大和芋の味噌汁
小学生の頃、私の父はうちで「やまあらし」と、あだ名が付いていました。「山の幸」目当てに私と弟を連れて、毎週、「葡萄虫(釣りの餌用)」「むかご」「山栗」「山芋」をゲットしに、朝から夕方まで夢中で山を歩き回りました。植物や虫の話をしてくれる「物知りの父」として、尊敬していました。
「山芋」は、特に面白かったのを覚えています。くねくね曲がってるのを最後まで傷付けないように掘り出す作業は、緊張の連続でした。替わりばんこに掘るのですが、誰かが途中で折ろうもんなら、攻め合いでした。父も一緒になって文句をビシッとぶつけてきます。それだけ童心に返っていたのと、ある意味「ギャンブル」のような面白さがあったのでしょうね。それから、山芋をすって、味噌汁に入れたり、麦とろで食べたり・・。途中アクが強い部分は、茶色に変色していたり。すり鉢から塊ごと飛び出すほどの腰の強さでした。
大和芋は、この山芋に一番近い味と食感です。大大大好きです!!すった大和芋をお箸で切りながら味噌汁に入れていきます。非常に粘りが強いので、汁物に入れても原型を保っています。火が通るとふっくらしていきて、山芋の香りが鼻に抜けます。
私の懐かしい食材・・私は親から素晴らしい物をもらっていると思います。
今の世の中は、親が子どもに与えられる物が少なくなりましたね。残念です。
☆ 大和芋
☆ 細葱
味噌汁の分量(4~5杯分)
- 水800cc
- 味噌・・赤白混ぜて55g
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