かにおすそ分けです。
材料
※昆布醤油の昆布と醤油でもOKです。
- 酒・・1カップ
- 味醂*1・・180cc
- 砂糖・・大さじ4
作り方
- 前の晩に醤油と酒を合わせ、椎茸、昆布を浸けておく。
- 蕗の葉を切り落とし、蕗を水洗いして4cm幅に切り揃える。
- 鍋にたっぷりのお湯をたぎらせ、塩を加えて蕗を茹でる。再沸騰してから10後、茹でこぼし、蕗を水洗いする。蕗の表面の繊維を良く洗い流す。
- これをもう一度繰り返してあく抜きをする。
- 1の干し椎茸と昆布を千切りにし、漬け汁と味醂、砂糖と合わせて鍋で蕗と一緒に煮始める。
- 中火で蓋をして1時間もすると煮汁が少なくなって、蕗の色も醤油の色に近くなるので、蓋を取って煮詰めていく。
- 好みの硬さと味が付いたら出来上がり♪
鍋はできるだけ厚手で、蓋から蒸気が漏れないようなタイプだと、早く柔らかくなります。
*1:みりん
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コメント
おはようございます。「きゃらぶき」懐かしいぃ~~昔良く実家の婆ちゃんが作って、良く食卓に上がってましたよ~。凄く、良い艶ですね!ご飯がほしくなるぅ~!
投稿: mimi | 2007-05-20 07:00
mimiちゃん>> おはよう!これからご飯で~す。採りたての蕗はシャキシャキしています。もっと黒くすると本当にきゃらぶきって感じになりますよね。mimiちゃんの住むあたりにも自生している?もしあったら作ると、愛着が湧いてご飯も美味しいよー!
投稿: godmother | 2007-05-20 07:19
きゃらぶき。近くで自生してるから自分で作れるんですね。いいなぁ。自家製のきゃらぶきでお茶漬けとかしたら最高でしょうね。
投稿: tomo | 2007-05-20 13:46
tomoちゃん>> 画像の山は、本当に近くなんですよ。道より少し土手を登った場所です。ここで、お茶飲んでもいいかも。確かに愛着が湧いて美味しいです。おにぎりに入れたりと、きゃらぶきは何かと重宝します。あまりお若い傾きではないですけどね。寄る年波、段々こういうのが落ち着くのかな。
投稿: godmother | 2007-05-20 16:28
きゃらぶき、父がよくおにぎりに入れてくれました…。そういやご近所の家でも、大工さんの休憩時間などによく出してたっけ。美味しいお茶が合いますね~。このあたりは気軽に山菜がとれる場所がないので残念です。最近は瓶詰めばっかりだなあ~
投稿: ヘビメタ母 | 2007-05-20 18:38
ヘビメタ母ちゃん>> かあちゃん!それこそばあちゃんに頼んだら嬉しくてきっと沢山贈ってくるんでない?私ならお願いしちゃうかもよ。故郷や父母を思い出して娘から『送って!』って言われたら、きっとそう思うよ。
投稿: godmother | 2007-05-20 20:03
きゃらぶき頂いた事がありません。美味しそうですね・・・。
投稿: chobi | 2007-05-21 00:16
chobiちゃん>> 最近のお若い方達は、食べたこと無いのが普通になってきたかな?残念です。↑のコメントにもあるとおり「昔お祖母ちゃんが」という代物になりつつあるのかもしれません。日本では、常備菜として何処の家庭にも『佃煮』ってあったように思います。ご飯を食べる食文化なので、ご飯の進むおかずですね。
投稿: godmother | 2007-05-21 04:15